日本で多様化した植物テンナンショウ属の多種共存を支える生殖隔離機構の解明
日本で多様化した植物テンナンショウ属の多種共存を支える生殖隔離機構の解明
批准号:
19J10090
负责人:
松本 哲也
金额:
$1.34万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2019
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2019-04-25 至 2021-03-31
中文摘要
本研究では,日本で急速に種分化したサトイモ科テンナンショウ属がどのようにして種多様性を維持しているのか解明するため,テンナンショウ属5種が同所・側所的に自生する集団を対象として,種間交雑を防ぐ生殖隔離機構(A. 生育環境隔離,B.季節的隔離,C.送粉者隔離)を網羅的に評価した.今年度は予備調査で得られたデータから各生殖隔離の強さを評価する (①) とともに,送粉者隔離の正確な評価を試みた (②③).①各生殖隔離の強さの評価:予備調査で得られた,調査地内での5種の分布 (A. 生育環境隔離),開花時期 (B.季節的隔離),訪花昆虫相 (C.送粉者隔離) のデータから,各生殖隔離の強さを全ての種の組合せで数値化した.その結果,組合せごとにA.生育環境隔離とB.季節的隔離の強さは大きく変動した一方,C.送粉者隔離は全種間で強固だった.②植栽実験:予備調査の結果,5種のうち2種は分布の重複範囲が狭いことが分かっており,この2種間では場所ごとの昆虫相を反映することで送粉者隔離が過大評価される可能性があった.そこで,調査地全域に計10か所の実験区を設け,各実験区に各種1個体ずつ計5個体の実験苗を植栽し,訪花昆虫を比較した.その結果,いずれの調査区でも一貫して種特異的な昆虫が訪花することが判明した.③広域調査:調査地以外でも,種特異的な昆虫が訪花するのかどうか検証するため,各種3カ所ずつ追加調査地を定め,訪花昆虫を採取した.その結果,テンナンショウ1種では地域ごとに訪花昆虫相が異なっていたが,残りの4種では一貫して種特異的な昆虫が訪花していた.以上の結果から,テンナンショウ属5種間では,種の組合せごとに強度の変化するA.生育環境隔離やB.季節的隔離を,空間的・地域的な昆虫相の不均一性に左右されない強固なC.送粉者隔離が効果的に補完することで,種間交雑が強く抑制されていると考えられた.
英文摘要
本研究では,日本で急速に種分化したサトイモ科テンナンショウ属がどのようにして種多様性を維持しているのか解明するため,テンナンショウ属5種が同所・側所的に自生する集団を対象として,種間交雑を防ぐ生殖隔離機構(A. 生育環境隔離,B.季節的隔離,C.送粉者隔離)を網羅的に評価した.今年度は予備調査で得られたデータから各生殖隔離の強さを評価する (①) とともに,送粉者隔離の正確な評価を試みた (②③).①各生殖隔離の強さの評価:予備調査で得られた,調査地内での5種の分布 (A. 生育環境隔離),開花時期 (B.季節的隔離),訪花昆虫相 (C.送粉者隔離) のデータから,各生殖隔離の強さを全ての種の組合せで数値化した.その結果,組合せごとにA.生育環境隔離とB.季節的隔離の強さは大きく変動した一方,C.送粉者隔離は全種間で強固だった.②植栽実験:予備調査の結果,5種のうち2種は分布の重複範囲が狭いことが分かっており,この2種間では場所ごとの昆虫相を反映することで送粉者隔離が過大評価される可能性があった.そこで,調査地全域に計10か所の実験区を設け,各実験区に各種1個体ずつ計5個体の実験苗を植栽し,訪花昆虫を比較した.その結果,いずれの調査区でも一貫して種特異的な昆虫が訪花することが判明した.③広域調査:調査地以外でも,種特異的な昆虫が訪花するのかどうか検証するため,各種3カ所ずつ追加調査地を定め,訪花昆虫を採取した.その結果,テンナンショウ1種では地域ごとに訪花昆虫相が異なっていたが,残りの4種では一貫して種特異的な昆虫が訪花していた.以上の結果から,テンナンショウ属5種間では,種の組合せごとに強度の変化するA.生育環境隔離やB.季節的隔離を,空間的・地域的な昆虫相の不均一性に左右されない強固なC.送粉者隔離が効果的に補完することで,種間交雑が強く抑制されていると考えられた.
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テンナンショウ属5種の共存に対するキノコバエ類の種特異的訪花の寄与.
真菌蝇对特定物种花的访问对鹅膏属五种共存的贡献。
DOI:
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发表时间:
2020
期刊:
影响因子:
--
作者:
[松本哲也, 廣部 宗, 末吉昌宏, 宮﨑祐子.]
通讯作者:
宮﨑祐子.
鳥取県東部で発見されたマイヅルテンナンショウ (サトイモ科).
Maiduru tennansho(天南星科)发现于鸟取县东部。
DOI:
--
发表时间:
2020
期刊:
植物研究雑誌
影响因子:
--
作者:
[松本哲也, 坂田成孝.]
通讯作者:
坂田成孝.
ゲノムワイドSNPデータを用いた系統解析から明らかになるテンナンショウ属マムシグサ節の多様化と送粉様式の進化.
鹅膏属授粉模式的多样化和进化,利用全基因组 SNP 数据进行系统发育分析。
DOI:
--
发表时间:
2020
期刊:
影响因子:
--
作者:
[柿嶋 聡, 松本哲也, 大野順一, 星山耕一, 大西憲太郎, 伊東拓朗, 常木静河, 芹沢俊介, 邑田 仁, 奥山雄大.]
通讯作者:
奥山雄大.
分布域が重複するハリママムシグサとムロウテンナンショウの受粉前生殖隔離.
常见催情药和常见催情药的授粉前生殖隔离,其分布范围有重叠。
DOI:
--
发表时间:
2020
期刊:
影响因子:
--
作者:
[松本哲也, 小林禧樹, 末吉昌宏, 宮﨑祐子, 廣部 宗.]
通讯作者:
廣部 宗.
網羅的な送粉者相調査とMIG-seqを用いた系統解析から見えてきた日本産テンナンショウ属の多様化メカニズム.
通过对传粉媒介动物群的综合调查和使用 MIG-seq 进行系统发育分析,揭示了日本鹅膏菌属的多样化机制。
DOI:
--
发表时间:
2019
期刊:
影响因子:
--
作者:
[柿嶋 聡, 松本哲也, 芹沢俊介, 邑田 仁, 奥山雄大.]
通讯作者:
奥山雄大.
送粉キノコバエ相の地理的不均一性はサトイモ科テンナンショウ属の種分化を促進するか
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批准号:23K14252
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项目类别:Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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资助金额:$2.91万
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财政年份:2023
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负责人:松本 哲也
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依托单位:
大規模画像処理のための分散協調型ニューラルネットワークの構築
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批准号:08780345
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项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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资助金额:$0.64万
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财政年份:1996
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负责人:松本 哲也
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依托单位:
ニューラルネットワークの計算能力評価に関する研究
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批准号:07780313
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项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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资助金额:$0.64万
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财政年份:1995
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负责人:松本 哲也
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依托单位:
放送学習における複式間接学習の指導プログラムの定型化に関する研究-リモート反応分析装置による間接学習の有効性の追求を主軸にして-
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批准号:X00220----290753
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项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (B)
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资助金额:$0.1万
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财政年份:1977
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负责人:松本 哲也
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依托单位:
海外基金