抗がん剤投与モデル動物を用いた精神機能変化および中枢神経新生への影響
抗がん剤投与モデル動物を用いた精神機能変化および中枢神経新生への影響
批准号:
26927004
负责人:
佐田 光
金额:
$0.32万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
财政年份:
2014
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2014-04-01 至 2015-03-31
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英文摘要
【研究目的】がん患者は再発の不安、治療の後遺症、社会復帰の問題と多くのストレス体験を患者に強いる。一方、うつ病の病態には中枢における神経新生の抑制作用が関与していること知られている。これら報告から「抗がん剤」投与は中枢神経系において、神経新生を抑制し、その結果「感情障害」への進展につながると考えられる。さらに、この神経新生作用には脳由来神経栄養因子(BDNF)の関与が知られている。このBDNFは血小板に豊富に存在している。抗がん剤投与は骨髄抑制を誘発し、その結果、血小板減少によって末梢BDNF量を低下させ、中枢神経新生を抑制し、感情障害の発症に寄与している可能性が考えられる。そこで、本研究では抗がん剤による精神機能(うつ状態、無感状態、不安、認知機能)と神経新生への影響を検討するために、ラットを用い行動薬理学的および免疫組織化学的に検討し明らかにする。【研究方法】Wistar系雄性ラットを用い、doxorubicin(2mg/kg, i.p.)およびcyclophosphamide(50mg/kg, i.p.)を週1回、4週間投与し化学療法モデルラットを作成した。行動薬理学的検討としてスクロース溶液嗜好性試験および位置認知記憶試験を行った。免疫組織化学的検討として海馬歯状回bromodeoxyuridine(BrdU)染色、血清BDNF量の測定を行った。【研究成果】Doxorubicinおよびcyclophosphamide投与により情動性や認知記憶力低下が認められた。また、海馬新生細胞数が有意に減少した。さらに、血清BDNF量は抗がん剤投与により有意に低下した。【結論】抗がん剤投与により精神機能障害および認知機能低下が認められた。これらの作用は海馬細胞増殖抑制との関連が示唆された。さらに、血清BDNF量低下による中枢へのBDNF供給低下が示唆され、組織や神経損傷のさらなる亢進により精神症状が誘発されることも考えられた。本研究の推進は抗がん剤による精神機能障害の解明につながり、がん患者のQOL向上に寄与できると考えられる。
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