西洋哲学における懐疑論の形態と理論
西洋哲学における懐疑論の形態と理論
批准号:
61450001
负责人:
藤澤 令夫
金额:
$2.11万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
财政年份:
1986
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
1986 至 1987
中文摘要
昨年度に続いて本年度も各研究分担領域で「壊疑」のもつそれぞれの意味と役割を究明し, 西洋哲学における壊疑論の歴史的変遷を跡づけることに努めた. 古代ギリシアでは後期に懐疑派が現れるが, この派の哲学の全体的特徴はセクストス・エンペイリコス著『ピュロン哲学の概要』に述べられている. それによれば懐疑哲学では判断保留とそれに伴う平静な悟脱の心境が問題とされ, 特にその判断保留の十箇の方式をめぐってはその著の第14章で詳述されている. 教父哲学ではアウグスティヌスによる新アカデミア派の懐疑論克服が問題とされるが, 彼の『自由意志論』第2巻では「神の存在論証」と相俟って真理の超越的独存性が立証され, 真の認識の成立根拠が確証される. 彼の影響下にある中世哲学では基本的には懐疑の問題は主要な関心事とはならなかった. このような哲学としてはトマスの哲学が取り上げられ, 彼のessentia概念の二義性が抽象説との関係において論じられる. 近世ではデカルトが一切のものに対して徹底して懐疑を行なった末にcogito ergo sumという不可疑的な真理の発見に到るが, これに対するストローソンの批判が考察される. 彼のデカルト批判によれば, cogito ergo sumを成立させる「私」という個体の存在は「私」以外の他の個体の存在を既に前提とする. つまり, 個体指示表現が有意味であるためには, 個体とそれ以外の個体との識別可能性の原理の働くことを認めねばならないと言えよう. 現代の英米哲学においても懐疑論に関係する多くの問題がみられる. その一つに, 経験的認識の証拠による不十分決定underdeterminationの問題が挙げられる. 今日の反実在論の多くはこの「証拠による不十分決定」に依拠している点である意味での懐疑論の変種とみなすことも不適切とは言えない. 又, 懐疑論・弁証法・解釈学・ニヒリズム相互の関係も本研究において深く問題としてきた哲学的・倫理的課題である.
英文摘要
昨年度に続いて本年度も各研究分担領域で「壊疑」のもつそれぞれの意味と役割を究明し, 西洋哲学における壊疑論の歴史的変遷を跡づけることに努めた. 古代ギリシアでは後期に懐疑派が現れるが, この派の哲学の全体的特徴はセクストス・エンペイリコス著『ピュロン哲学の概要』に述べられている. それによれば懐疑哲学では判断保留とそれに伴う平静な悟脱の心境が問題とされ, 特にその判断保留の十箇の方式をめぐってはその著の第14章で詳述されている. 教父哲学ではアウグスティヌスによる新アカデミア派の懐疑論克服が問題とされるが, 彼の『自由意志論』第2巻では「神の存在論証」と相俟って真理の超越的独存性が立証され, 真の認識の成立根拠が確証される. 彼の影響下にある中世哲学では基本的には懐疑の問題は主要な関心事とはならなかった. このような哲学としてはトマスの哲学が取り上げられ, 彼のessentia概念の二義性が抽象説との関係において論じられる. 近世ではデカルトが一切のものに対して徹底して懐疑を行なった末にcogito ergo sumという不可疑的な真理の発見に到るが, これに対するストローソンの批判が考察される. 彼のデカルト批判によれば, cogito ergo sumを成立させる「私」という個体の存在は「私」以外の他の個体の存在を既に前提とする. つまり, 個体指示表現が有意味であるためには, 個体とそれ以外の個体との識別可能性の原理の働くことを認めねばならないと言えよう. 現代の英米哲学においても懐疑論に関係する多くの問題がみられる. その一つに, 経験的認識の証拠による不十分決定underdeterminationの問題が挙げられる. 今日の反実在論の多くはこの「証拠による不十分決定」に依拠している点である意味での懐疑論の変種とみなすことも不適切とは言えない. 又, 懐疑論・弁証法・解釈学・ニヒリズム相互の関係も本研究において深く問題としてきた哲学的・倫理的課題である.
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井上庄七;小林道夫(編): "自然観の展開と形而上学(美濃正分担執筆・「現代科学哲学における反実在論-ファン・フラーセンの場合-」)" 紀伊国屋書店, 400 (1988)
Shoshichi Inoue;Michio Kobayashi(编):“自然观和形而上学的发展(与 Masaru Mino 合着,“现代科学哲学中的反实在论 - Van Fraassen 的案例”)”纪伊国屋书店,400( 1988)
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
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作者:
[]
通讯作者:
木曽好能: 京都大学文学部研究紀要. 26. 1-46 (1987)
木曾义良:京都大学文学部通报,26. 1-46 (1987)。
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
藤澤令夫: 世界思想. 14. 1-5 (1987)
藤泽丽夫:世界思想。14. 1-5 (1987)
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
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作者:
[]
通讯作者:
竹市明弘,美濃正 他編: "カント哲学の現在(「現代英米哲学とカント」)" 世界思想社, 250 (1987)
Akihiro Takeichi、Masa Mino 等编:《当代康德哲学(“现代英美哲学与康德”)》Sekai Shisosha,250(1987)
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
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作者:
[]
通讯作者:
藤澤令夫: 理想. 634. 100-103 (1987)
藤泽丽夫:理想。634。100-103(1987)
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
共 10 条
日本美術史上における黄檗影響
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批准号:04401003
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项目类别:Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)
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资助金额:$9.22万
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财政年份:1993
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负责人:藤澤 令夫
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依托单位:
西洋における時間観念の歴史
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批准号:X00050----031040
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项目类别:Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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资助金额:$1.82万
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财政年份:1975
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负责人:藤澤 令夫
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依托单位: