口腔内脂肪酸感受性による“舌-脳-腸軸”を介した脂肪摂食調節機構の解明
口腔内脂肪酸感受性による“舌-脳-腸軸”を介した脂肪摂食調節機構の解明
批准号:
21K11723
负责人:
森本 恵子
金额:
$2.66万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2021
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2021-04-01 至 2024-03-31
中文摘要
食事由来の中性脂肪は舌リパーゼによって脂肪酸とグリセロールに分解されるが、この脂肪酸は味細胞に存在する脂肪酸受容体に作用することが近年の研究により明らかとなった。舌の脂肪酸受容体の反応性は口腔内脂肪酸感受性に影響を与え、脂質摂取量を調節する可能性があるが、そのメカニズムについては未だ不明な点が多い。(1)2022度は、ヒトを対象とした研究において、引き続き若年男女大学生を対象に、食事を想定した舌への脂肪刺激を行い、刺激前後のオレイン酸感受性の変化を測定し、性差や月経周期依存性変化を調べるとともに脂質摂取量との関連について検討した。これまで得られたデータ(男性24名、女性20名)の解析結果より、口腔内オレイン酸感受性は女性の排卵前期では男性より高値であり、性差が認められた。また、女性では、月経期と比べて排卵前期に感受性が増加する傾向が示された。しかし、この感受性増加は脂質摂取量に影響を与えなかった。また、男性ではテストステロン濃度が高いほど食事摂取頻度調査から得られた脂肪エネルギー比率が高かったが、女性では血漿エストロゲンあるいはプロゲステロン濃度と口腔内オレイン酸感受性や脂質摂取量との間に有意な関係は見られなかった。(2)雌性ラットを用いた研究では、卵巣摘出後に高脂肪食を与え、高脂肪食誘発性肥満モデルを作成した。同時にエストロゲン補充群と対照群に分け、エストロゲン補充の作用について検討した。得られた舌・小腸(近位・遠位)の粘膜組織サンプルを用いて、脂肪酸受容体であるCD36とGPR120のmRNA・タンパク質発現レベルの測定を行った。その結果、エストロゲンや高脂肪食は舌のこれら受容体発現に影響を与えなかった。一方、近位小腸CD36タンパク質発現レベルはエストロゲン補充により減少することが示唆された。
英文摘要
食事由来の中性脂肪は舌リパーゼによって脂肪酸とグリセロールに分解されるが、この脂肪酸は味細胞に存在する脂肪酸受容体に作用することが近年の研究により明らかとなった。舌の脂肪酸受容体の反応性は口腔内脂肪酸感受性に影響を与え、脂質摂取量を調節する可能性があるが、そのメカニズムについては未だ不明な点が多い。(1)2022度は、ヒトを対象とした研究において、引き続き若年男女大学生を対象に、食事を想定した舌への脂肪刺激を行い、刺激前後のオレイン酸感受性の変化を測定し、性差や月経周期依存性変化を調べるとともに脂質摂取量との関連について検討した。これまで得られたデータ(男性24名、女性20名)の解析結果より、口腔内オレイン酸感受性は女性の排卵前期では男性より高値であり、性差が認められた。また、女性では、月経期と比べて排卵前期に感受性が増加する傾向が示された。しかし、この感受性増加は脂質摂取量に影響を与えなかった。また、男性ではテストステロン濃度が高いほど食事摂取頻度調査から得られた脂肪エネルギー比率が高かったが、女性では血漿エストロゲンあるいはプロゲステロン濃度と口腔内オレイン酸感受性や脂質摂取量との間に有意な関係は見られなかった。(2)雌性ラットを用いた研究では、卵巣摘出後に高脂肪食を与え、高脂肪食誘発性肥満モデルを作成した。同時にエストロゲン補充群と対照群に分け、エストロゲン補充の作用について検討した。得られた舌・小腸(近位・遠位)の粘膜組織サンプルを用いて、脂肪酸受容体であるCD36とGPR120のmRNA・タンパク質発現レベルの測定を行った。その結果、エストロゲンや高脂肪食は舌のこれら受容体発現に影響を与えなかった。一方、近位小腸CD36タンパク質発現レベルはエストロゲン補充により減少することが示唆された。
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