競争政策から見た技術標準とパテントプールの最適制度設計に関する研究

竞争政策视角下技术标准与专利池优化制度设计研究

基本信息

批准号：
19K23190
负责人：
門脇諒
金额：
$ 1万
依托单位：
Kyoto University (2020-2022)Hitotsubashi University (2019)
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
财政年份：
2019
资助国家：
日本
起止时间：
2019-08-30 至 2024-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

初年度から取り組んでいた「特許の藪」の数理モデルは、①特許の藪の経済非効率性の検証(1年目)、②パテントプールに代表されるコンソーシアム型ライセンスの経済効果のシミュレーション(2年目)、③企業が利用する基礎技術毎に形成されうる部分プールや必須特許(essential patent)の経済効果、およびプールが企業のR&D投資インセンティブに与える影響のシミュレーション(3年目)、と分析を進行してきた。こうした静学モデルに加え、特許の動学的な効果について一部検討を加えた。すなわち、先行する特許が、後に特許となる後発の発明にどの程度影響し、逆に後発の特許が増加する事によって先行特許の価値がどう変化するか、という時系列的な影響を把握するモデルを構築した。その結果、特許単独の価値としては、後発の特許が増えることにより先行特許はポジティブなフィードバックを受けることが確認できた。しかしこうした異時点間の特許同士の関係性は、特許の藪という観点からは非効率性を強化しうることが考えられる。もっとも早期に特許化された技術の先行優位性が高く、研究開発の経路に関する柔軟性が事実上失われていく場合、当該特許を迂回することが難しくなり藪の範囲が拡大するからである。また当該技術を採用する企業数自体が増加する事もありうる。この点について分析するためには、地域によって異なる個々の特許権の効力についても同時に検討する必要があるため、追加的なインタビュー調査が必須である。

The mathematical model of "Patent Bush" that we have been working on since the first year has been analysed: 1) verifying the economic inefficiency of patent bussh (1st year), 2) simulation of the economic effects of consortium-type licenses, such as patent pools (2nd year), 3) simulation of the economic effects of partial pools and essential patents that can be formed for each basic technology used by companies, and simulation of the impact of公司研发投资激励措施（第三年）。除了这种静态模型外，我们还回顾了专利的动态影响。换句话说，已经构建了一个模型来掌握以前专利的时间序列影响，影响了后来的发明，这些发明将成为后来的专利，以及随着以后专利的数量的增加，先前专利的价值如何变化。结果，已经证实，仅专利的价值就是后期专利的数量增加，并且先前的专利获得了积极的反馈。但是，专利之间的这种跨阶段关系可以被认为是专利胸围，可以增强效率低下。这是因为，如果最早的专利技术具有很高的优先级，并且在研发途径中的灵活性实际上丢失了，那么很难绕过专利，并且灌木丛的范围将扩大。此外，采用该技术本身的公司数量可能会增加。为了分析这一点，其他访谈调查至关重要，因为有必要同时考虑各个地区不同专利权的有效性。