课题基金 / 基金详情

中世フランス語版セネカ『倫理書簡集』の文献学的研究

中世フランス語版セネカ『倫理書簡集』の文献学的研究
对中世纪法语版塞内卡伦理书信的语言学研究
批准号:
21J12269
负责人:
宮下 拓也
金额:
$0.58万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2021
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2021-04-28 至 2023-03-31

项目摘要

项目成果

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中文摘要
翻译
研究計画に基づいて、14世紀にナポリ王国で作られた中世フランス語版セネカ『ルキリウス宛倫理書簡集』の批判校訂版の作成を念頭において、『倫理書簡集』におけるフランス語の言語的特徴の研究を進めた。この翻訳がフランスではなくイタリアで作られたことから、他のイタリアで書かれたフランス語による作品なども参照しつつ分析を行なっている。前年度の研究で得られた、当中世フランス語版『倫理書簡集』における特徴的な語彙の使用に関する発見を論文にまとめ発表した。これは当該テクスト内の、いくつかの単語の従来知られていたよりも古い時期における使用や、イタリア語・ラテン語の借用などについて論じたもので、フランス語史の理解に新たな知見をもたらすはずである。2022年度はテクストの分析と並行して、この翻訳が作られた背景に関して、中世ヨーロッパにおけるセネカの受容について(誤ってセネカの著書とみなされていたものも含む)、中世における翻訳という文化について、またイタリアとりわけ南部におけるフランス語使用についての調査を行った。他のフランスの外で書かれたフランス語の作品についての既存の研究から、十字軍国家において独自に発展したフランス語がフランスやイタリアにおいても重要な影響を与えていたことが明らかになり、中世フランス語版『倫理書簡集』においてもその影響を考慮する必要がある可能性が出てきた。これについての考察はまだ十分にできていない。また当初の計画では残存する5写本のうち校訂の底本とする1写本に集中する予定だったが、他の写本の方が正しい翻訳を伝えている箇所が少なからずあること、他写本にも底本写本とは異なる興味深い単語の使用があることが判明したため、全写本を比較することにし、残りの写本の転写と比較を続行中である。
英文摘要
研究計画に基づいて、14世紀にナポリ王国で作られた中世フランス語版セネカ『ルキリウス宛倫理書簡集』の批判校訂版の作成を念頭において、『倫理書簡集』におけるフランス語の言語的特徴の研究を進めた。この翻訳がフランスではなくイタリアで作られたことから、他のイタリアで書かれたフランス語による作品なども参照しつつ分析を行なっている。前年度の研究で得られた、当中世フランス語版『倫理書簡集』における特徴的な語彙の使用に関する発見を論文にまとめ発表した。これは当該テクスト内の、いくつかの単語の従来知られていたよりも古い時期における使用や、イタリア語・ラテン語の借用などについて論じたもので、フランス語史の理解に新たな知見をもたらすはずである。2022年度はテクストの分析と並行して、この翻訳が作られた背景に関して、中世ヨーロッパにおけるセネカの受容について(誤ってセネカの著書とみなされていたものも含む)、中世における翻訳という文化について、またイタリアとりわけ南部におけるフランス語使用についての調査を行った。他のフランスの外で書かれたフランス語の作品についての既存の研究から、十字軍国家において独自に発展したフランス語がフランスやイタリアにおいても重要な影響を与えていたことが明らかになり、中世フランス語版『倫理書簡集』においてもその影響を考慮する必要がある可能性が出てきた。これについての考察はまだ十分にできていない。また当初の計画では残存する5写本のうち校訂の底本とする1写本に集中する予定だったが、他の写本の方が正しい翻訳を伝えている箇所が少なからずあること、他写本にも底本写本とは異なる興味深い単語の使用があることが判明したため、全写本を比較することにし、残りの写本の転写と比較を続行中である。
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