謡本出版揺籃期における書肆の活動と謡本伝播をめぐる研究
謡本出版揺籃期における書肆の活動と謡本伝播をめぐる研究
批准号:
20K00349
负责人:
伊海 孝充
金额:
$1.25万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2020
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2020-04-01 至 2024-03-31
中文摘要
江戸初期観世流謡本刊本の代表的な種である寛永中本を中心とした研究を行なった。従来の研究では、伝本の版高のみを基準に各伝本の先後関係が論じられていた。また、謡本研究は、この資料を多く所蔵する鴻山文庫蔵本を中心に分析されてきた。本研究では知られている限りの伝本をすべて調査し、特に節付に関しての比較考察を行なうことで、先行研究では指摘されていない新見を提示することができた。すなわち、これまで「被せ彫り」の技法で、まったく同じコピーを製作していたように思われていた寛永中本は、実は書肆を変えて出版されるたびに、少しずつ節付を変更していた、という事実である。しかも、その変化は、江戸初期に生じた観世流節付の変化に呼応する可能性が高いという指摘は、この時代の謡本研究へ、有意義な材料提供になると思われる。この時代の謡本は、大夫が公認した「正本」のようなものが存在し、他の多くの「海賊版」が刊行されたという見方をされることが多い。しかし、こうした寛永中本の刊行経緯を外観する限り、「正本」と呼びうる本の存在自体が不明確であり、書肆や愛好者を含めた多くの者が、比較的に自由に詞章を改変し、謡本を刊行することが許容されていたかのように思える。ただし、こう断言するには、寛永中本以外の謡本の研究を踏まえて、さらに追究する必要がある。この研究は、「江戸初期観世流整版謡本群の研究(一)」(『能楽研究』47号、2023年3月)として発表した。
英文摘要
江戸初期観世流謡本刊本の代表的な種である寛永中本を中心とした研究を行なった。従来の研究では、伝本の版高のみを基準に各伝本の先後関係が論じられていた。また、謡本研究は、この資料を多く所蔵する鴻山文庫蔵本を中心に分析されてきた。本研究では知られている限りの伝本をすべて調査し、特に節付に関しての比較考察を行なうことで、先行研究では指摘されていない新見を提示することができた。すなわち、これまで「被せ彫り」の技法で、まったく同じコピーを製作していたように思われていた寛永中本は、実は書肆を変えて出版されるたびに、少しずつ節付を変更していた、という事実である。しかも、その変化は、江戸初期に生じた観世流節付の変化に呼応する可能性が高いという指摘は、この時代の謡本研究へ、有意義な材料提供になると思われる。この時代の謡本は、大夫が公認した「正本」のようなものが存在し、他の多くの「海賊版」が刊行されたという見方をされることが多い。しかし、こうした寛永中本の刊行経緯を外観する限り、「正本」と呼びうる本の存在自体が不明確であり、書肆や愛好者を含めた多くの者が、比較的に自由に詞章を改変し、謡本を刊行することが許容されていたかのように思える。ただし、こう断言するには、寛永中本以外の謡本の研究を踏まえて、さらに追究する必要がある。この研究は、「江戸初期観世流整版謡本群の研究(一)」(『能楽研究』47号、2023年3月)として発表した。
期刊论文(2)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
江戸初期観世流整版謡本群の研究(一)
江户初期观世流颂书研究(一)
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
能楽研究
影响因子:
--
作者:
[井口貢, 安元彦心 (分担執筆:林正子), 山田和人, 後藤隆基, 山本聡美, 高松寿夫, 小澤純, 山田和人, 吉原浩人, 小倉斉・酒井敏・林正子・増田祐希, 後藤隆基, 加藤弓枝, 大原祐治, 吉原浩人, 山本聡美, 斎藤理生, 加藤弓枝, 小林洋介, 木下華子, 斎藤理生, 河野貴美子, 斎藤理生, 加藤弓枝, 梅澤亜由美, 河野貴美子, 堀川貴司, 三宅宏幸, 伊海孝充]
通讯作者:
伊海孝充
光悦謡本再検―版式・分類・刊年・刊行者の問題―
重新审视《光越歌》 - 版本、分类、出版年份和出版商的问题。
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
『能楽研究』
影响因子:
--
作者:
[小風 尚樹, 中村 覚, 永崎 研宣, 渡辺 美紗子, 戸村 美月, 小風 綾乃, 清武 雄二, 後藤 真, 小倉 慈司, 伊海孝充]
通讯作者:
伊海孝充
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