江戸時代初期の絵仏師 木村貞綱の仏画における制作技法の解明と絵画理念に関する研究
江戸時代初期の絵仏師 木村貞綱の仏画における制作技法の解明と絵画理念に関する研究
批准号:
20K00191
负责人:
荒木 恵信
金额:
$2.75万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2020
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2020-04-01 至 2024-03-31
中文摘要
木村貞綱の制作と考えられる仏画の調査とその考察を実施した。3作品の調査に加えて、蓮華寺所蔵「十三仏来迎図」の文化財修理の工程で本紙裏面の状況を確認する機会を得た。福岡市立美術館所蔵「観音図」の調査を2022年6月17日に現地で実施した。調査内容は、目視調査と簡易的なデジタル画像撮影である。調査に先立ち、木村徳応筆「聖観音図」を東京国立博物館の「特集 東京国立博物館の近世仏画―伝統と変奏―」展で観察する機会をもった。両作品ともに画面上部に隠元隆琦の賛があり、その下方に框台上の蓮華座に結跏趺坐する聖観音を描く。その図様は近似しており、作品自体はもとより作者同士の強い関係性が推測される。一方、両作品の絵画技術の比較によって貞綱の絵画制作の独自性を検討した。安国寺所蔵「八相図」は双幅の大作で、一幅の法量はおよそ縦340㎝×横165㎝である。2022年6月20から21日に安国寺で目視調査と簡易的なデジタル画像撮影を実施した。右幅の本紙右下方に「絵所左近貞□」の署名がある。両幅の図様から受ける印象が異なっており、本研究で確認してきた貞綱の図様の特徴とは別のものが左幅に含まれていると推測した。法然院所蔵「阿弥陀聖衆来迎図屏風」の自然科学的調査を2022年10月5から7日に実施した。調査内容は、目視調査、色合わせ、蛍光X線調査、高精細デジタル画像撮影(通常光画像、近赤外線画像)である。筆者の他の参加者は、研究協力者である有賀祥隆氏、神居文彰氏、早川泰弘氏、調査実施者の城野誠司氏(東京文化財研究所)、研究協力学生1名である。修理中の蓮華寺所蔵「十三仏来迎図」の本紙裏面の調査を2023年3月17日に石川県立文化財保存修復工房にて実施した。目視調査と簡易的なデジタル画像撮影を行なった。本図に裏彩色は確認されなかった。一方で、画面表面からは絵具層に覆われてみられない制作初期段階の墨線を確認した。
英文摘要
木村貞綱の制作と考えられる仏画の調査とその考察を実施した。3作品の調査に加えて、蓮華寺所蔵「十三仏来迎図」の文化財修理の工程で本紙裏面の状況を確認する機会を得た。福岡市立美術館所蔵「観音図」の調査を2022年6月17日に現地で実施した。調査内容は、目視調査と簡易的なデジタル画像撮影である。調査に先立ち、木村徳応筆「聖観音図」を東京国立博物館の「特集 東京国立博物館の近世仏画―伝統と変奏―」展で観察する機会をもった。両作品ともに画面上部に隠元隆琦の賛があり、その下方に框台上の蓮華座に結跏趺坐する聖観音を描く。その図様は近似しており、作品自体はもとより作者同士の強い関係性が推測される。一方、両作品の絵画技術の比較によって貞綱の絵画制作の独自性を検討した。安国寺所蔵「八相図」は双幅の大作で、一幅の法量はおよそ縦340㎝×横165㎝である。2022年6月20から21日に安国寺で目視調査と簡易的なデジタル画像撮影を実施した。右幅の本紙右下方に「絵所左近貞□」の署名がある。両幅の図様から受ける印象が異なっており、本研究で確認してきた貞綱の図様の特徴とは別のものが左幅に含まれていると推測した。法然院所蔵「阿弥陀聖衆来迎図屏風」の自然科学的調査を2022年10月5から7日に実施した。調査内容は、目視調査、色合わせ、蛍光X線調査、高精細デジタル画像撮影(通常光画像、近赤外線画像)である。筆者の他の参加者は、研究協力者である有賀祥隆氏、神居文彰氏、早川泰弘氏、調査実施者の城野誠司氏(東京文化財研究所)、研究協力学生1名である。修理中の蓮華寺所蔵「十三仏来迎図」の本紙裏面の調査を2023年3月17日に石川県立文化財保存修復工房にて実施した。目視調査と簡易的なデジタル画像撮影を行なった。本図に裏彩色は確認されなかった。一方で、画面表面からは絵具層に覆われてみられない制作初期段階の墨線を確認した。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
海外基金