治療抵抗性を有するがん幹細胞を標的とした抗がん剤としてのシクロデキストリンの開発
治療抵抗性を有するがん幹細胞を標的とした抗がん剤としてのシクロデキストリンの開発
批准号:
20K07085
负责人:
小野寺 理沙子
金额:
$2.83万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2020
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2020-04-01 至 2022-03-31
中文摘要
本申請研究では、環状マルトオリゴ糖であるシクロデキストリン (CyD) に葉酸 (FA) を修飾した葉酸修飾メチル-β-CyD (FA-M-β-CyD) を用いて、がん治療のみならず再発・転移を抑制可能な新規抗がん剤の開発を目指す。近年、がんの再発・転移の原因としてがん幹細胞仮説が提唱されており、がん治療後に残存したがん幹細胞に対する治療薬の開発が活発に行われている。しかしながら、既存の抗がん剤の多くは、がん細胞の高い増殖効果に着目した化合物であり、増殖速度が遅いがん幹細胞に対しては十分な治療効果を示さない。一方、シクロデキストリン誘導体であるメチル-β-CyD に、がん標的リガンドとして葉酸を修飾した FA-M-β-CyD は、既存の抗がん剤とは異なる細胞死誘導機構を有する。よって、FA-M-β-CyD が、がん細胞のみならず、がん幹細胞に対しても高い抗がん活性を示すか否かについて検討する。昨年度までの検討において、FA-M-β-CyD は、婦人科がんの中で最も死亡率が高く、さらに腹膜へ転移した腹膜播種では予後不良である卵巣がん細胞に対して、優れた殺細胞効果を示し、その殺細胞効果誘導に既存の抗がん剤とは異なり、オートファジーの関与が示唆された。そこで、本年度は、腹膜播種モデルマウスを作成し、FA-M-β-CyD の in vivo 抗腫瘍効果を評価した。その結果、FA-M-β-CyD は、腹膜播種モデルマウスに腹腔内投与後、既存の抗がん剤と比較して、優れた抗腫瘍効果を示すことが示唆された。さらに、FA-M-β-CyD は、多臓器への転移を抑制する可能性が示唆された。今後は、FA-M-β-CyD の体内動態および in vivo での抗腫瘍効果誘導メカニズムの解明を行う予定である。
英文摘要
本申請研究では、環状マルトオリゴ糖であるシクロデキストリン (CyD) に葉酸 (FA) を修飾した葉酸修飾メチル-β-CyD (FA-M-β-CyD) を用いて、がん治療のみならず再発・転移を抑制可能な新規抗がん剤の開発を目指す。近年、がんの再発・転移の原因としてがん幹細胞仮説が提唱されており、がん治療後に残存したがん幹細胞に対する治療薬の開発が活発に行われている。しかしながら、既存の抗がん剤の多くは、がん細胞の高い増殖効果に着目した化合物であり、増殖速度が遅いがん幹細胞に対しては十分な治療効果を示さない。一方、シクロデキストリン誘導体であるメチル-β-CyD に、がん標的リガンドとして葉酸を修飾した FA-M-β-CyD は、既存の抗がん剤とは異なる細胞死誘導機構を有する。よって、FA-M-β-CyD が、がん細胞のみならず、がん幹細胞に対しても高い抗がん活性を示すか否かについて検討する。昨年度までの検討において、FA-M-β-CyD は、婦人科がんの中で最も死亡率が高く、さらに腹膜へ転移した腹膜播種では予後不良である卵巣がん細胞に対して、優れた殺細胞効果を示し、その殺細胞効果誘導に既存の抗がん剤とは異なり、オートファジーの関与が示唆された。そこで、本年度は、腹膜播種モデルマウスを作成し、FA-M-β-CyD の in vivo 抗腫瘍効果を評価した。その結果、FA-M-β-CyD は、腹膜播種モデルマウスに腹腔内投与後、既存の抗がん剤と比較して、優れた抗腫瘍効果を示すことが示唆された。さらに、FA-M-β-CyD は、多臓器への転移を抑制する可能性が示唆された。今後は、FA-M-β-CyD の体内動態および in vivo での抗腫瘍効果誘導メカニズムの解明を行う予定である。
期刊论文(2)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
卵巣がん治療薬としての葉酸修飾メチル-β-シクロデキストリンの有用性評価
叶酸修饰甲基-β-环糊精作为卵巢癌治疗剂的有效性评价
DOI:
--
发表时间:
2021
期刊:
影响因子:
--
作者:
[小野寺理沙子, 東 大志, 本山敬一]
通讯作者:
本山敬一
The effect of folate-appended methyl-β-cyclodextrin increases on survival rates in a peritoneal dissemination mouse models of human ovarian cancer
添加叶酸的甲基-β-环糊精可提高人类卵巢癌腹膜播散小鼠模型的生存率
DOI:
10.1007/s10847-021-01109-y
发表时间:
2022
期刊:
Journal of Inclusion Phenomena and Macrocyclic Chemistry
影响因子:
2.3
作者:
[R. Onodera, A. Sakai, A. Tokuda, T. Higashi, K. Motoyama]
通讯作者:
K. Motoyama
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