中世後期京都の都市課税と町共同体
中世後期京都の都市課税と町共同体
批准号:
20J00475
负责人:
長崎 健吾
金额:
$1.58万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2020
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2020-04-24 至 2023-03-31
中文摘要
本年度の実績として、まず本研究課題の一方の柱である都市課税について、考察の主要な成果を「室町期京都における地口銭賦課体制の成立過程」(志賀節子・三枝暁子編『日本中世の課税制度 段銭の成立と展開』、勉誠出版、2022年5月)として公表することができた。本論文を用意する過程で中世京都における都市課税の問題が室町幕府と山門比叡山延暦寺の関係と密接に結びついていたこと、特に14世紀後半の洛中における地口銭賦課体制の確立が室町幕府による一連の対山門政策の転換のなかに位置づけられることが明らかになった。次に令和4年度前半は歴史学研究会大会中世史部会での報告「戦国期京都の都市民と権力」の準備を進めるなかで本研究課題について多くの進展があった。最も大きな成果は15世紀後半以降の室町幕府が京都の商工業者に対し生業別かつ横断的に賦課した「諸商売役」の重要性に気づき、考察を進めたことである。諸商売役を負担した商工業者は座商人など比較的富裕な都市民だったと見られ、役の負担を契機として室町幕府との結びつきを強めていった。戦国期の室町幕府が京都において座商人などの権益を擁護する下知をしばしば出したことは、従来の研究では中世的な座の衰退を示す事例とされてきた。しかし本研究課題の成果を踏まえれば、有力商工業者と幕府との役賦課を媒介とする新たな結びつきの現れとして捉えることが可能である。そしてこうした有力商工業者は戦国期において新たに形成される地域的結合の核になっていくと見通すことができる。室町期に現れる地口銭・棟別銭などの臨時の都市課税と戦国期における町共同体の形成は本研究課題の二本の柱であるが、両者の関係をどのように理解するかは課題に着手した時点からの懸案事項であった。本年度の研究を通じて諸商売役という新たな主題を導入することで、この問題に対しひとつの見通しを与えることができたのは大きな成果である。
英文摘要
本年度の実績として、まず本研究課題の一方の柱である都市課税について、考察の主要な成果を「室町期京都における地口銭賦課体制の成立過程」(志賀節子・三枝暁子編『日本中世の課税制度 段銭の成立と展開』、勉誠出版、2022年5月)として公表することができた。本論文を用意する過程で中世京都における都市課税の問題が室町幕府と山門比叡山延暦寺の関係と密接に結びついていたこと、特に14世紀後半の洛中における地口銭賦課体制の確立が室町幕府による一連の対山門政策の転換のなかに位置づけられることが明らかになった。次に令和4年度前半は歴史学研究会大会中世史部会での報告「戦国期京都の都市民と権力」の準備を進めるなかで本研究課題について多くの進展があった。最も大きな成果は15世紀後半以降の室町幕府が京都の商工業者に対し生業別かつ横断的に賦課した「諸商売役」の重要性に気づき、考察を進めたことである。諸商売役を負担した商工業者は座商人など比較的富裕な都市民だったと見られ、役の負担を契機として室町幕府との結びつきを強めていった。戦国期の室町幕府が京都において座商人などの権益を擁護する下知をしばしば出したことは、従来の研究では中世的な座の衰退を示す事例とされてきた。しかし本研究課題の成果を踏まえれば、有力商工業者と幕府との役賦課を媒介とする新たな結びつきの現れとして捉えることが可能である。そしてこうした有力商工業者は戦国期において新たに形成される地域的結合の核になっていくと見通すことができる。室町期に現れる地口銭・棟別銭などの臨時の都市課税と戦国期における町共同体の形成は本研究課題の二本の柱であるが、両者の関係をどのように理解するかは課題に着手した時点からの懸案事項であった。本年度の研究を通じて諸商売役という新たな主題を導入することで、この問題に対しひとつの見通しを与えることができたのは大きな成果である。
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天文初期における法華一揆の軍事行動再考
重新思考天文早期法华起义的军事行动
DOI:
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发表时间:
2021
期刊:
興風
影响因子:
--
作者:
[Yousuke Katsuda, Shin-ichi Sato, Maimi Inoue, Hisashi Tsugawa, Takuto Kamura, Tomoki Kida, Rio Matsumoto, Sefan Asamitsu, Norifumi Shioda, Shuhei Shiroto, Yoshiki Oosawatsu, Kenji Yatsuzuka, Yusuke Kitamura, Masaki Hagihara, Toshihiro Ihara and Motonari U, Tomoka MUSHIGA, 長崎健吾]
通讯作者:
長崎健吾
戦国期京都の都市民と権力
战国时代京都的公民与权力
DOI:
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发表时间:
2022
期刊:
歴史学研究
影响因子:
--
作者:
[Ikemoto Mito, Kuramitsu Kazumu, Sueyoshi Masahiro, Seguchi Shota, Yokoi Tomoyuki, 冨賀裕貴,檜垣靖樹, 長﨑健吾]
通讯作者:
長﨑健吾
室町戦国期京都における法華宗諸門流の動向
室町战国时期京都法华宗各流派的动向
DOI:
--
发表时间:
2020
期刊:
『古文書研究』89、 2020年6月
影响因子:
--
作者:
[前藤薫, 松尾和典, 井手竜也, 小西和彦, 松本吏樹郎, 高須賀圭三, 中松豊, 三浦一芸, 岩淵喜久男, 藏滿司夢, 渡辺恭平, 向井裕美, 三田敏治, 岡部貴美子, 牧野俊一, 清水晃, 鈴木美裕, 長崎健吾]
通讯作者:
長崎健吾
日本中世の課税制度 段銭の成立と展開
中世纪日本的税收制度:丹泉的建立和发展
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Asamitsu Sefan, Shioda Norifumi, 佐竹 翔平, Mushiga Tomoka, 志賀節子・三枝暁子・長﨑健吾ほか]
通讯作者:
志賀節子・三枝暁子・長﨑健吾ほか
中世社会における法華経信仰の展開
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批准号:14J06197
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$1.02万
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财政年份:2014
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负责人:長崎 健吾
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依托单位: