初期ギリシア文学におけるゼウスの主権
初期ギリシア文学におけるゼウスの主権
批准号:
11164229
负责人:
安村 典子
金额:
$1.79万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
财政年份:
1999
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
1999 至 2000
中文摘要
『イーリアス』1巻において、女神テティスは息子アキレウスの願いを聞き入れて、ゼウスに嘆願する。『イーリアス』全24巻の冒頭をなすこの有名なシーンは、ゼウスの主権という観点から見ると、多くの問題をはらんでいる。なぜアキレウスは直接ゼウスに嘆願せず母に頼んだのか、なぜその際にアキレウスはブリアレオスなる怪物の話をもちだしたのか、なぜ弱小神であるテティスの嘆願をゼウスは聞き入れたのか、等の問題である。これらの問題を解くには、当時の聴衆には良く知られていたとみられる、テティスにまつわるある重要な予言を考えることが不可欠である。それは、「テティスの息子はその父親を凌ぐ」という予言である。テティスのもつこの力ゆえに、ゼウスは自らを凌ぐ子供が生まれることを恐れて、この女神との結婚を諦めたのであった。つまり人間の子として生まれたアキレウスの運命は、ゼウスがその主権を保持するために企てた計画の結果であった。本研究では、「父を凌ぐ息子」というテーマが『イーリアス』1巻の根底に流れていることを明らかにし、このテーマがいかに物語の細部にいたるまで働いているかを明らかにした。ブリアレオスの話も、この観点から明確に説明することができた。しかし、これほど主要な働きをなしている「テティスの予言」がなぜ『イーリアス』において名言されておらず、いわば「隠されたモチーフ」となっているのか、という大きな問題が残された。これに関しては今後の研究において考察を続けたい。
英文摘要
『イーリアス』1巻において、女神テティスは息子アキレウスの願いを聞き入れて、ゼウスに嘆願する。『イーリアス』全24巻の冒頭をなすこの有名なシーンは、ゼウスの主権という観点から見ると、多くの問題をはらんでいる。なぜアキレウスは直接ゼウスに嘆願せず母に頼んだのか、なぜその際にアキレウスはブリアレオスなる怪物の話をもちだしたのか、なぜ弱小神であるテティスの嘆願をゼウスは聞き入れたのか、等の問題である。これらの問題を解くには、当時の聴衆には良く知られていたとみられる、テティスにまつわるある重要な予言を考えることが不可欠である。それは、「テティスの息子はその父親を凌ぐ」という予言である。テティスのもつこの力ゆえに、ゼウスは自らを凌ぐ子供が生まれることを恐れて、この女神との結婚を諦めたのであった。つまり人間の子として生まれたアキレウスの運命は、ゼウスがその主権を保持するために企てた計画の結果であった。本研究では、「父を凌ぐ息子」というテーマが『イーリアス』1巻の根底に流れていることを明らかにし、このテーマがいかに物語の細部にいたるまで働いているかを明らかにした。ブリアレオスの話も、この観点から明確に説明することができた。しかし、これほど主要な働きをなしている「テティスの予言」がなぜ『イーリアス』において名言されておらず、いわば「隠されたモチーフ」となっているのか、という大きな問題が残された。これに関しては今後の研究において考察を続けたい。
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Noriko YASUMURA: "Imaginative Intelligence of Hermes in the Homeric Hymn IV"金沢大学文学部 文学部論集. 19号. 141-162 (1999)
安村纪子:《荷马史诗 IV 中赫耳墨斯的想象力》金泽大学文学院文集第 19 期。141-162(1999 年)。
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
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作者:
[]
通讯作者:
Norko YASUMURA: "The Second Song of Demodokos in the Odyssey 8.266-366"Studies of Language and Culture Foreign Language Institute, Kanazawa University. Vol.2. 173-194 (1998)
Norko YASUMURA:《奥德赛 8.266-366 中德莫多科斯的第二首歌》金泽大学语言文化研究外国语学院。
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
Noriko YASUMURA: "The Threat of Thetis"古典学の再構築研究成果報告書.
安村纪子:《忒提斯的威胁》古典学重建研究报告。
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
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作者:
[]
通讯作者:
安村典子: "ホメーロス風賛歌第三番『アポローンへの賛歌』におけるテュポーンの神話"西洋古典論集、京都大学西洋古典研究会. 15号. 1-23 (1998)
安村纪子:《荷马史诗第3号《阿波罗赞歌》中的堤丰神话》西洋古典著作集,京都大学西洋古典研究小组第15. 1-23期(1998年)。
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
初期ギリシア文学における神々の相克
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批准号:12610576
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$1.79万
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财政年份:2000
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负责人:安村 典子
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依托单位:
海外基金