ポスト・モンゴル期における宗教的権威の構築:フルーフィー教団のメシア主義的展開
ポスト・モンゴル期における宗教的権威の構築:フルーフィー教団のメシア主義的展開
批准号:
21J14204
负责人:
角田 哲朗
金额:
$1.09万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2021
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2021-04-28 至 2023-03-31
中文摘要
点击翻译按钮获取中文摘要
英文摘要
本研究は、ポスト・モンゴル期イランにおける宗教政治的権威の再構築の問題を明らかにするため、14世紀後半から17世紀に至るまで、イラン及びトルコにおいて独自の神秘主義思想を展開したフルーフィー教団のメシアニズムを解明するものである。本年は、2022年4月から2023年3月まで、イラン・イスラーム共和国で在外研究を行い、テヘラン大学ならびにイラン各地の文書図書館において、関連する文献調査と写本資料の閲覧を行った。ただし、2022年9月よりイラン本国で発生した大規模抗議活動とそれに対する政府の対応の影響を受け、9月より開始予定であった史料語であるペルシア語アスタラーバード方言の聞き取り調査の実施は困難となった。そこで、イランにて入手した同方言に関する言語学関連の研究ならびに教団員の作成した写本に含まれる語彙集の整理を行い、同方言の基礎的な文法のマニュアルを作成することで聞き取り調査に代えた。本年に得られた知見は大略すると以下の通りである。前年までの研究により、当初の見込みと異なり、ファドルッラーによるメシア自称はその自書群においては、夢に仮託する形での暗示的な自称という曖昧なものであったことが明らかとなった。従って、当初の研究計画を修正し、教団員によるメシア論の分析に注力した。史料から分類した結果、教団員は15世紀後半から16世紀前半の約100年間の空白期間を挟み、創始者の生前から没後約60年間著述した前期グループと16世紀後半以降に著述した後期グループに分けられた。彼らの言説を通時的に比較したところ、後期グループの作品は創始者をメシア性は自明視されている一方で、前期グループにおけるメシア論は曖昧かつ、著者ごとの差異が顕著であることが判明した。この事実は、ファドルッラーの原思想に確固たるメシア論は存在せず、彼が生前に曖昧な形で仄めかしたメシア性の自認が、その没後に淘汰されて強化されたことを示している。
期刊论文(3)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
<Articles>A Version of Ḥurūfī Eschatology: Sayyid Isḥāq Astarābādī’s Discourse on the End of Time (Special Issue : Ruining)
<文章>Ḥurūfī 末世论的一个版本:Sayyid Isḥāq Astarābādī 关于时间终结的论述(特刊:毁灭)
DOI:
10.14989/shirin_105_1_64
发表时间:
2022
期刊:
史林
影响因子:
--
作者:
[Ikeda Yutaka, Fukui Kazuki, Murakami Yoichi, 宮岸拓路, 角田哲朗]
通讯作者:
角田哲朗
Cancelling the Apocalypse: Refracted Anticipation for the Awaited Mahdi; in Sayyid Muhammad al-Musha'sha''s Discourse
取消启示录:对等待的马赫迪的折射期待;
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
Knowledge and Power in Muslim Societies: Approaches in Intellectual History, K. Morimoto and S. Rizvi (eds.)
影响因子:
--
作者:
[TATEISHI Kosuke, WATANABE Hidehiro, Tetsuro Sumida]
通讯作者:
Tetsuro Sumida
フルーフィー教団における終末論の一断片--サイイド・イスハーク・アスタラーバーディーの「時の終わり」に関する見解
胡鲁菲教中的末世论片段:赛义德·伊沙克·阿斯塔拉巴迪对“时间终结”的看法
DOI:
--
发表时间:
2021
期刊:
影响因子:
--
作者:
[池田 寛, 長 勇毅, 村上 陽一, 角田哲朗]
通讯作者:
角田哲朗