情動状態が味知覚に影響を及ぼすメカニズムの解明
情動状態が味知覚に影響を及ぼすメカニズムの解明
批准号:
22KJ0392
负责人:
図師 直弥
金额:
$1.02万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2023
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2023-03-08 至 2024-03-31
中文摘要
本研究課題では,情動状態が味知覚に影響を及ぼすメカニズムを心理学実験によって検討している。味知覚は,口腔内で味物質を受容し,それを認知的に処理することで生起する知覚である。令和4年度は,認知的処理段階における影響を検討するため2つの実験を実施した。実験1では,喚起された情動に対する内省が味知覚変化に及ぼす影響を検討するものであった。結果として,不安を喚起された際,その不安に対する内省の有無を問わず知覚される甘味強度は抑制されることが示された。一方,苦味知覚強度については喚起された不安に対する内省を行った場合のみ増強が見られ,不安喚起後に自身の情動状態ではなく性格特性を内省した場合にはその増強は示されなかった。この結果より,不安というネガティブな情動が苦味知覚に及ぼす影響は,内省のような高次の認知的処理を行う段階において起こる一方で,甘味知覚への影響は,それ以前の段階で起こることが示唆される。本実験において,塩味や酸味,味の好ましさについては,情動状態や内省の対象による有意な影響は見られなかった。実験2では,味覚を介さない味評価について,直前に意識した情動が及ぼす影響を検討した。具体的には,直前に意識された情動が,味覚ではなく視覚的な刺激である図形と味との関連の強さに及ぼす影響を検討した。結果として,直前にネガティブな情動を意識した場合にはポジティブな情動を意識した場合と比較して苦味(との関連)が強く評価されたが,甘味を含むその他の味質については,先行して意識する情動による影響は示されなかった。この結果は実験1の結果を支持するものであり,ネガティブな情動による苦味の増強が味物質を受容する段階を介さずとも起こることを示す。これらを総合すると,情動状態による味知覚への影響は味質によって異なるメカニズムによって起こる可能性が示唆される。
英文摘要
本研究課題では,情動状態が味知覚に影響を及ぼすメカニズムを心理学実験によって検討している。味知覚は,口腔内で味物質を受容し,それを認知的に処理することで生起する知覚である。令和4年度は,認知的処理段階における影響を検討するため2つの実験を実施した。実験1では,喚起された情動に対する内省が味知覚変化に及ぼす影響を検討するものであった。結果として,不安を喚起された際,その不安に対する内省の有無を問わず知覚される甘味強度は抑制されることが示された。一方,苦味知覚強度については喚起された不安に対する内省を行った場合のみ増強が見られ,不安喚起後に自身の情動状態ではなく性格特性を内省した場合にはその増強は示されなかった。この結果より,不安というネガティブな情動が苦味知覚に及ぼす影響は,内省のような高次の認知的処理を行う段階において起こる一方で,甘味知覚への影響は,それ以前の段階で起こることが示唆される。本実験において,塩味や酸味,味の好ましさについては,情動状態や内省の対象による有意な影響は見られなかった。実験2では,味覚を介さない味評価について,直前に意識した情動が及ぼす影響を検討した。具体的には,直前に意識された情動が,味覚ではなく視覚的な刺激である図形と味との関連の強さに及ぼす影響を検討した。結果として,直前にネガティブな情動を意識した場合にはポジティブな情動を意識した場合と比較して苦味(との関連)が強く評価されたが,甘味を含むその他の味質については,先行して意識する情動による影響は示されなかった。この結果は実験1の結果を支持するものであり,ネガティブな情動による苦味の増強が味物質を受容する段階を介さずとも起こることを示す。これらを総合すると,情動状態による味知覚への影響は味質によって異なるメカニズムによって起こる可能性が示唆される。
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Anxiety reduces sweet and sour, awareness of anxiety enhances bitter
焦虑减少酸甜,意识到焦虑增强苦涩
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Zushi, N, Perusquia-Hernandez, M., Ayabe-Kanamura]
通讯作者:
Ayabe-Kanamura
EMOTIONAL STATES INFLUENCE SWEETNESS AND BITTERNESS PERCEPTION THROUGH DIFFERENT MECHANISMS.
情绪状态通过不同的机制影响甜味和苦味的感知。
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Zushi, N, Perusquia-Hernandez, M., Ayabe-Kanamura, S]
通讯作者:
S
ポジティブ・ネガティブな状態において感情価が甘味強度へ及ぼす影響の差異について
关于积极和消极状态下情绪效价对甜味强度影响的差异
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Zushi, N, 図師 直弥,ペルスキア・ヘルナンデス モニカ,綾部 早穂, 図師 直弥,ペルスキア・ヘルナンデス モニカ,綾部 早穂]
通讯作者:
図師 直弥,ペルスキア・ヘルナンデス モニカ,綾部 早穂
Effects of Mood State on Taste Perception
情绪状态对味觉的影响
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Zushi, N]
通讯作者:
N
情動状態が甘味と苦味の知覚へ及ぼす影響には異なるメカニズムが関与する
情绪状态对甜味和苦味感知的影响涉及不同的机制
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Zushi, N, 図師 直弥,ペルスキア・ヘルナンデス モニカ,綾部 早穂]
通讯作者:
図師 直弥,ペルスキア・ヘルナンデス モニカ,綾部 早穂
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