放射線障害肝ラットモデルにおける同種線維芽細胞シート移植による肝再生促進
放射線障害肝ラットモデルにおける同種線維芽細胞シート移植による肝再生促進
批准号:
24930033
负责人:
村岡 いづみ
金额:
$0.38万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
财政年份:
2012
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2012 至 --
中文摘要
肝臓外科領域においては、肝細胞癌に対する外科的切除を行う場合、発生母体となる肝硬変の程度により根治的切除が困難となる場合がある。これら障害肝では、自己再生能が低下している事により正常肝と比較して切除可能な肝容量が制限される事が問題となる。障害肝に対し、術後早期の肝機能補助や肝再生促進効果が期待できる技術があれば、十分量の肝切除術が可能となると考える。今回我々は、Tissue engineering技術の臨床応用に向けて、自己再生能の低下した放射線障害肝モデルを用い線維芽細胞シート移植による肝再生促進作用さらには肝機能改善効果に期待し、実験を行った。(結果)1.障害肝モデルを用いた実験に先立ち、正常肝モデルラットにて基礎実験を行った。SDラット皮膚線維芽細胞にて作成した細胞シートをF344ヌードラットの肝切離面に移植し、術後7、14、28日目の切離面の変化を観察。組織の肉眼所見、H & E染色、免疫組織学的染色(CK7,8,19,0V-6,AFP)等にて評価を行い、線維芽細胞シート移植部においてCK7,8,19陽性を示す胆管様構造物やOV-6,AFP陽性を示す肝前駆細胞或は幼弱肝細胞の出現を認めた。さらに、これらの新たな細胞の起源を明らかにするために移植する細胞シートにGFPを導入し、同様の実験を行ったところ、移植部位に新たに出現した細胞は全てGFP陰性細胞から成り立っていた。以上の結果より移植した線維芽細胞がレシピエント肝より肝前駆細胞を誘導し、成熟した胆管や肝細胞への分化の足場となっている可能性が示唆された。2.F344ヌードラットを全麻下に回復し、肝臓に25Gyの放射線照射を行って、障害肝ラットを作成。肝切離面に皮膚線維芽細胞シートを移植し、正常肝ラットモデルの場合と同様のプロトコールにて細胞シート移植後の変化を観察。正常肝モデルにおいて観察された、細胞シート移植部位でのシートの増生や肝前駆細胞の誘導は認められなかった。(結論)放射線障害肝ラットモデルにてシート移植部位の細胞増生や肝前駆細胞の誘導現象が認められなかった原因として、放射線照射によりレシピエント肝の肝前駆細胞も障害を受け、分化・誘導の妨げとなった可能性が挙げられる。別の方法で作成した障害肝モデルを用い、障害肝に対する線維芽細胞シート移植の影響を検討する必要があると考える。
英文摘要
肝臓外科領域においては、肝細胞癌に対する外科的切除を行う場合、発生母体となる肝硬変の程度により根治的切除が困難となる場合がある。これら障害肝では、自己再生能が低下している事により正常肝と比較して切除可能な肝容量が制限される事が問題となる。障害肝に対し、術後早期の肝機能補助や肝再生促進効果が期待できる技術があれば、十分量の肝切除術が可能となると考える。今回我々は、Tissue engineering技術の臨床応用に向けて、自己再生能の低下した放射線障害肝モデルを用い線維芽細胞シート移植による肝再生促進作用さらには肝機能改善効果に期待し、実験を行った。(結果)1.障害肝モデルを用いた実験に先立ち、正常肝モデルラットにて基礎実験を行った。SDラット皮膚線維芽細胞にて作成した細胞シートをF344ヌードラットの肝切離面に移植し、術後7、14、28日目の切離面の変化を観察。組織の肉眼所見、H & E染色、免疫組織学的染色(CK7,8,19,0V-6,AFP)等にて評価を行い、線維芽細胞シート移植部においてCK7,8,19陽性を示す胆管様構造物やOV-6,AFP陽性を示す肝前駆細胞或は幼弱肝細胞の出現を認めた。さらに、これらの新たな細胞の起源を明らかにするために移植する細胞シートにGFPを導入し、同様の実験を行ったところ、移植部位に新たに出現した細胞は全てGFP陰性細胞から成り立っていた。以上の結果より移植した線維芽細胞がレシピエント肝より肝前駆細胞を誘導し、成熟した胆管や肝細胞への分化の足場となっている可能性が示唆された。2.F344ヌードラットを全麻下に回復し、肝臓に25Gyの放射線照射を行って、障害肝ラットを作成。肝切離面に皮膚線維芽細胞シートを移植し、正常肝ラットモデルの場合と同様のプロトコールにて細胞シート移植後の変化を観察。正常肝モデルにおいて観察された、細胞シート移植部位でのシートの増生や肝前駆細胞の誘導は認められなかった。(結論)放射線障害肝ラットモデルにてシート移植部位の細胞増生や肝前駆細胞の誘導現象が認められなかった原因として、放射線照射によりレシピエント肝の肝前駆細胞も障害を受け、分化・誘導の妨げとなった可能性が挙げられる。別の方法で作成した障害肝モデルを用い、障害肝に対する線維芽細胞シート移植の影響を検討する必要があると考える。
期刊论文(1)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
DOI:
10.1002/term.1718
发表时间:
2012-02
期刊:
Journal of Tissue Engineering and Regenerative Medicine
影响因子:
3.3
作者:
[I. Muraoka;M. Takatsuki;Y. Sakai;T. Tomonaga;A. Soyama;M. Hidaka;Y. Hishikawa;T. Koji;R. Utoh;K. Ohashi;T. Okano;T. Kanematsu;S. Eguchi]
通讯作者:
I. Muraoka;M. Takatsuki;Y. Sakai;T. Tomonaga;A. Soyama;M. Hidaka;Y. Hishikawa;T. Koji;R. Utoh;K. Ohashi;T. Okano;T. Kanematsu;S. Eguchi
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