DDSが賦与するCpG核酸能を利用した肝細胞癌の治療
DDSが賦与するCpG核酸能を利用した肝細胞癌の治療
批准号:
21K07175
负责人:
辻村 直人
金额:
$2.75万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2021
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2021-04-01 至 2024-03-31
中文摘要
肝細胞癌は癌関連死亡率が高く最新治療の創出が求められている。私達がこれまで開発してきた生体作動性のDDSであるスーパーアパタイトナノ粒子(sCA)にCpG核酸を内包化すると、腫瘍にピンポイントにCpGを送達できるため安全性が大幅に向上する。更に通常臨床で使用されるCpG核酸は、B細胞を活性化しIL6を産生して樹状細胞からのIFNαの分泌を誘導しないが、CpGをsCAに内包するとIFNα誘導能が増強されることが分かってきた。本研究ではスーパーアパタイトによって新たに賦与されたCpG核酸の優れた抗腫瘍効果を利用して、肝細胞癌に対する効果的な治療戦略を確立する。2022年度はこのメカニズムを調べるために、in vitroでCpGをsCAに内包させ各種のサイトカイン産生を網羅的に調べようとした。通常sCAはvivo用に作成するのであるが、これをそのままvitroに使うと毒性が出て評価が困難となったため、in vitro用として最適化が必要となった。先に粒子を作ってこれをバッファーに溶解させる方法や、バッファーの中で粒子を合成する方法、更に原材料の比率やpHを変えて毒性を減らす工夫などの実験を繰り返し、CpG 30nM 以下の濃度であれば安定して実験ができる条件を見出した。他方、これまでsCA-CpGの新たな生理活性としてのIFNα産生に着目し肝細胞癌を中心に検討を進めてきたが、実用化という観点から、他の癌での抗腫瘍効果の程度を知ることは重要である。In vitro解析と並行してvivoで大腸癌HCT116と脳腫瘍(膠芽腫)T5-19をヌードマウスに植え、sCA-CpGによる治療実験を行った。その結果、大腸腫瘍には極めてよく効いたが、脳腫瘍への効果はみられなかったことから、CpGの抗腫瘍効果には腫瘍特異性があると考えられた。
英文摘要
肝細胞癌は癌関連死亡率が高く最新治療の創出が求められている。私達がこれまで開発してきた生体作動性のDDSであるスーパーアパタイトナノ粒子(sCA)にCpG核酸を内包化すると、腫瘍にピンポイントにCpGを送達できるため安全性が大幅に向上する。更に通常臨床で使用されるCpG核酸は、B細胞を活性化しIL6を産生して樹状細胞からのIFNαの分泌を誘導しないが、CpGをsCAに内包するとIFNα誘導能が増強されることが分かってきた。本研究ではスーパーアパタイトによって新たに賦与されたCpG核酸の優れた抗腫瘍効果を利用して、肝細胞癌に対する効果的な治療戦略を確立する。2022年度はこのメカニズムを調べるために、in vitroでCpGをsCAに内包させ各種のサイトカイン産生を網羅的に調べようとした。通常sCAはvivo用に作成するのであるが、これをそのままvitroに使うと毒性が出て評価が困難となったため、in vitro用として最適化が必要となった。先に粒子を作ってこれをバッファーに溶解させる方法や、バッファーの中で粒子を合成する方法、更に原材料の比率やpHを変えて毒性を減らす工夫などの実験を繰り返し、CpG 30nM 以下の濃度であれば安定して実験ができる条件を見出した。他方、これまでsCA-CpGの新たな生理活性としてのIFNα産生に着目し肝細胞癌を中心に検討を進めてきたが、実用化という観点から、他の癌での抗腫瘍効果の程度を知ることは重要である。In vitro解析と並行してvivoで大腸癌HCT116と脳腫瘍(膠芽腫)T5-19をヌードマウスに植え、sCA-CpGによる治療実験を行った。その結果、大腸腫瘍には極めてよく効いたが、脳腫瘍への効果はみられなかったことから、CpGの抗腫瘍効果には腫瘍特異性があると考えられた。
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