大気海洋生物化学循環モデルを用いた地球表層酸化還元環境史の解明
大気海洋生物化学循環モデルを用いた地球表層酸化還元環境史の解明
批准号:
13J09134
负责人:
原田 真理子
金额:
$1.73万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2013
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2013-04-01 至 2016-03-31
中文摘要
地球誕生直後にはほぼゼロであった大気酸素濃度は,原生代初期に急激に上昇したことが地質記録から示唆されている(大酸化イベント).大酸化イベントは,当時の地球表層に生息していた生命に多大な影響を与えたことが予想される.そこで本研究では,大酸化イベントのメカニズムや規模を明らかにし,酸素濃度変動の生命進化への寄与を評価することを目指した.昨年度までの研究では,大気海洋生物化学循環モデルを用いた数値シミュレーションを行い,酸素濃度上昇の原因,変動の規模や時間スケールを定量的に明らかにした.その結果,全球凍結後の温暖気候下で生じるシアノバクテリアの大繁殖を引き金として,低濃度から高濃度への,大気酸素濃度の多重安定状態間遷移が起きうることが示された.計算結果と地球化学記録との比較からは,遷移に伴って,酸素濃度は一時的に現在と同じレベルにまで上昇し,その状態が1億年程度継続したらしいこともわかった(酸素濃度の『オーバーシュート』).本年度は,このような大規模かつ長期的な酸素濃度の変動が,生命進化どのように寄与したかを推定した.酸素濃度変動に対する生命の応答を知る手がかりとして, シアノバクテリアの抗酸化酵素[SOD(Superoxide dismutase)]の進化に着目した.酸素濃度の変動は,SODの発現量に変化をあたえたはずである.タンパク質の発現量は一般に,プロモーター配列とよばれるDNA配列によって制御されている.本研究では,分子系統解析によって,過去のプロモーター配列(祖先型プロモーター 配列)を推定し,そのDNA配列から過去の酵素の発現量の変化を見積もった.その結果,SODの発現量は,シアノバクテリア誕生時には低かったものが,大酸化イベントと同時期に増加していたことが明らかになった.これは,大酸化イベントが直接的に生命の進化に影響を与えていたことを示す初めての研究例といえる.
英文摘要
地球誕生直後にはほぼゼロであった大気酸素濃度は,原生代初期に急激に上昇したことが地質記録から示唆されている(大酸化イベント).大酸化イベントは,当時の地球表層に生息していた生命に多大な影響を与えたことが予想される.そこで本研究では,大酸化イベントのメカニズムや規模を明らかにし,酸素濃度変動の生命進化への寄与を評価することを目指した.昨年度までの研究では,大気海洋生物化学循環モデルを用いた数値シミュレーションを行い,酸素濃度上昇の原因,変動の規模や時間スケールを定量的に明らかにした.その結果,全球凍結後の温暖気候下で生じるシアノバクテリアの大繁殖を引き金として,低濃度から高濃度への,大気酸素濃度の多重安定状態間遷移が起きうることが示された.計算結果と地球化学記録との比較からは,遷移に伴って,酸素濃度は一時的に現在と同じレベルにまで上昇し,その状態が1億年程度継続したらしいこともわかった(酸素濃度の『オーバーシュート』).本年度は,このような大規模かつ長期的な酸素濃度の変動が,生命進化どのように寄与したかを推定した.酸素濃度変動に対する生命の応答を知る手がかりとして, シアノバクテリアの抗酸化酵素[SOD(Superoxide dismutase)]の進化に着目した.酸素濃度の変動は,SODの発現量に変化をあたえたはずである.タンパク質の発現量は一般に,プロモーター配列とよばれるDNA配列によって制御されている.本研究では,分子系統解析によって,過去のプロモーター配列(祖先型プロモーター 配列)を推定し,そのDNA配列から過去の酵素の発現量の変化を見積もった.その結果,SODの発現量は,シアノバクテリア誕生時には低かったものが,大酸化イベントと同時期に増加していたことが明らかになった.これは,大酸化イベントが直接的に生命の進化に影響を与えていたことを示す初めての研究例といえる.
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Modeling dynamics of the rise of oxygen during the Paleoproterozoic: deep water oxygenation and sulfate accumulation in the post-snowball ocean
模拟古元古代氧气上升的动态:雪球后海洋中的深水氧化和硫酸盐积累
DOI:
--
发表时间:
2014
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Harada, M., K. Ozaki, E. Tajika, Y. Sekine]
通讯作者:
Y. Sekine
DOI:
10.1016/j.epsl.2015.03.005
发表时间:
2015-06-01
期刊:
EARTH AND PLANETARY SCIENCE LETTERS
影响因子:
5.3
作者:
[Harada, Mariko, Tajika, Eiichi, Sekine, Yasuhito]
通讯作者:
Sekine, Yasuhito
数理モデルによる原生代初期酸素濃度進化の制約:全球凍結後のオーバーシュートと深海の富酸素化
数学模型对早元古代氧浓度演化的约束:全球冰冻和深海富氧后的超调
DOI:
--
发表时间:
2014
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Harada, M., K. Ozaki, E. Tajika, Y. Sekine, 原田真理子,尾崎和海,田近英一,関根康人]
通讯作者:
原田真理子,尾崎和海,田近英一,関根康人
祖先型プロモーター配列推定に基づく大気酸素濃度進化とシアノバクテリア抗酸化酵素遺伝子発現量との関連性の解明
基于祖先启动子序列估计阐明大气氧浓度演化与蓝藻抗氧化酶基因表达的关系
DOI:
--
发表时间:
2015
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Harada, M., E. Tajika, Y. Sekine, 鈴木健太, 原田真理子,古川龍太郎,横堀伸一,田近英一,山岸明彦]
通讯作者:
原田真理子,古川龍太郎,横堀伸一,田近英一,山岸明彦
シアノバクテリアの多細胞性の起源と進化、およびその生物地球化学循環への影響
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批准号:23K20901
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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资助金额:$2.41万
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财政年份:2024
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负责人:原田 真理子
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依托单位:
Epidemiological study on associations between metabolic diseases and PFAS exposures in high-contamination area
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批准号:22K10509
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$2.66万
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财政年份:2022
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负责人:原田 真理子
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依托单位:
シアノバクテリアの多細胞性の起源と進化、およびその生物地球化学循環への影響
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批准号:21H01197
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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资助金额:$10.73万
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财政年份:2021
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负责人:原田 真理子
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依托单位:
環境残留性有機フッ素化合物と糖尿病・代謝疾患リスクに関する疫学研究
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批准号:20K23224
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项目类别:Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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资助金额:$1.83万
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财政年份:2020
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负责人:原田 真理子
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依托单位:
祖先酵素復元実験に基づく真核生物祖先の生育酸素濃度の制約
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批准号:16J08859
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$2.08万
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财政年份:2016
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负责人:原田 真理子
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依托单位:
海外基金