中華民国北京政府期上海租界をめぐる治外法権問題--会審公廨を中心に
中華民国北京政府期上海租界をめぐる治外法権問題--会審公廨を中心に
批准号:
22KJ2989
负责人:
郭 まいか
金额:
$3.24万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2023
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2023-03-08 至 2024-03-31
中文摘要
本年度は、清末から中華民国初期の中国を対象に、上海共同租界北側における滬北越界路地域および閘北という地域について研究を行った。越界路地域とは、外国租界の外に広がる外国人居住地域で、本来であれば中国側の統治を受けるべきであるにも関わらず、外国租界の行政庁である工部局が実質的に管理を行ってきた地域である。従来の研究では、このような越界路地域とは、帝国主義による中国への主権侵害の一つであるとされてきた。そして、閘北とは、上記の滬北越界路地域に隣接しており、清末に現地の中国人が中心となって租界に対抗する形で自治組織(閘北市政庁)を設立する地域であるが、この地もまた、外国人が所有する土地が大半を占めており、租界と密接に関連する土地であった。近年では、越界路地域における警察権や徴税権、インフラ整備といった行政サービスに関して、租界工部局と閘北市政庁の管轄権の対立に着目し、中外双方の統治の論理について分析を行う、地域的な視点に立った研究がなされている。これに対し、本研究員は、外国人が租界外ないし開港場外で土地を取得することが実質的に可能であり、また中国現地当局もそれを認めていたことを明らかにした。さらに、清末に両江総督がこれらの地域における工部局の権利を部分的に認めたという事実があったことにより、条約や章程と実際の慣例との間に齟齬が生じることになったと論じた。このような歴史的経緯から、この地域を租界に含みたいとする工部局側の要求に対し、中華民国外交部は条約ではなく慣例を優先する方針で外交交渉を展開することとしたが、交渉が決裂したことにより、これらの地域で工部局が支配を行うことに法的根拠がないという点が再確認されたことを明らかにした。
英文摘要
本年度は、清末から中華民国初期の中国を対象に、上海共同租界北側における滬北越界路地域および閘北という地域について研究を行った。越界路地域とは、外国租界の外に広がる外国人居住地域で、本来であれば中国側の統治を受けるべきであるにも関わらず、外国租界の行政庁である工部局が実質的に管理を行ってきた地域である。従来の研究では、このような越界路地域とは、帝国主義による中国への主権侵害の一つであるとされてきた。そして、閘北とは、上記の滬北越界路地域に隣接しており、清末に現地の中国人が中心となって租界に対抗する形で自治組織(閘北市政庁)を設立する地域であるが、この地もまた、外国人が所有する土地が大半を占めており、租界と密接に関連する土地であった。近年では、越界路地域における警察権や徴税権、インフラ整備といった行政サービスに関して、租界工部局と閘北市政庁の管轄権の対立に着目し、中外双方の統治の論理について分析を行う、地域的な視点に立った研究がなされている。これに対し、本研究員は、外国人が租界外ないし開港場外で土地を取得することが実質的に可能であり、また中国現地当局もそれを認めていたことを明らかにした。さらに、清末に両江総督がこれらの地域における工部局の権利を部分的に認めたという事実があったことにより、条約や章程と実際の慣例との間に齟齬が生じることになったと論じた。このような歴史的経緯から、この地域を租界に含みたいとする工部局側の要求に対し、中華民国外交部は条約ではなく慣例を優先する方針で外交交渉を展開することとしたが、交渉が決裂したことにより、これらの地域で工部局が支配を行うことに法的根拠がないという点が再確認されたことを明らかにした。
期刊论文(1)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
中華民国期上海共同租界における政治犯引渡について
关于民国时期上海联合租界政治犯的引渡
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
東洋史研究
影响因子:
--
作者:
[富原壮真, 馬谷千恵, 岡良隆, 神田真司, 富原壮真, 郭まいか]
通讯作者:
郭まいか
民国期上海公共租界における会審公廨の研究
-
批准号:15J05511
-
项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
-
资助金额:$1.22万
-
财政年份:2015
-
负责人:郭 まいか
-
依托单位: