多機能酵素複合体の基質チャネリングメカニズムの解明
多機能酵素複合体の基質チャネリングメカニズムの解明
批准号:
16048234
负责人:
土屋 大輔
金额:
$2.24万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
财政年份:
2004
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2004 至 --
中文摘要
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英文摘要
基質チャネリングとは、連鎖反応中の中間基質が溶媒中へ自由拡散する前に次の反応を行う酵素へ結合する現象またはその分子メカニズムのことである。これまでに基質チャネリングを示唆する間接的な実験データは数多く報告されているものの、現象の有無を含めて未だに議論のある問題である。われわれは、関連する多機能酵素複合体の立体構造情報が限られていることが原因であると考え、多機能酵素複合体の原子レベル立体構造を決定し、それに基づいた実験から基質チャネリングの本質を明らかにしたいと考えた。そのために、脂肪酸分解に関わる多機能酵素複合体である脂肪酸β酸化酵素複合体にターゲットを絞り、研究を行った。利用したのはPseudomonas fragi由来の脂肪酸β酸化酵素複合体である。この複合体は、αサブユニット(分子量約8万)2分子とβサブユニット(分子量約4万)2分子からなる分子量約24万のヘテロ4量体である。我々は、この超分子複合体を結晶化し、最終的に立体構造決定に成功した。脂肪酸β酸化酵素複合体は、2つのαサブユニット(2-エノイルCoAヒドラターゼおよび3-ヒドロキシアシルCoAデヒドロゲナーゼ活性を含む)と2つのβサブユニット(3-ケトアシルCoAチオラーゼ活性を含む)がリング状に会合した立体構造をとっていた。そのリング状構造の内側に面している3つの活性部位と、2つの結晶形から推定されるリング構造の変形を伴う四次構造レベルの変化は、活性部位間の連係メカニズムの存在が予想された。さらに、αサブユニット上の基質結合部位の同定を行った。最初に、予想されたαサブユニット上の基質結合部位に変異を加えることによって、基質結合能が低下するかどうかを確認した。その結果、アデニン結合領域に相当するL290D/L293D変異体では、αサブユニットの活性が野生型の14%に低下することがわかった。一方、近傍のF294AやK142Aでは野生型の活性と大きな変化は見られなかった。この部位は、活性部位からは遠く離れているために、L290D/L293Dで導入された負電荷が疎水相互作用を主としたアデニン部分の結合を阻害した結果と解釈された。さらに、アセチルCoAが結合した結晶の立体構造決定を行い、予想通りに基質が結合することを確認した。また、基質結合に伴って起こる四次構造変化を追跡するために、X線溶液散乱実験を行った。この目的のためには高輝度のX線が必要なので、高輝度光科学研究センターSPring-8のビームラインBL40B2にて実験を行った。実験データの解釈は、測定した溶液散乱と結晶構造から計算される散乱曲線と比較することによって行った。まず、リガンドフリー状態では2回対称を示すForm Iに近い四次構造をとることがわかった。さらに、基質となるNADやアシルCoAを加えると散乱が変化し、2回対称のForm Iと非対称のForm IIの間の散乱曲線を与えた。すなわち、Pseudomonas fragi由来の脂肪酸β酸化酵素複合体は、リガンドフリー状態では2回対称のForm Iに近い構造を取るが、リガンド添加によってリング状構造が変形することが示唆された。
期刊论文(6)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
DOI:
10.1016/j.str.2004.11.008
发表时间:
2005-01-01
期刊:
STRUCTURE
影响因子:
5.7
作者:
[Nishino, T, Komori, K, Morikawa, K]
通讯作者:
Morikawa, K
Structural basis for channelling mechanism of a fatty acid beta-oxidation multienzyme complex
脂肪酸β-氧化多酶复合物通道机制的结构基础
DOI:
--
发表时间:
2004
期刊:
EMBO Journal 23
影响因子:
--
作者:
[M Ishikawa, D Tsuchiya, T Oyama, Y Tsunaka, K Morikawa]
通讯作者:
K Morikawa
Negative cooperativity of glutamate binding in the dimeric metabotropic glutamate receptor subtype 1
二聚体代谢型谷氨酸受体亚型 1 中谷氨酸结合的负协同性
DOI:
--
发表时间:
2004
期刊:
Journal Biological Chemistry 279
影响因子:
--
作者:
[Y Suzuki, E Moriyoshi, D Tsuchiya, H Jingami]
通讯作者:
H Jingami