多動・行動障害の動物モデルにおける社会的報酬性に関する生理心理学的研究
多動・行動障害の動物モデルにおける社会的報酬性に関する生理心理学的研究
批准号:
22K13877
负责人:
山岸 厚仁
金额:
$3.0万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2027-03-31
中文摘要
本研究では,多動・行動障害の社会的報酬性について解明するため,自然発症的に特異な情動反応性を有するTsukuba情動系ラット(高情動(high-emotional, H)系/低情動(low-emotional, L)系)を用いた検討を行っている.2022年度は,Tsukuba情動系ラットの社会的報酬性に基づいた学習行動について,他個体の存在を無条件刺激とした条件性場所選好課題を用いて検討した.実験装置として3区画(黒色区画,中央区画,白色区画)からなる実験箱を用い,被験体にプレテスト,条件づけ期間,ポストテストの3段階から構成される行動課題を実施した.条件づけ期間では白色区画で他個体と共に滞在するCS-US条件と,黒色区画で単独で滞在するCS-noUS条件を3試行ずつ実施した.プレテストとポストテストでは,被験体に実験装置内を15分間自由に探索させた.この行動課題を動物実験で広く用いられているWistar系ラットを用いて実施したところ,同課題で他個体との滞在経験がない統制群よりも,滞在経験のある実験群の方が,滞在した場所に対して高い選好を示した.さらに,H系とL系に対して同課題を実施したところ,どちらの系統も他個体との滞在経験がある場所に対してWistar系と同程度の選好をしめした.さらに,H系がL系よりも強い選好を示すことが確認された.この結果は,H系がL系よりも社会的報酬による強化力が高い可能性を示している.しかし,その一方で,H系の新奇場面に対する内向性を反映している可能性も考えられることから,この系統差が生じた原因についてさらなる検討が求められる.
英文摘要
本研究では,多動・行動障害の社会的報酬性について解明するため,自然発症的に特異な情動反応性を有するTsukuba情動系ラット(高情動(high-emotional, H)系/低情動(low-emotional, L)系)を用いた検討を行っている.2022年度は,Tsukuba情動系ラットの社会的報酬性に基づいた学習行動について,他個体の存在を無条件刺激とした条件性場所選好課題を用いて検討した.実験装置として3区画(黒色区画,中央区画,白色区画)からなる実験箱を用い,被験体にプレテスト,条件づけ期間,ポストテストの3段階から構成される行動課題を実施した.条件づけ期間では白色区画で他個体と共に滞在するCS-US条件と,黒色区画で単独で滞在するCS-noUS条件を3試行ずつ実施した.プレテストとポストテストでは,被験体に実験装置内を15分間自由に探索させた.この行動課題を動物実験で広く用いられているWistar系ラットを用いて実施したところ,同課題で他個体との滞在経験がない統制群よりも,滞在経験のある実験群の方が,滞在した場所に対して高い選好を示した.さらに,H系とL系に対して同課題を実施したところ,どちらの系統も他個体との滞在経験がある場所に対してWistar系と同程度の選好をしめした.さらに,H系がL系よりも強い選好を示すことが確認された.この結果は,H系がL系よりも社会的報酬による強化力が高い可能性を示している.しかし,その一方で,H系の新奇場面に対する内向性を反映している可能性も考えられることから,この系統差が生じた原因についてさらなる検討が求められる.
期刊论文(2)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
Tsukuba情動系ラットの社会的条件性場所選好についての検討
筑波情绪大鼠的社会条件性位置偏好研究
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Yosuke Sakamoto, Hiroshi Ashida, Nishida Shin'ya, Kiyofumi Miyoshi, 津田裕之, 山岸厚仁]
通讯作者:
山岸厚仁