第二次世界大戦後のトリエステにおける「記憶の場」としての文学
第二次世界大戦後のトリエステにおける「記憶の場」としての文学
批准号:
21K00411
负责人:
志々見 彩
金额:
$2.5万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2021
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2021-04-01 至 2026-03-31
中文摘要
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英文摘要
凄惨な過去の記憶をどのように語りうるかということについて、アイロニーに注目してクラウディオ・マグリスの小説を考察した。まず、マグリスが1970年代からイタリアの日刊紙『コリエレ・デッラ・セーラ』に寄稿してきたエッセイを読み、マグリスにおけるアイロニーの定義を検討した。その結果、70年代から現在に至るまで一貫してマグリスが実際に起きた出来事のアイロニックな解釈を重要視してきたことが確認できた。その後、ここで抽出されたマグリス独自のアイロニーの概念に基づいて2015年の小説Non luogo a procedereを再検討した。そこから、この小説がマグリス独自のアイロニーの概念が駆使されていることが明らかになった。またそれによって、断片的な「記憶」をさまざまな角度から描き出すことが可能となり、さらには、ある地域史が全ヨーロッパ的な広がりを持った小説として描き出されうることが明らかになった。このことについて論文を執筆した。一方で、過去の記憶、記録ということに関連して、イタリアの20世紀に活躍した女性作家が女性の視点による文学をどのように創造したか、また、これらのイタリアの現代女性作家の作品がどのように日本に紹介されたかを検討して、単行本『日本におけるイタリア文化』(共著)の一章を執筆した。これは、今後、トリエステの女性作家について考察するための準備作業ともなっている。さらに、昨年から引き続き、アウシュヴィッツ強制収容所から帰還して作家となったプリモ・レーヴィの幻想小説についても検討し、論文として発表した。そこでは、出来事の記憶ではなく、その時の感情の記憶が幻想小説として描かれていることを確認し、さらに、空想的な設定にすることで、小説が個人的の記憶や証言といったものを離れ、より普遍的な物語に昇華されていることを指摘した。
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イタリアの文化と日本
意大利文化与日本
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
影响因子:
--
作者:
[ジョヴァンニ・デサンティス, 土肥秀行, 石井元章, 石田聖子, フランチェスコ・カンパニョーラ, 菊池正和, 國司航佑, 霜田洋祐, 高田和文, 原基晶, 星野倫, 森田学, 山﨑彩, イタリア文化会館・大阪]
通讯作者:
イタリア文化会館・大阪
「迷宮」としての小説ークラウディオ・マグリス『公訴棄却』
作为“迷宫”的小说——克劳迪奥·马格里斯《撤销公诉》
DOI:
--
发表时间:
2021
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Yuji Murase, 山﨑彩, 津森圭一, 佐藤恵, 鈴木正美, 村瀬有司, 津森圭一, 河島思朗, 鈴木正美, 川田潤, 河島思朗, 山﨑 彩, 津森圭一, 岡島豊樹, 河島思朗, 川田潤, 山﨑彩]
通讯作者:
山﨑彩
第二の創世 プリーモ・レーヴィ「ケンタウルス論」をめぐって〈後編〉
第二创世记:关于普里莫·莱维的“半人马理论”(下)
DOI:
10.15083/0002005965
发表时间:
2022
期刊:
Language, Information, Text
影响因子:
--
作者:
[Yuji Murase, 山﨑彩]
通讯作者:
山﨑彩
第二の創世 : プリーモ・レーヴィ「ケンタウルス論」をめぐって〈前編〉
第二创世记:关于普里莫·莱维的“半人马理论”(第1部分)
DOI:
10.15083/0002002993
发表时间:
2021
期刊:
Language, Information, Text
影响因子:
--
作者:
[Yuji Murase, 山﨑彩, 津森圭一, 佐藤恵, 鈴木正美, 村瀬有司, 津森圭一, 河島思朗, 鈴木正美, 川田潤, 河島思朗, 山﨑 彩]
通讯作者:
山﨑 彩
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