MRSAのバンコマイシン感受性変化に対するバンコマイシン使用状況の影響
MRSAのバンコマイシン感受性変化に対するバンコマイシン使用状況の影響
批准号:
22928016
负责人:
村松 英彰
金额:
$0.36万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 --
中文摘要
抗メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)薬であるバンコマイシンに低感受性の黄色ブドウ球菌(VISA)や耐性の黄色ブドウ球菌(VRSA)の出現を抑制するためには、その適正使用が不可欠である。本研究では、VISAやVRSAの出現とバンコマイシン使用状況について着目し、バンコマイシン感受性推移とバンコマイシンの投与期間、総投与量および臨床的所見との関係について解析を行った。対象は2007年4月から2010年6月に浜松医科大学病院でバンコマイシンの投与を受けたMRSA感染患者108名とした。各患者の基本情報、抗菌薬使用状況、細菌検査データ、バンコマイシンの血中濃度と感染部位濃度、臨床検査値、感染部位と感染症の重症度などの臨床的所見を診療録や医薬品情報検索端末から情報集積した。また、塗抹鏡検像、同定試験、抗菌薬感受性試験などの細菌検査データをもとに検出菌の活動状態や抗菌薬感受性の推移などを評価した。MRSAのバンコマイシン感受性の低下した患者は、108名中4名のみで、最小発育阻止濃度が2μg/mL未満から2μg/mLに上昇した。この4名のバンコマイシンの平均投与期間は17.5日(中央値18.0日)および平均総投与量は44.4g(中央値42.6g)であった。一方、全患者のバンコマイシンの平均投与期間は11.4日(中央値10.0日)および平均総投与量は16.0g(中央値12.0g)であった。MRSAのバンコマイシン感受性の低下した患者では、中央値比較において、投与期間の延長と総投与量の増加が認められた。また、その他の評価項目については、MRSAのバンコマイシン感受性の変化との関連は認められなかった。以上の結果から、バンコマイシンの投与期間の長期化とそれに伴う総投与量の増加により、MRSAのバンコマイシン感受性が低下する傾向があることが示された。
英文摘要
抗メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)薬であるバンコマイシンに低感受性の黄色ブドウ球菌(VISA)や耐性の黄色ブドウ球菌(VRSA)の出現を抑制するためには、その適正使用が不可欠である。本研究では、VISAやVRSAの出現とバンコマイシン使用状況について着目し、バンコマイシン感受性推移とバンコマイシンの投与期間、総投与量および臨床的所見との関係について解析を行った。対象は2007年4月から2010年6月に浜松医科大学病院でバンコマイシンの投与を受けたMRSA感染患者108名とした。各患者の基本情報、抗菌薬使用状況、細菌検査データ、バンコマイシンの血中濃度と感染部位濃度、臨床検査値、感染部位と感染症の重症度などの臨床的所見を診療録や医薬品情報検索端末から情報集積した。また、塗抹鏡検像、同定試験、抗菌薬感受性試験などの細菌検査データをもとに検出菌の活動状態や抗菌薬感受性の推移などを評価した。MRSAのバンコマイシン感受性の低下した患者は、108名中4名のみで、最小発育阻止濃度が2μg/mL未満から2μg/mLに上昇した。この4名のバンコマイシンの平均投与期間は17.5日(中央値18.0日)および平均総投与量は44.4g(中央値42.6g)であった。一方、全患者のバンコマイシンの平均投与期間は11.4日(中央値10.0日)および平均総投与量は16.0g(中央値12.0g)であった。MRSAのバンコマイシン感受性の低下した患者では、中央値比較において、投与期間の延長と総投与量の増加が認められた。また、その他の評価項目については、MRSAのバンコマイシン感受性の変化との関連は認められなかった。以上の結果から、バンコマイシンの投与期間の長期化とそれに伴う総投与量の増加により、MRSAのバンコマイシン感受性が低下する傾向があることが示された。
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