鎌倉時代中期における和歌活動の研究―後嵯峨院歌壇を中心に
鎌倉時代中期における和歌活動の研究―後嵯峨院歌壇を中心に
批准号:
21J11450
负责人:
齊藤 瑠花
金额:
$0.58万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2021
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2021-04-28 至 2023-03-31
中文摘要
本年度の研究成果として、「『百人秀歌』各歌所収秀歌撰等一覧」(『百人一首の現在』青簡舎、2022年)を発表した。これは、藤原定家撰『百人秀歌』の各歌が、他の秀歌撰等にどのように採られているかを調査し、一覧表にまとめたものである。時代的には、藤原公任の編んだものから、鎌倉時代中期の『新時代不同歌合』までの秀歌撰を範囲とした。『新時代不同歌合』は、後嵯峨院時代の主要な歌人である藤原基家が編者であり、今後は同歌合において基家の工夫がどのように見られるか、調査していきたい。なお当該一覧は、これからの秀歌撰研究等に資するものとして、学界において広く利用されればと考える。並行して、阿仏尼が娘に宛てて記した消息である『阿仏の文』の注釈作業も行った。この成果は、2023年中に注釈書として刊行する予定である。同作品は、後嵯峨院時代後期に宮廷女房として出仕していた娘への訓戒を説くものであり、当時の女房の実態や意識・価値観がリアルに知られるものとして重要である。内容としては、『阿仏の文』広本の伝本4本を比較し、校訂本文・現代語訳・注釈(脚注・補注)を作成した。今までほとんどなされていなかった現代語訳に取り組んだだけでなく、作品中に見られる『源氏物語』等の表現摂取や、鎌倉最末期以降の女訓書ほか物語・日記等との共通性・類似性を多く指摘し得た。現在最先端の注釈となっており、国内のみならず海外の研究にも寄与するものである。後嵯峨院歌壇における和歌活動に関しては、『宝治百首』の和歌表現について研究中である。同百首内の類型的表現の中には、『六百番歌合』以降に流行した表現や、勅撰集では『新古今集』に初出の表現が見られる。後嵯峨院時代の和歌に、いかに新古今時代の表現が影響を与えているかを明らかにし、発表したい。
英文摘要
本年度の研究成果として、「『百人秀歌』各歌所収秀歌撰等一覧」(『百人一首の現在』青簡舎、2022年)を発表した。これは、藤原定家撰『百人秀歌』の各歌が、他の秀歌撰等にどのように採られているかを調査し、一覧表にまとめたものである。時代的には、藤原公任の編んだものから、鎌倉時代中期の『新時代不同歌合』までの秀歌撰を範囲とした。『新時代不同歌合』は、後嵯峨院時代の主要な歌人である藤原基家が編者であり、今後は同歌合において基家の工夫がどのように見られるか、調査していきたい。なお当該一覧は、これからの秀歌撰研究等に資するものとして、学界において広く利用されればと考える。並行して、阿仏尼が娘に宛てて記した消息である『阿仏の文』の注釈作業も行った。この成果は、2023年中に注釈書として刊行する予定である。同作品は、後嵯峨院時代後期に宮廷女房として出仕していた娘への訓戒を説くものであり、当時の女房の実態や意識・価値観がリアルに知られるものとして重要である。内容としては、『阿仏の文』広本の伝本4本を比較し、校訂本文・現代語訳・注釈(脚注・補注)を作成した。今までほとんどなされていなかった現代語訳に取り組んだだけでなく、作品中に見られる『源氏物語』等の表現摂取や、鎌倉最末期以降の女訓書ほか物語・日記等との共通性・類似性を多く指摘し得た。現在最先端の注釈となっており、国内のみならず海外の研究にも寄与するものである。後嵯峨院歌壇における和歌活動に関しては、『宝治百首』の和歌表現について研究中である。同百首内の類型的表現の中には、『六百番歌合』以降に流行した表現や、勅撰集では『新古今集』に初出の表現が見られる。後嵯峨院時代の和歌に、いかに新古今時代の表現が影響を与えているかを明らかにし、発表したい。
期刊论文(2)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
阿仏の文(乳母の文・庭の訓)注釈と研究
阿津著作的评论和研究(保姆的著作和园艺课程)
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
影响因子:
--
作者:
[戸塚隆弥, 大杉美穂, 飯田朋子, 田渕句美子・米田有里・幾浦裕之・齊藤瑠花]
通讯作者:
田渕句美子・米田有里・幾浦裕之・齊藤瑠花
百人一首の現在
百人一集现状
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Mayumi Aoki, Kazuki Enomoto, Shinya Kanemura, 中川博夫・田渕句美子・渡邉裕美子編]
通讯作者:
中川博夫・田渕句美子・渡邉裕美子編
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