がん化学療法時の高尿酸血症に関する新提案-細胞死メカニズムに基づく核酸放出量測定
がん化学療法時の高尿酸血症に関する新提案-細胞死メカニズムに基づく核酸放出量測定
批准号:
19K17957
负责人:
大岩 加奈
金额:
$2.58万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
财政年份:
2019
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2019-04-01 至 2023-03-31
中文摘要
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英文摘要
腫瘍崩壊症候群(TLS)は、抗がん剤治療によるがん細胞の崩壊によって細胞内物質が大量放出され血中の尿酸などが上昇する有害事象であり、時に急性腎障害を来たす。本研究は骨髄腫細胞株を用いて抗がん剤使用時の逸脱尿酸量を測定し、尿酸生成を予測する細胞生物学的指標の構築を目的とした。一方、研究過程で血清尿酸値の上昇に係わり得る患者側要因の着目に至り、尿酸排泄/再吸収を司る尿酸トランスポーターの遺伝子多型の影響について検討した。別研究で見出したTLS発症群 10例、および背景の類似した非発症群 38例の保存検体からDNAを抽出し、尿酸排泄トランスポーターABCG2、尿酸再吸収トランスポーターURAT1およびGLUT9の遺伝子多型を解析した。その結果、URAT1およびGLUT9の機能消失型変異を有する患者は認められなかった。一方、ABCG2の機能低下型変異は60.4%(29/48)に認められたが、TLS発症群(50.0%)と非発症群(63.2%)で差は認められなかった。また、尿酸排泄能1/2以下となるABCG2変異型を有する患者割合も両群間で差は認められなかった(20.0% vs 7.9%, P=0.276)。さらに、抗がん剤治療中の両群の尿酸値の推移とABCG2変異との関連について検討した。その結果、尿酸排泄能1/2以下となる変異型患者は、変異なし(機能低下なし)患者に比べて治療開始前の尿酸値(mg/dL)は有意に高い傾向であったが(8.72±1.12 vs 6.17±1.78, P=0.007)、治療開始後には差が消失し治療中の推移は両群間に差は認められず、支持療法である尿酸低下薬の影響が要因として示唆された。以上より、尿酸排泄能の低いABCG2変異患者であっても、適切な支持療法を行えばTLS発症リスクおよび抗がん剤治療中の尿酸上昇リスクを制御可能であると考えられた。
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