極限環境研究のモデル生物ヨコヅナクマムシの分子分類学的研究
極限環境研究のモデル生物ヨコヅナクマムシの分子分類学的研究
批准号:
22924011
负责人:
阿部 渉
金额:
$0.36万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 --
关键词:
中文摘要
ヨコヅナクマムシの分類学的所属を種レベルで決定する目的のため、下記3集団をおもな材料として、形態データおよびDNA配列データに基づく分類学的解析を行った。1)ヨコヅナクマムシRamazzottius sp.:札幌市水穂大橋のコケから採取したメス1個体に由来する飼育系統2)Ramazzottius野生集団:札幌市水穂大橋の複数のコケから抽出3)R.varieornatus Bertolani & Kinchin, 1993:タイプ標本が採取されたイギリス産のコケから抽出Ramazzottiusには20種以上が知られており、R.varieornatus以外の種がヨコヅナクマムシとは別種であることは文献により本研究実施前から把握していた。また、光学顕微鏡を用いた詳細な比較をおこなった結果、ヨコヅナクマムシとR.varieornatusの形態差は、第4脚後爪基部のクチクラの張出しの有無というごく微細なものしか見いだせなかった。以上を踏まえ、ヨコヅナクマムシがR.varieornatusと同種であるかどうかについてさらに詳細に検証するため、ミトコンドリアDNAのCytochrome Oxydase c subunit I (COI)の部分配列を決定することとした。試行錯誤の結果、クマムシ1個体からDNAを増幅することに成功した。またR.varieornatusは採集から20年近く乾燥保存されていたものの、きれいなトレースデータを得ることができた。ヨコヅナクマムシとR.varieornatusのCOI配列(アラインメント約660bp)は明らかに異なっていた。これに加え、GenBankのRamazzottius数種の配列データとも比較し、ヨコヅナクマムシとR.varieornatusは明らかに別種であるとの結論を得た。ヨコヅナクマムシの本来のCOI配列の種内変異の程度を把握する意図で、札幌市水穂大橋のコケからRamazzottiusを採取してCOI配列を決定したのだが(n=14)、ヨコヅナクマムシと同一配列をもった個体は見いだされず、全個体R.varieornatusと同一配列であった。主な成果をまとめると以下のとおり。1)ヨコヅナクマムシとR.varieornatusは形態だけでは判別が困難な隠蔽種である。2)ヨコヅナクマムシは未記載種である。3)R.varieornatusはイギリスと札幌に分布する汎存種である。なお、札幌野外集団からヨコヅナクマムシを見つけることができなかった。これについては今後の課題としたい。
英文摘要
ヨコヅナクマムシの分類学的所属を種レベルで決定する目的のため、下記3集団をおもな材料として、形態データおよびDNA配列データに基づく分類学的解析を行った。1)ヨコヅナクマムシRamazzottius sp.:札幌市水穂大橋のコケから採取したメス1個体に由来する飼育系統2)Ramazzottius野生集団:札幌市水穂大橋の複数のコケから抽出3)R.varieornatus Bertolani & Kinchin, 1993:タイプ標本が採取されたイギリス産のコケから抽出Ramazzottiusには20種以上が知られており、R.varieornatus以外の種がヨコヅナクマムシとは別種であることは文献により本研究実施前から把握していた。また、光学顕微鏡を用いた詳細な比較をおこなった結果、ヨコヅナクマムシとR.varieornatusの形態差は、第4脚後爪基部のクチクラの張出しの有無というごく微細なものしか見いだせなかった。以上を踏まえ、ヨコヅナクマムシがR.varieornatusと同種であるかどうかについてさらに詳細に検証するため、ミトコンドリアDNAのCytochrome Oxydase c subunit I (COI)の部分配列を決定することとした。試行錯誤の結果、クマムシ1個体からDNAを増幅することに成功した。またR.varieornatusは採集から20年近く乾燥保存されていたものの、きれいなトレースデータを得ることができた。ヨコヅナクマムシとR.varieornatusのCOI配列(アラインメント約660bp)は明らかに異なっていた。これに加え、GenBankのRamazzottius数種の配列データとも比較し、ヨコヅナクマムシとR.varieornatusは明らかに別種であるとの結論を得た。ヨコヅナクマムシの本来のCOI配列の種内変異の程度を把握する意図で、札幌市水穂大橋のコケからRamazzottiusを採取してCOI配列を決定したのだが(n=14)、ヨコヅナクマムシと同一配列をもった個体は見いだされず、全個体R.varieornatusと同一配列であった。主な成果をまとめると以下のとおり。1)ヨコヅナクマムシとR.varieornatusは形態だけでは判別が困難な隠蔽種である。2)ヨコヅナクマムシは未記載種である。3)R.varieornatusはイギリスと札幌に分布する汎存種である。なお、札幌野外集団からヨコヅナクマムシを見つけることができなかった。これについては今後の課題としたい。
期刊论文(6)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
ヨコヅナクマムシにおけるアルビノ変異体の極限環境耐性
缓步动物白化突变体的极端环境耐受性
DOI:
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发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[J.Onoe, A.Takashima, Y.Toda, 久郷裕之, 桑原宏和]
通讯作者:
桑原宏和
岡山県に生息する緩歩動物クマムシの分布特性
冈山县缓步动物的分布特征
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
影响因子:
--
作者:
[藤井暁子、阿部渉, 他7名]
通讯作者:
他7名
分子生物学的手法を用いた広域分布種オニクマムシ(緩歩動物門)の分類学的再検討
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批准号:20918009
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项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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资助金额:$0.37万
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财政年份:2008
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负责人:阿部 渉
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依托单位:
陸産異クマムシ綱(緩歩動物門)の新分類形質の探索
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批准号:01J10556
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$2.5万
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财政年份:2001
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负责人:阿部 渉
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依托单位:
海外基金