戦国期宗教における受容基盤の解明
戦国期宗教における受容基盤の解明
批准号:
21J12604
负责人:
岩永 紘和
金额:
$0.38万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2021
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2021-04-28 至 2023-03-31
中文摘要
本研究では、受容者の視点から見た戦国期宗教展開の構造と意義について論じることを目指している。本年度は、地方寺院が地域社会の需要に対応する基盤となる寺院の内部構造に注目し、寺院組織・寺産及び末寺の観点から検討をおこなった。検討の中心は臨済宗妙心寺派となったが、これは報告者が受容者の構成要素として注目している武家領主との密接な関係がうかがえるためである。妙心寺派の地方寺院では、寺院の代表者である住持の権限や末寺支配の実態に顕著だが、受容者である武家領主の意向が通りやすい構造を取っていることが確認された。こうした構造は、武家領主が該当地方寺院を梃にして領域下の寺院統制や寺領下の領民支配につながる面を有しており、妙心寺派が戦国期に大きく台頭した背景について、その構造と意義を考える一つの素材となる。こうした内部構造(寺院組織・寺産・末寺)から受容者との関係がどのように形成・維持されていくかを論じることは、妙心寺派に留まらず他宗派における検討でも応用可能であり、今後一定度普遍性を意識した研究を進めることが可能となる。また、本年度は前年度十分にできなかった史料調査を積極的におこなった。史料調査では東京大学史料編纂所や石川武美記念図書館をはじめとする史料機関を訪れ、論述の典拠となる史料を中心に写真帳・影写本・原本史料を閲覧し、史料形態の調査をおこなうとともに、関係史料の探索に努めた。今回の調査では、これまで注目されていなかった妙心寺派寺院と鎮守社に関わる史料を多く見出すことができたが、こうした在地神社と寺院との関係は地域社会に寺院がどのように関わっていたか考える素材として他宗派では注目されており、宗派間の比較検討につながる可能性を秘めているといえる。
英文摘要
本研究では、受容者の視点から見た戦国期宗教展開の構造と意義について論じることを目指している。本年度は、地方寺院が地域社会の需要に対応する基盤となる寺院の内部構造に注目し、寺院組織・寺産及び末寺の観点から検討をおこなった。検討の中心は臨済宗妙心寺派となったが、これは報告者が受容者の構成要素として注目している武家領主との密接な関係がうかがえるためである。妙心寺派の地方寺院では、寺院の代表者である住持の権限や末寺支配の実態に顕著だが、受容者である武家領主の意向が通りやすい構造を取っていることが確認された。こうした構造は、武家領主が該当地方寺院を梃にして領域下の寺院統制や寺領下の領民支配につながる面を有しており、妙心寺派が戦国期に大きく台頭した背景について、その構造と意義を考える一つの素材となる。こうした内部構造(寺院組織・寺産・末寺)から受容者との関係がどのように形成・維持されていくかを論じることは、妙心寺派に留まらず他宗派における検討でも応用可能であり、今後一定度普遍性を意識した研究を進めることが可能となる。また、本年度は前年度十分にできなかった史料調査を積極的におこなった。史料調査では東京大学史料編纂所や石川武美記念図書館をはじめとする史料機関を訪れ、論述の典拠となる史料を中心に写真帳・影写本・原本史料を閲覧し、史料形態の調査をおこなうとともに、関係史料の探索に努めた。今回の調査では、これまで注目されていなかった妙心寺派寺院と鎮守社に関わる史料を多く見出すことができたが、こうした在地神社と寺院との関係は地域社会に寺院がどのように関わっていたか考える素材として他宗派では注目されており、宗派間の比較検討につながる可能性を秘めているといえる。
期刊论文(2)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
中世後期龍安寺の動向
中世纪后期龙安寺的动向
DOI:
--
发表时间:
2021
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Nakayama, K.; Kamiya, H.; Okada, Y., 岩永紘和]
通讯作者:
岩永紘和
妙心寺派地方寺院の内部構造
妙心寺派当地寺庙的内部结构
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[中山 海衣, 神谷 秀博, 岡田 洋平, 岩永紘和]
通讯作者:
岩永紘和