ヘリコバクター・ピロリ産生アンモニア-モノクロラミンの胃粘膜に対する影響
ヘリコバクター・ピロリ産生アンモニア-モノクロラミンの胃粘膜に対する影響
批准号:
10771343
负责人:
加藤 伸一
金额:
$1.54万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
财政年份:
1998
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
1998 至 1999
中文摘要
ヘリコバクター・ピロリ産生アンモニア-モノクロラミンの胃粘膜に及ぼす影響について検討し、以下の成績を得た。1.アンモニアと次亜塩素酸を混合させることにより作製したモノクロラミンの経口投与は、それぞれ単独の場合と比較して、より低濃度から重篤な胃粘膜傷害を惹起した。また、ラットの胃をex-vivoチヤンバーに装着した条件下において、それ単独では傷害を惹起しない低濃度のアンモニアの胃粘膜適用が、脱血により内因性の次亜塩素酸を発生させることにより、著明な胃粘膜電位差(PD)の低下と重篤な粘膜傷害を惹起した。以上より、外因性および内因性モノクロラミンは胃粘膜に対して、極めて低濃度から傷害性を発揮することが判明した。2.胃をex-vivoチャンバーに装着した条件下に、モノクロラミンを胃粘膜に適応した場合、著明な胃粘膜電位差(PD)の低下が観察されたが、他の傷害物質とは異なり、モノクロラミン除去後もPDの回復はほとんど観察されなかった。すなわち、モノクロラミンの胃粘膜傷害性は極めて強力であり、胃粘膜の修復機構に対しても影響を及ぼすことが推察された。3.ex-vivoチャンバー条件下にモノクロラミンの胃粘膜適用は一過性の著明な胃粘膜血流の増大を引き起こし、この増大は知覚神経麻痺により消失した。また、カプサイシンの粘膜適用により誘起される著明かつ持続的な粘膜血流の増大は、モノクロラミンを前処置した胃粘膜においては知覚神経麻痺動物と同様に消失していた。一方、モノクロラミン誘起胃粘膜損傷の発生は知覚神経麻痺により著明に増悪した。すなわち、モノクロラミンは急性的に知覚神経関連ペプチドを遊離し、その結果枯渇させることにより知覚神経を麻痺させるものと推察される。4.モノクロラミンにより誘起された胃粘膜損傷の治癒は、工タノールの場合と比較して有意に遅延しており、またそれ自身では傷害を惹起しない低濃度のモノクロラミンの連続投与により、工タノール誘起胃粘膜損傷の治癒が有意に遅延することが判明した。また、モノクロラミンによる胃粘膜損傷の治癒遅延は、知覚神経の異常に伴う粘膜血流調節の破綻に、少なくとも一部、起因している可能性が推察される。本研究において、H.Pylori関連胃粘膜病変の実験モデルとしてモノクロラミン用いた動物モデルを確立した。このモデルを用いてモノクロラミンによる傷害発生および治癒遅延の機序を明らかにし、また現在臨床で使用されている各種防御系抗潰瘍薬の効果をスクリーニングし、これらの薬剤の臨床におけるH.Pylori関連胃粘膜病変に対する有用性を証明した。
英文摘要
ヘリコバクター・ピロリ産生アンモニア-モノクロラミンの胃粘膜に及ぼす影響について検討し、以下の成績を得た。1.アンモニアと次亜塩素酸を混合させることにより作製したモノクロラミンの経口投与は、それぞれ単独の場合と比較して、より低濃度から重篤な胃粘膜傷害を惹起した。また、ラットの胃をex-vivoチヤンバーに装着した条件下において、それ単独では傷害を惹起しない低濃度のアンモニアの胃粘膜適用が、脱血により内因性の次亜塩素酸を発生させることにより、著明な胃粘膜電位差(PD)の低下と重篤な粘膜傷害を惹起した。以上より、外因性および内因性モノクロラミンは胃粘膜に対して、極めて低濃度から傷害性を発揮することが判明した。2.胃をex-vivoチャンバーに装着した条件下に、モノクロラミンを胃粘膜に適応した場合、著明な胃粘膜電位差(PD)の低下が観察されたが、他の傷害物質とは異なり、モノクロラミン除去後もPDの回復はほとんど観察されなかった。すなわち、モノクロラミンの胃粘膜傷害性は極めて強力であり、胃粘膜の修復機構に対しても影響を及ぼすことが推察された。3.ex-vivoチャンバー条件下にモノクロラミンの胃粘膜適用は一過性の著明な胃粘膜血流の増大を引き起こし、この増大は知覚神経麻痺により消失した。また、カプサイシンの粘膜適用により誘起される著明かつ持続的な粘膜血流の増大は、モノクロラミンを前処置した胃粘膜においては知覚神経麻痺動物と同様に消失していた。一方、モノクロラミン誘起胃粘膜損傷の発生は知覚神経麻痺により著明に増悪した。すなわち、モノクロラミンは急性的に知覚神経関連ペプチドを遊離し、その結果枯渇させることにより知覚神経を麻痺させるものと推察される。4.モノクロラミンにより誘起された胃粘膜損傷の治癒は、工タノールの場合と比較して有意に遅延しており、またそれ自身では傷害を惹起しない低濃度のモノクロラミンの連続投与により、工タノール誘起胃粘膜損傷の治癒が有意に遅延することが判明した。また、モノクロラミンによる胃粘膜損傷の治癒遅延は、知覚神経の異常に伴う粘膜血流調節の破綻に、少なくとも一部、起因している可能性が推察される。本研究において、H.Pylori関連胃粘膜病変の実験モデルとしてモノクロラミン用いた動物モデルを確立した。このモデルを用いてモノクロラミンによる傷害発生および治癒遅延の機序を明らかにし、また現在臨床で使用されている各種防御系抗潰瘍薬の効果をスクリーニングし、これらの薬剤の臨床におけるH.Pylori関連胃粘膜病変に対する有用性を証明した。
期刊论文(18)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
登录
查看更多内容
Kato S.et al: "Mucosal utcerogenic action of monochloramine in rat stomachs; effects of polaprezinc and sucralfate."Digestive Diseases and Sciences. 42. 2156-2163 (1997)
Kato S.等人:“一氯胺在大鼠胃中的粘膜致子宫作用;聚普锌和硫糖铝的作用。”消化疾病与科学。
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
Nishiwaki H.et al.: "Ulcerogenic and healing impairing actions of monochloramine in rat stomachs ; effects of zinc L-carnosine,polaprezinc." Journal of Physiology and Pharmacology. (in press). (1999)
Nishiwaki H.等人:“一氯胺在大鼠胃中的致溃疡和愈合损害作用;L-肌肽锌、polaprezinc 的作用。”
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
Kato S.et al.: "Mucosal ulcerogenic action of monochloramine in rat stomachs ; effects of polaprezinc and sucralfate." Digestive Diseases and Sciences. 42. 2156-2163 (1997)
Kato S.等人:“一氯胺在大鼠胃中的粘膜溃疡作用;聚普锌和硫糖铝的作用。”
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
須川泰成(共著): "胃粘膜損傷の治癒に対するモノクロラミンの影響-ポラプレジンクおよびスクラルファートの効果-"Therapeutic Research. 19. 121-129 (1998)
Yasunari Sukawa(合著者):“一氯胺对胃粘膜损伤愈合的影响 - 哌普锌和硫糖铝的作用 -”治疗研究。 19. 121-129 (1998)
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
須川泰成(共著): "内因性および外因性モノクロラミン誘起胃障害に対するポラプレジンクの効果"Ulcer Research. 25. 236-239 (1998)
Yasunari Sukawa(合著者):“porraprezinc 对内源性和外源性一氯胺引起的胃部疾病的影响”溃疡研究 25. 236-239 (1998)。
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
共 7 条
胃酸およびペプシン分泌調節におけるプロスタグランジンE/EP受容体の役割
-
批准号:16790312
-
项目类别:Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
-
资助金额:$2.3万
-
财政年份:2004
-
负责人:加藤 伸一
-
依托单位:
慢性関節炎発症時における消化管障害性ならびに治癒反応の変化
-
批准号:12771471
-
项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
-
资助金额:$1.15万
-
财政年份:2000
-
负责人:加藤 伸一
-
依托单位:
海外基金