多階層進化:生物に情報と機能の分化をもたらす原理の理論的研究
多階層進化:生物に情報と機能の分化をもたらす原理の理論的研究
批准号:
17K17657
负责人:
竹内 信人
金额:
$2.66万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份:
2017
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2017-04-01 至 2019-03-31
中文摘要
細胞を構成する分子は、遺伝情報を伝えるゲノムと、その他の機能を担う触媒に分化している。これはなぜだろうか?本年度の研究により、我々はこの疑問に次のように答える事が可能になった。複数の分子を内部に含む原始的細胞を想定しよう。分子は、複製の鋳型としても触媒(ポリメラーゼ)としても働く事ができるとする。ただし鋳型活性と触媒活性の間にはトレードオフがあり、ある分子が触媒または鋳型の一方の機能を担う頻度が高いほど、同分子がもう一方の機能を担う頻度は減るとする。分子は、自己複製が起きやすいほど進化的に有利なので、自分が鋳型になる頻度を増やす為、自己の触媒活性を減らす方向へ進化する。逆に細胞は、内部分子の触媒活性が高いほど増殖速度が速いので、この活性を増やす方向へ進化する。さて、分子にはRNAとDNAの2種あると仮定しよう(以降R/Dと略記)。簡単の為、初め2種は化学的に区別できないとする。突然変異などの偶然により、Dの触媒活性がRの触媒活性より僅かに下がったと想定しよう。するとトレードオフによりDの複製速度はRの複製速度よりも速くなる。したがってDを介して伝わる遺伝情報の割合が増え、その結果Dを介して起きる進化がRを介して起きる進化よりも重要になる。Dを介した進化は、Rの触媒活性を上げ、Dの触媒活性を下げる傾向がある。なぜなら、Dの複製にとって、Rが触媒として働く事は細胞レベルで利益があるが、Dが触媒として働く事はトレードオフのせいで分子レベルの不利益があるからである。したがって、初めに仮定したRとDの間の微小な触媒活性の違いは増幅される(対称性の自発的破れ)。こうしてDはゲノムに、Rは触媒にやがて進化する。本研究は、細胞を構成する分子がゲノムと触媒に分化する理由を理論的に説明できるようになったという画期的成果をもたらした。本研究を報告する論文は国際誌に現在投稿中である。
英文摘要
細胞を構成する分子は、遺伝情報を伝えるゲノムと、その他の機能を担う触媒に分化している。これはなぜだろうか?本年度の研究により、我々はこの疑問に次のように答える事が可能になった。複数の分子を内部に含む原始的細胞を想定しよう。分子は、複製の鋳型としても触媒(ポリメラーゼ)としても働く事ができるとする。ただし鋳型活性と触媒活性の間にはトレードオフがあり、ある分子が触媒または鋳型の一方の機能を担う頻度が高いほど、同分子がもう一方の機能を担う頻度は減るとする。分子は、自己複製が起きやすいほど進化的に有利なので、自分が鋳型になる頻度を増やす為、自己の触媒活性を減らす方向へ進化する。逆に細胞は、内部分子の触媒活性が高いほど増殖速度が速いので、この活性を増やす方向へ進化する。さて、分子にはRNAとDNAの2種あると仮定しよう(以降R/Dと略記)。簡単の為、初め2種は化学的に区別できないとする。突然変異などの偶然により、Dの触媒活性がRの触媒活性より僅かに下がったと想定しよう。するとトレードオフによりDの複製速度はRの複製速度よりも速くなる。したがってDを介して伝わる遺伝情報の割合が増え、その結果Dを介して起きる進化がRを介して起きる進化よりも重要になる。Dを介した進化は、Rの触媒活性を上げ、Dの触媒活性を下げる傾向がある。なぜなら、Dの複製にとって、Rが触媒として働く事は細胞レベルで利益があるが、Dが触媒として働く事はトレードオフのせいで分子レベルの不利益があるからである。したがって、初めに仮定したRとDの間の微小な触媒活性の違いは増幅される(対称性の自発的破れ)。こうしてDはゲノムに、Rは触媒にやがて進化する。本研究は、細胞を構成する分子がゲノムと触媒に分化する理由を理論的に説明できるようになったという画期的成果をもたらした。本研究を報告する論文は国際誌に現在投稿中である。
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The origin of the central dogma of molecularbiology throughconflicting multilevel evolution
分子生物学中心法则的起源通过冲突的多级进化
DOI:
--
发表时间:
2018
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Nobuto Takeuchi]
通讯作者:
Nobuto Takeuchi
The origin of the central dogma through conflicting multi-level selection
中心法则的起源是通过冲突的多层次选择
DOI:
10.1101/515767
发表时间:
2019
期刊:
bioRxiv
影响因子:
--
作者:
[Takeuchi Nobuto, Kaneko Kunihiko]
通讯作者:
Kaneko Kunihiko
対称性の自発的破れによって生起する分子生物学の基本原理:セントラル・ドグマはもはやドグマではない
自发对称破缺产生的分子生物学基本原理:中心法则不再是法则
DOI:
--
发表时间:
2018
期刊:
影响因子:
--
作者:
[竹内信人, 金子邦彦]
通讯作者:
金子邦彦
longer a dogma: Explaining the fundamental principle of molecular biology through multilevel evolution
不再是教条:通过多级进化解释分子生物学的基本原理
DOI:
--
发表时间:
2017
期刊:
影响因子:
--
作者:
[川越至桜, 山邊昭則, 大島まり, 金杉洋,瀬戸寿一,関本義秀,柴崎亮介, N Takeuchi]
通讯作者:
N Takeuchi
DOI:
10.1098/rsta.2016.0346
发表时间:
2017-12
期刊:
Philosophical Transactions of the Royal Society A: Mathematical, Physical and Engineering Sciences
影响因子:
--
作者:
[N. Takeuchi;P. Hogeweg;Kunihiko Kaneko]
通讯作者:
N. Takeuchi;P. Hogeweg;Kunihiko Kaneko
共 10 条
RNA複製子系及び細胞内における情報処理機構の進化シミュレーション
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批准号:13J06086
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$2.76万
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财政年份:2013
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负责人:竹内 信人
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依托单位:
海外基金