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温暖化による昆虫類の北上と寒冷な地域への適応に関する研究

温暖化による昆虫類の北上と寒冷な地域への適応に関する研究
全球变暖导致昆虫北移及其对寒冷地区的适应研究
批准号:
24924002
负责人:
穂積 訓
金额:
$0.45万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
财政年份:
2012
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2012 至 --

项目摘要

项目成果

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中文摘要
翻译
近年,地球温暖化やヒートアイランド現象が,生物の活動や地理的分布に影響を与えるといわれている。しかしながら,生物の急激な移動による競争や,寒冷な地域への進化・適応についての研究はこれまでほとんど行われていない。そこで,本申請では,寒冷地における昆虫類の温度適応を調査するために,以下の3つについて調査を行った。(1)寒冷な地域の個体とより温暖な地域の個体における形質の違い茨城と大阪の2地点で採集したツマグロヒョウモンの体表の光反射率を測定したところ,寒冷地(茨城)で採集された個体の体色は温暖地(大阪)の個体と比べてより反射率が低かった(=暗色)。また,同じ地域で採集した個体でも胸部は雄の方が暗色で,腹部は雌の方が暗色だった。(2)測定した形質と体温調節の関係体色が体温におよぼす影響を明らかにするために,実験室内で昆虫を加熱して温度を測定したところ,温度は体表が暗色な個体ほど上昇した。昆虫を加熱した状態で異なる風速の風に当てたとき,暗色な個体ほど温度の低下は大きかった。(3)数値流体シミュレーションによる検証上記の結果をもとに,体表の光反射率を模した昆虫と実験条件をモデル化し,体温の変化をシミュレートしたところ,実験の値とよく似た傾向が得られた。以上の結果から,北上したツマグロヒョウモンの個体群は体表の光反射率が低く,日射を受けたときに容易に体温を上昇させることができることが考えられる。こうした体温上昇は日中の飛翔活動だけでなく,繁殖にも大きく影響すると思われる。一方,気温が高く加熱しそうなときには,風を受けたり飛翔することで比較的容易に体温を下げることができる。同様な特徴が寒冷な環境に生息するアシナガバチにも見られることから,本研究で示した異なる地域におけるツマグロヒョウモンの体色の違いは,より短い活動期間内に繁殖を完了するための適応的な形質である可能性がある。
英文摘要
近年,地球温暖化やヒートアイランド現象が,生物の活動や地理的分布に影響を与えるといわれている。しかしながら,生物の急激な移動による競争や,寒冷な地域への進化・適応についての研究はこれまでほとんど行われていない。そこで,本申請では,寒冷地における昆虫類の温度適応を調査するために,以下の3つについて調査を行った。(1)寒冷な地域の個体とより温暖な地域の個体における形質の違い茨城と大阪の2地点で採集したツマグロヒョウモンの体表の光反射率を測定したところ,寒冷地(茨城)で採集された個体の体色は温暖地(大阪)の個体と比べてより反射率が低かった(=暗色)。また,同じ地域で採集した個体でも胸部は雄の方が暗色で,腹部は雌の方が暗色だった。(2)測定した形質と体温調節の関係体色が体温におよぼす影響を明らかにするために,実験室内で昆虫を加熱して温度を測定したところ,温度は体表が暗色な個体ほど上昇した。昆虫を加熱した状態で異なる風速の風に当てたとき,暗色な個体ほど温度の低下は大きかった。(3)数値流体シミュレーションによる検証上記の結果をもとに,体表の光反射率を模した昆虫と実験条件をモデル化し,体温の変化をシミュレートしたところ,実験の値とよく似た傾向が得られた。以上の結果から,北上したツマグロヒョウモンの個体群は体表の光反射率が低く,日射を受けたときに容易に体温を上昇させることができることが考えられる。こうした体温上昇は日中の飛翔活動だけでなく,繁殖にも大きく影響すると思われる。一方,気温が高く加熱しそうなときには,風を受けたり飛翔することで比較的容易に体温を下げることができる。同様な特徴が寒冷な環境に生息するアシナガバチにも見られることから,本研究で示した異なる地域におけるツマグロヒョウモンの体色の違いは,より短い活動期間内に繁殖を完了するための適応的な形質である可能性がある。
期刊论文(6)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
Adaptive nesting tactics in a paper wasp, Polistes riparius, inhabiting cold climatic regions
生活在寒冷气候地区的纸蜂 Polistes riparius 的适应性筑巢策略
DOI: --
发表时间: 2012
期刊: Sociobioligy
影响因子: --
作者: [Satoshi Hozumi, Kazuyuki Kudo]
通讯作者: Kazuyuki Kudo
茨城の動物たち-教師の卵フィールドにでる
茨城的动物-出现在老师的蛋田里
DOI: --
发表时间: 2012
期刊:
影响因子: --
作者: [編:久松正樹, 増子勝男, 竹内正彦]
通讯作者: 竹内正彦
DOI: --
发表时间: 2013
期刊: 昆虫と自然
影响因子: --
作者: [穂積訓]
通讯作者: 穂積訓
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