外来ネズミ類存在下でのノネコ管理体系の探索:オオミズナギドリの回復を事例に
外来ネズミ類存在下でのノネコ管理体系の探索:オオミズナギドリの回復を事例に
批准号:
22KJ0875
负责人:
徳吉 美国
金额:
$1.09万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2023
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2023-03-08 至 2024-03-31
中文摘要
本研究の目的は、資金と情報が限られた状況でも実践可能な、外来ネズミ類の存在下でのノネコ管理体系の確立である。研究対象地はオオミズナギドリの最大規模の繁殖地である御蔵島であり、本島ではノネコの個体数管理(捕獲・譲渡)が行われている。2022年度は、ノネコ・外来ネズミ類・オオミズナギドリの密度や個体群動態の解析のために、自動撮影カメラを林内に設置して撮影データを収集した。ノネコにおいては撮影データから個体識別とSECR(空間明示捕獲再捕獲法)による密度推定を行い、2021年度冬季に行われた個体数管理前後での総個体数・密度の空間勾配を比較した。また、2021年度から継続してオオミズナギドリの繁殖状況やネズミ類の生息状況の調査を行い、ノネコの密度変化に対する応答を検証した。その結果、島全体では、ネズミ類のCPUE・オオミズナギドリのヒナ生存率の顕著な増加は確認されなかった。局所的には、ノネコの密度が低減した調査サイトほど、ネズミ類のCPUEが増加するものの、オオミズナギドリのヒナ生存率も増加する傾向が確認された。この結果は、さらにノネコを低密度化させても、ネズミ類増加によるオオミズナギドリへの影響悪化(メソプレデター・リリース)は生じず、むしろオオミズナギドリへの影響が緩和される可能性を示している。また、このような捕獲前後で得られた短期間の野外データからノネコ管理の効果を検証するアプローチは、長期的な個体数管理やモニタリングが困難な、外来ネコ問題を抱える多くの地域で適用できる可能性がある。
英文摘要
本研究の目的は、資金と情報が限られた状況でも実践可能な、外来ネズミ類の存在下でのノネコ管理体系の確立である。研究対象地はオオミズナギドリの最大規模の繁殖地である御蔵島であり、本島ではノネコの個体数管理(捕獲・譲渡)が行われている。2022年度は、ノネコ・外来ネズミ類・オオミズナギドリの密度や個体群動態の解析のために、自動撮影カメラを林内に設置して撮影データを収集した。ノネコにおいては撮影データから個体識別とSECR(空間明示捕獲再捕獲法)による密度推定を行い、2021年度冬季に行われた個体数管理前後での総個体数・密度の空間勾配を比較した。また、2021年度から継続してオオミズナギドリの繁殖状況やネズミ類の生息状況の調査を行い、ノネコの密度変化に対する応答を検証した。その結果、島全体では、ネズミ類のCPUE・オオミズナギドリのヒナ生存率の顕著な増加は確認されなかった。局所的には、ノネコの密度が低減した調査サイトほど、ネズミ類のCPUEが増加するものの、オオミズナギドリのヒナ生存率も増加する傾向が確認された。この結果は、さらにノネコを低密度化させても、ネズミ類増加によるオオミズナギドリへの影響悪化(メソプレデター・リリース)は生じず、むしろオオミズナギドリへの影響が緩和される可能性を示している。また、このような捕獲前後で得られた短期間の野外データからノネコ管理の効果を検証するアプローチは、長期的な個体数管理やモニタリングが困難な、外来ネコ問題を抱える多くの地域で適用できる可能性がある。
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カメラトラップ調査と捕獲データから探る御蔵島の野生化ネコ捕獲の効率的な時期と場所
基于相机陷阱调查和捕捉数据,在御藏岛有效捕捉野猫的时间和地点
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
影响因子:
--
作者:
[長澤俊作, 高橋忠幸, 渡辺伸, Lindsay Glesener, Athanasios Pantazides, 他FOXSI-4チーム, 長澤俊作, 野瀬紹未・徳吉美国・岡奈理子・亘悠哉・池田透]
通讯作者:
野瀬紹未・徳吉美国・岡奈理子・亘悠哉・池田透
御蔵島の着生植物が樹上に保持する土壌内の無脊椎動物の群集組成:地面との比較
三仓岛附生植物维持的土壤中无脊椎动物群落组成:与地面的比较
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
影响因子:
--
作者:
[長澤俊作, 高橋忠幸, 渡辺伸, Lindsay Glesener, Athanasios Pantazides, 他FOXSI-4チーム, 長澤俊作, 野瀬紹未・徳吉美国・岡奈理子・亘悠哉・池田透, 中島一豪・徳吉美国]
通讯作者:
中島一豪・徳吉美国
身近な外来哺乳類イエネコの問題をどのように研究するか?
我们如何研究家猫这种熟悉的外来哺乳动物的问题?
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[成影典之, 三石郁之, 渡辺伸, 坂尾太郎, 高橋忠幸, 長澤俊作, 佐藤慶暉, 清水里香, 加島颯太, 作田皓基, 安福千貴, 藤井隆登, Glesener Lindsay, 徳吉 美国・亘 悠哉]
通讯作者:
徳吉 美国・亘 悠哉
Differential Tick-Infestation Rate between Rattus norvegicus and R. rattus, with the First Records of the Ixodid Tick Ixodes granulatus and Its Infestation in Rodents, Free-Ranging Cats, and Humans from Mikura-Shima Island, Japan
褐家鼠和家鼠之间蜱虫感染率的差异,以及日本三仓志摩岛蜱虫硬蜱及其在啮齿动物、散养猫和人类中的感染的首次记录
DOI:
10.3106/ms2022-0022
发表时间:
2022
期刊:
Mammal Study
影响因子:
1
作者:
[Doi Kandai, Tokuyoshi Mikuni, Morishima Kaori, Kogi Kazunobu, Watari Yuya]
通讯作者:
Watari Yuya
御蔵島におけるネコ密度低減後のオオミズナギドリと外来ネズミ類2種の応答
御仓岛猫密度降低后大剪嘴鸥和两种非本地啮齿动物的反应
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
影响因子:
--
作者:
[長澤俊作, 南喬博, 高橋忠幸, 渡辺伸, 他FOXSI-4チーム, 徳吉美国・飯島勇人・岡奈理子・亘悠哉・宮下直]
通讯作者:
徳吉美国・飯島勇人・岡奈理子・亘悠哉・宮下直
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