ポプラ類に寄生するさび菌の系統と寄生性分化に関する分子的解析
ポプラ類に寄生するさび菌の系統と寄生性分化に関する分子的解析
批准号:
01F00307
负责人:
柿嶌 眞
金额:
$1.28万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2001
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2001 至 2003
中文摘要
ポプラさび病は、ポプラの重要病害となっており、大きな被害をもたらしている。この病原菌となっているさび菌類は、多くの種類が報告されているが、これらは、形態的に非常に類似しており、その分類や同定が困難となっている。そこで本研究では、これらの分類学的再検討を行うため、多くの標本を収集し、これらの詳細な形態的観察を行うとともに、ITS、5.8SrDNAおよびLSUrDNAのD1/D2領域の塩基配列を解析し、系統学的関係や進化関係を明らかにすることを目的として行った。また、遺伝学的解析結果より、地理的および生態条件と宿主の相異がポプラさび菌類の多様性と系統進化にどのように関係してきたのかを明らかにし、これらの寄生性分化の機構を解明することも目的とした。ポプラに寄生するMelampsora属さび菌の系統進化を明らかにし、分類を再検討するため、中国から196点、日本から613点のポプラ類に寄生するMelampsora属さび菌の標本を収集し、これらを用いて、形態学的観察および系統学的解析を行った。中国においてポプラ類に寄生するMelampsora属さび菌は現在までに11種が報告されている。これらの種は、夏胞子の形態を主な基準として分類されているが、これらの形態は非常に類似し、種の同定は困難となっている。そのため、中国各地からポプラ類に寄生する9種のMelampsora属さび菌の標本を収集し、形態学的および分子系統学的解析を行った。光学顕微鏡や走査電子顕微鏡を用いて、胞子堆形成部位、冬胞子め形態および大きさ、夏胞子の形態および大きさ、夏胞子の細胞壁の厚さおよび表面構造などの観察と計測を行った。その結果、供試した9種のMelampsora属さび菌の標本は形態学的に5グループに類別できることが明らかとなった。また、形態観察で使用した標本の一部を用いて、分子系統学的解析を行った結果、LSU rDNA(D1/D2)と5.8Sを含むITS(ITS1とITS2を含む)領域の塩基配列によって標本は6クレードに分かれることが明らかとなった。以上の形態学的および系統学的解析結果を総合的に検討したところ、これらの標本は6分類群に類別するのが妥当であると結論した。日本においては、Hiratsukaら(1992)により、ポプラ類に寄生するMelampsora属さび菌として、5種が報告されている。日本各地から収集した多数の標本を用いて、形態学的解析を行った結果、全ての標本は形態学的に4グループに類別できることが明らかとなった。
英文摘要
ポプラさび病は、ポプラの重要病害となっており、大きな被害をもたらしている。この病原菌となっているさび菌類は、多くの種類が報告されているが、これらは、形態的に非常に類似しており、その分類や同定が困難となっている。そこで本研究では、これらの分類学的再検討を行うため、多くの標本を収集し、これらの詳細な形態的観察を行うとともに、ITS、5.8SrDNAおよびLSUrDNAのD1/D2領域の塩基配列を解析し、系統学的関係や進化関係を明らかにすることを目的として行った。また、遺伝学的解析結果より、地理的および生態条件と宿主の相異がポプラさび菌類の多様性と系統進化にどのように関係してきたのかを明らかにし、これらの寄生性分化の機構を解明することも目的とした。ポプラに寄生するMelampsora属さび菌の系統進化を明らかにし、分類を再検討するため、中国から196点、日本から613点のポプラ類に寄生するMelampsora属さび菌の標本を収集し、これらを用いて、形態学的観察および系統学的解析を行った。中国においてポプラ類に寄生するMelampsora属さび菌は現在までに11種が報告されている。これらの種は、夏胞子の形態を主な基準として分類されているが、これらの形態は非常に類似し、種の同定は困難となっている。そのため、中国各地からポプラ類に寄生する9種のMelampsora属さび菌の標本を収集し、形態学的および分子系統学的解析を行った。光学顕微鏡や走査電子顕微鏡を用いて、胞子堆形成部位、冬胞子め形態および大きさ、夏胞子の形態および大きさ、夏胞子の細胞壁の厚さおよび表面構造などの観察と計測を行った。その結果、供試した9種のMelampsora属さび菌の標本は形態学的に5グループに類別できることが明らかとなった。また、形態観察で使用した標本の一部を用いて、分子系統学的解析を行った結果、LSU rDNA(D1/D2)と5.8Sを含むITS(ITS1とITS2を含む)領域の塩基配列によって標本は6クレードに分かれることが明らかとなった。以上の形態学的および系統学的解析結果を総合的に検討したところ、これらの標本は6分類群に類別するのが妥当であると結論した。日本においては、Hiratsukaら(1992)により、ポプラ類に寄生するMelampsora属さび菌として、5種が報告されている。日本各地から収集した多数の標本を用いて、形態学的解析を行った結果、全ての標本は形態学的に4グループに類別できることが明らかとなった。
期刊论文(4)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
登录
查看更多内容
Tian, C.M., Shang, Y.Z.Zhuang, J.Y., Wang, Q., Kakishima, M.: "Morphological and molecular phylogenetic analysis of Melampsora Species on poplars in China"Mycoscience. 45. 56-66 (2004)
田春明、尚永志、庄静云、王清、柿岛明:“中国杨树Melampsora属的形态学和分子系统发育分析”真菌学。
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
Tian, C.M., Shang, Y.Z.Zhuang, J.Y., Wang, Q., Kakishima, M.: "Morphological and Phylogenetic analysis of poplar rusts in China"Proc.Second IUFRO Rusts of Forest Trees WP Conf., 19-23 Aug., 2002, Yangling, China.Forest Research 2003. 16(Suppl.). 153-160 (
Tian, C.M., Shang, Y.Z. Zhuang, J.Y., Wang, Q., Kakishima, M.:“中国杨树锈病的形态学和系统发育分析”Proc.第二届 IUFRO 林木锈病 WP 会议,8 月 19-23 日,
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
Tian, C.M., Kakishima, M.: "Current taxonomic status of Melampsora species on poplars in China"Rusts on Willow and Poplar, CABI, UK, Ming-hao Pei and Alistair R.Mccracken(eds). (in press). (2004)
Tian, C.M., Kakishima, M.:“中国杨树上 Melampsora 物种的当前分类地位”Rusts on Willow and Poplar,CABI,英国,Ming-hao Pei 和 Alistair R.Mccracken(编辑)。
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
Tian, C.H.: "Morphological and phylogenetic analyses of poplar rusts in China"Proceeding of 2nd International Conference on Rusts of Trees. (2003)
田成华:“中国杨树锈病的形态学和系统发育分析”第二届国际树木锈病会议论文集。
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
クロボ菌を用いたイネ科雑草の繁殖制御
-
批准号:15658006
-
项目类别:Grant-in-Aid for Exploratory Research
-
资助金额:$2.05万
-
财政年份:2004
-
负责人:柿嶌 眞
-
依托单位:
海外基金