初期ギリシア文学における神々の相克
初期ギリシア文学における神々の相克
批准号:
12610576
负责人:
安村 典子
金额:
$1.79万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2000
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2000 至 2001
中文摘要
アルクマーンのいわゆる「宇宙論的詩」について考察した。これはオクシュリンコスで発見されたパピルスの断片に記されていたもので、紀元前7世紀の詩人アルクマーンの詩についての注解である。パピルスは紀元後2世紀のものと考えられており、注解者の名前は不詳である。注解によるとアルクマーンは宇宙論を述べた詩を書いたとされ、その宇宙論では全世界の創造者として女神テティスの名前があげられているという。後のギリシア神話ではテティスはむしろ弱小神とされているため、この注解に関しては多くの議論が行われている。本研究ではまず、注解書の歴史を考察することにより、テキストと注解書の関係について考察した。紀元後2世紀ころ、すなわち当該パピルスとほぼ同時代の注解書であるスコラ哲学者コルヌートスの注解、『イーリアス』の「スコリア」等を調べた結果、その時代にはきわめて独特な文学理解があり、注解書はいずれもその方針にそって記されていることが判明した。それは『イーリアス』やその他の詩を、宇宙の自然現象として説明するというものである。したがってアルクマーンのいわゆる「宇宙論的詩」の注解も、このような「注釈の伝統」に則って書かれたものとみなされるべきことが論証された。次ぎに、アルクマーンの詩の特徴、彼が生きた紀元前7世紀のスパルタの状況などを考察し、「宇宙論的詩」の中で歌われているテティスの役割を調べ、この歌が実際には『イーリアス』1巻の、テティスの嘆願場面を扱ったものである可能性が高いことが考察された。
英文摘要
アルクマーンのいわゆる「宇宙論的詩」について考察した。これはオクシュリンコスで発見されたパピルスの断片に記されていたもので、紀元前7世紀の詩人アルクマーンの詩についての注解である。パピルスは紀元後2世紀のものと考えられており、注解者の名前は不詳である。注解によるとアルクマーンは宇宙論を述べた詩を書いたとされ、その宇宙論では全世界の創造者として女神テティスの名前があげられているという。後のギリシア神話ではテティスはむしろ弱小神とされているため、この注解に関しては多くの議論が行われている。本研究ではまず、注解書の歴史を考察することにより、テキストと注解書の関係について考察した。紀元後2世紀ころ、すなわち当該パピルスとほぼ同時代の注解書であるスコラ哲学者コルヌートスの注解、『イーリアス』の「スコリア」等を調べた結果、その時代にはきわめて独特な文学理解があり、注解書はいずれもその方針にそって記されていることが判明した。それは『イーリアス』やその他の詩を、宇宙の自然現象として説明するというものである。したがってアルクマーンのいわゆる「宇宙論的詩」の注解も、このような「注釈の伝統」に則って書かれたものとみなされるべきことが論証された。次ぎに、アルクマーンの詩の特徴、彼が生きた紀元前7世紀のスパルタの状況などを考察し、「宇宙論的詩」の中で歌われているテティスの役割を調べ、この歌が実際には『イーリアス』1巻の、テティスの嘆願場面を扱ったものである可能性が高いことが考察された。
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会议论文
初期ギリシア文学におけるゼウスの主権
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批准号:11164229
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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资助金额:$1.79万
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财政年份:1999
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负责人:安村 典子
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依托单位:
海外基金