細胞質分裂の正常な完了に必要な極性制御タンパク質分解メカニズムの解析
細胞質分裂の正常な完了に必要な極性制御タンパク質分解メカニズムの解析
批准号:
24870024
负责人:
河野 恵子
金额:
$1.91万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
财政年份:
2012
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2012-08-31 至 2014-03-31
中文摘要
細胞質分裂の完了に失敗すると細胞は癌化しやすくなる。そこで細胞質分裂の正常な完了の分子メカニズムを解明して癌化の抑制につなげるために、真核細胞のシンプルなモデルであり遺伝学的解析に強い出芽酵母をツールとして用いて、様々な細胞骨格制御タンパク質の挙動を検討したところ、分裂リングの形成に必要なフォーミン(直鎖状アクチン重合因子)が重要な制御を受けていることが明らかになった。出芽酵母ゲノム中には二つのフォーミンが存在し、両方の遺伝子を破壊すると致死となる。一つ目のフォーミンBnr1は分裂期前期に分裂面に局在し、その後分裂期後期に脱局在する。それと同時に、入れ替わるように二つ目のBni1が分裂面に局在して分裂リングを形成する。Bnr1はMARKキナーゼによりリン酸化されることで分裂面に局在し、その後脱リン酸化されることで脱局在することが明らかになった。一方Bniは分裂期前期に分解を受け、その後急激に増加することが分かった。このように2つのフォーミンが適切なタイミングで交替することが、その後の正常な分裂リングの形成、そして細胞質分裂の完了に必要な分子スイッチとして機能すると考えられる。さらにこのメカニズムが進化的に保存されているかどうかを検討するために、マウス(NIH3T3)やヒト(Hela)の培養細胞を用いて検討したところ、BniのホモログであるmDia2が分裂期前期に分解されていることが分かった。さらにBni1と同様に、分裂期の進行に従いタンパク質量が急激に増加することが明らかになった。これらの結果を受けて、現在はBnr1のホモログが出芽酵母の場合と同様にリン酸化・脱リン酸化による制御を受けているかどうかを検討している。以上より、出芽酵母において見出されたフォーミンの交替という分子スイッチがヒトなど高等真核生物においても進化的に保存されていることが示唆された。
英文摘要
細胞質分裂の完了に失敗すると細胞は癌化しやすくなる。そこで細胞質分裂の正常な完了の分子メカニズムを解明して癌化の抑制につなげるために、真核細胞のシンプルなモデルであり遺伝学的解析に強い出芽酵母をツールとして用いて、様々な細胞骨格制御タンパク質の挙動を検討したところ、分裂リングの形成に必要なフォーミン(直鎖状アクチン重合因子)が重要な制御を受けていることが明らかになった。出芽酵母ゲノム中には二つのフォーミンが存在し、両方の遺伝子を破壊すると致死となる。一つ目のフォーミンBnr1は分裂期前期に分裂面に局在し、その後分裂期後期に脱局在する。それと同時に、入れ替わるように二つ目のBni1が分裂面に局在して分裂リングを形成する。Bnr1はMARKキナーゼによりリン酸化されることで分裂面に局在し、その後脱リン酸化されることで脱局在することが明らかになった。一方Bniは分裂期前期に分解を受け、その後急激に増加することが分かった。このように2つのフォーミンが適切なタイミングで交替することが、その後の正常な分裂リングの形成、そして細胞質分裂の完了に必要な分子スイッチとして機能すると考えられる。さらにこのメカニズムが進化的に保存されているかどうかを検討するために、マウス(NIH3T3)やヒト(Hela)の培養細胞を用いて検討したところ、BniのホモログであるmDia2が分裂期前期に分解されていることが分かった。さらにBni1と同様に、分裂期の進行に従いタンパク質量が急激に増加することが明らかになった。これらの結果を受けて、現在はBnr1のホモログが出芽酵母の場合と同様にリン酸化・脱リン酸化による制御を受けているかどうかを検討している。以上より、出芽酵母において見出されたフォーミンの交替という分子スイッチがヒトなど高等真核生物においても進化的に保存されていることが示唆された。
期刊论文(3)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
細胞の損傷治癒における極性切り替えの分子メカニズム
细胞损伤愈合中极性转换的分子机制
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[T. Shiota, M. Maruyama, M. Miura, Y. Tamura, K. Yamano, M. Esaki, and T. Endo, 田村 康, Makiko Kobayashi, Yamashino Takahumi, Yamashino Takahumi, Ito Shogo, Kumiko Samejima, Laura Wood, 鮫島久美子, 本田信治, 高鳥直士,熊野岳,西駕秀俊,西田宏記, 福澤秀哉, 河野恵子, 梶川昌孝, 高鳥直士,西駕秀俊,西田宏記., 河野恵子, 梶川昌孝, 折井みなみ (博士課程学生)]
通讯作者:
折井みなみ (博士課程学生)
プロテアソームによる分解は出芽酵母の細胞損傷修復機構における極性の競合を解消する
蛋白酶体降解消除了酿酒酵母细胞损伤修复机制中的极性竞争
DOI:
--
发表时间:
2013
期刊:
影响因子:
--
作者:
[T. Shiota, M. Maruyama, M. Miura, Y. Tamura, K. Yamano, M. Esaki, and T. Endo, 田村 康, Makiko Kobayashi, Yamashino Takahumi, Yamashino Takahumi, Ito Shogo, Kumiko Samejima, Laura Wood, 鮫島久美子, 本田信治, 高鳥直士,熊野岳,西駕秀俊,西田宏記, 福澤秀哉, 河野恵子]
通讯作者:
河野恵子
細胞膜損傷による細胞老化の分子基盤と個体老化への寄与の理解
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批准号:24K02233
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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资助金额:$12.06万
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财政年份:2024
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负责人:河野 恵子
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依托单位:
細胞膜損傷を引き金とする細胞老化の分子基盤と生体内における意義の解明
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批准号:20H03440
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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资助金额:$11.23万
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财政年份:2020
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负责人:河野 恵子
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依托单位:
等電点電気泳動法を用いた涙液蛋白分析-難治性角膜上皮疾患への応用
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批准号:60771391
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项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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资助金额:$0.58万
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财政年份:1985
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负责人:河野 恵子
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依托单位:
微量水分測定器を用いた涙液分泌量の測定と涙液中蛋白の分析‐乾燥性角結膜炎への応用
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批准号:59771239
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项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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资助金额:$0.51万
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财政年份:1984
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负责人:河野 恵子
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依托单位:
海外基金