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西洋中世におけるイメージの複製と権力

西方中世纪的图像复制与权力

基本信息

批准号：
17652013
负责人：
木俣元一
金额：
$ 1.66万
依托单位：
Nagoya University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Exploratory Research
财政年份：
2005
资助国家：
日本
起止时间：
2005 至 2007
项目状态：
已结题

项目摘要

リスボンのグルベンキアン美術館所蔵の『ヨハネ黙示録』写本の、子羊が第6の封印を開く場面でキリストが掲げ持つ印章がそなえる意味について考察を進めた。現代においてと同様に中世においても、視覚のあり方は一様でなく、地域や文化、対象や状況などの条件により多様な視覚のあり方が共存し、競合していた。西洋中世において機能していた多様な「視」のあり方をとらえるため、西欧の伝統において印章と刻印の比喩がどのように用いられたかを複製と権力という観点から追跡した。この比喩は、古代ギリシア、おそらくはそれ以前から、記憶、認識、表象、イメージ、存在をめぐるさまざまな問題系列と連なる伝統的トポスであった。古代、ビザンティン、初期中世においては、刻印は機械的複製を生産するための特権的手段であった。そこにあっては、人間の手が画材や道具を媒介として描写や似姿を形成するのでなく、イメージは一気に機械的に成立する。母型を素材に押しつけたり、打刻するとある程度の順応性や可塑性を備えた素材は、母型とは凹凸と左右の反転した形象を痕跡として留める。母型自体では陰刻であるゆえにいささか不明瞭であったイメージは浮き出すように可視化され、より判読しやすく触知的感覚をいきいきと呼び起こす様態へと変換される。こうしたイメージ産出手段では、個人による技術的差異が関与する余地はほとんどなく、同一のイメージを限りなく作り出すことが可能となる。西洋中世においては複製を作り出すこと、その技術、個々の複製がイメージの生産や受容に関わる多様な局面で重要な役割を果たした。

The 6th seal of the " Modern times are different from those of the Middle Ages, and different cultures are different from those of the Middle Ages. In the Western world, the function of "seeing" is to trace the trace of "seeing". This is a series of questions about the past, memory, cognition, representation, existence, etc. Ancient, early Middle Ages, and special means of mechanical reproduction The human hand, the prop, the medium, the formation of the image, the mechanical formation The mother type material has a good shape and a good plasticity. The mother type material has a good shape and a good image. The parent type itself is engraved with a seal, and the seal is not clear. The seal is visible, and the seal is visible. The seal is visible. There is room for technical differences between the means of output and the individual, and there is room for the same means of output. In the Middle Ages, the production and reception of a variety of products are important for the production and reception of products.