『万葉集』の音仮名と訓仮名から見た表記体についての研究
『万葉集』の音仮名と訓仮名から見た表記体についての研究
批准号:
22K13131
负责人:
澤崎 文
金额:
$1.83万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2025-03-31
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英文摘要
本年度は、万葉仮名に対する音仮名・訓仮名という認定について改めて検討をおこなった。具体的には、『万葉集』でヲの万葉仮名として使われる「呼」について、これが音仮名と呼べるものか訓仮名と呼べるものかについて検討した。まず、「呼」という漢字そのものが『万葉集』中の用例を確認するとともに、同時代や少し降る平安時代においてこの字がどのような意味を持っていたかを字書によって確認した。続いて『万葉集』の研究史において、「呼(ヲ)」は音仮名と見なされているか、訓仮名と見なされているかを確認し、多くの文献が音仮名としているものの、訓仮名としているものも少数ながらあって判断が揺れていることが分かった。研究論文でも音仮名・訓仮名両説あるが、辞書などにおける万葉仮名一覧表ではどれも音仮名としてこれを扱っていることも分かった。続いて中国古代漢字音と日本漢字音の関係から見て、ヲは「呼」の字音とはなり得ないことも確認した。ただし、「呼(ヲ)」が訓仮名を排除する仮名主体表記ではほとんど見られず、訓字主体表記に偏ること、「呼」と共通する構成要素をもつ「乎」がヲの万葉仮名として多数使用され、その類推で「呼」にもヲ音を担わせている可能性も考えられることなどから、「呼(ヲ)」は文字の形を介して「乎」とつながる、イレギュラーな音仮名であり、本来の漢字音とは離れた用法であって、訓仮名に近い意識で捉えられている可能性があると結論づけた。これとは別に純粋な訓仮名である可能性も否定しきることはできないが、いずれにせよ、現在の辞書等における万葉仮名一覧で、他の音仮名と同等に音仮名として「呼(ヲ)」が挙げられていることは、厳密さを欠くであろうことを指摘した。この内容は「『万葉集』における万葉仮名「呼(ヲ)」の音訓認定について」というタイトルで『日本文学研究ジャーナル』第24号(2022年12月)に発表している。
期刊论文(4)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
『万葉集』における万葉仮名「呼(ヲ)」の音訓認定について
关于《万叶集》中万叶假名“我”音系的认识
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
日本文学研究ジャーナル
影响因子:
--
作者:
[中川奈津子, 林由華, 林由華, 河野光将, 山田里奈, 山田 里奈, 山田里奈, 仙波光明・岸江信介・峪口有香子, 岸江信介・峪口有香子, 岡村弘樹, 澤崎文]
通讯作者:
澤崎文
尾山慎著『上代日本語表記論の構想』
Shin Oyama,《日本古代写作理论的概念》
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
日本語の研究
影响因子:
--
作者:
[中川奈津子, 林由華, 林由華, 河野光将, 山田里奈, 山田 里奈, 山田里奈, 仙波光明・岸江信介・峪口有香子, 岸江信介・峪口有香子, 岡村弘樹, 澤崎文, 澤崎文]
通讯作者:
澤崎文