谷崎潤一郎を視座とした戦間期日本文学と政治・思想に関する総合的研究
谷崎潤一郎を視座とした戦間期日本文学と政治・思想に関する総合的研究
批准号:
19J10673
负责人:
清水 智史
金额:
$0.58万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2019
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2019-04-25 至 2021-03-31
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本年度は、前年度に引き続き谷崎潤一郎の関西移住期に焦点を当てた研究を継続した。前年度は「吉野葛」〔1931〕を対象としたが(昨年度の研究発表を本年度、「「紙片」を再興する――谷崎潤一郎「吉野葛」と近代日本の観光――」〔『日本文学』、2020年8月〕として論文化した)、時代をさかのぼり、「卍」〔1928-1930〕を考察した。そこで明らかになったのは、登場人物の特徴ごとに訪れる場所が大きく異なっていることである。近代化した大阪のような記号消費の場と親和性の高い園子と、彼女とは対照的な暗く名もない路地に現れる綿貫とが対比的に描かれていたのである。この対比は、終盤に綿貫が園子たちを陥れていく様子とあわせて勘案すれば、急速に発達する関西の都市部や文化に対し、無名の路地がその存在感を顕示していくようにみえる。ここにおいて、近代化・観光地化しつつあった大阪への批評性を見出すことができる。上記の内容は「記号と冥闇――谷崎潤一郎「卍」における関西表象について――」〔『早稲田大学高等学院研究年誌』、2021年3月〕として論文化した。次に、さらに時代をさかのぼり、谷崎の中国体験と観光のかかわりについて考察した。谷崎の二度の中国体験(1918年と1926年)に観光客的なまなざしが潜在していたことは看過できない。例えば「蘇州紀行」〔1918〕の「私」は、観光地を忌避しつつも、「ロマン主義的まなざし」を有しており、観光客的性質を確認できる。また、「秦淮の夜」〔1919〕の「私」は、道に迷うことに恐怖している。これはパッケージ化された旅からの逸脱であり、観光の裂け目の体験を見出せる。そして二度目の中国体験は、自身の中国イメージが大きく裏切られる体験であった。観光という枠組みに囚われつつ、その裂け目を体験し、観光を強く意識させる体験だったといえ、観光という営みのなかに揺動する谷崎の姿を看取できる。
期刊论文(3)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
「紙片」を再興する――谷崎潤一郎「吉野葛」と近代日本の観光――
复兴“纸片”——谷崎润一郎的《吉野葛》与现代日本的旅游业——
DOI:
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发表时间:
2020
期刊:
日本文学
影响因子:
--
作者:
[Sayuri Takatori, POLARBEAR Collaboration, 清水智史, 清水智史]
通讯作者:
清水智史
記号と冥闇――谷崎潤一郎「卍」における関西表象について――
符号与黑暗:论谷崎润一郎《万事》中关西的再现
DOI:
--
发表时间:
2021
期刊:
早稲田大学高等学院研究年誌
影响因子:
--
作者:
[Sayuri Takatori, POLARBEAR Collaboration, 清水智史]
通讯作者:
清水智史
「谷崎潤一郎「吉野葛」論――近代日本における観光を視座として――」
《谷崎润一郎的“吉野葛”理论:近代日本旅游业的视角》
DOI:
--
发表时间:
2019
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Sayuri Takatori, POLARBEAR Collaboration, 清水智史, 清水智史, 清水智史]
通讯作者:
清水智史
1930-40年代における日本文学と観光の総合的研究――谷崎潤一郎を軸として――
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批准号:23KJ2070
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$1.75万
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财政年份:2023
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负责人:清水 智史
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依托单位:
海外基金