マウス内耳発生におけるプログラム細胞死および誘導細胞死の免疫組織学的観察
マウス内耳発生におけるプログラム細胞死および誘導細胞死の免疫組織学的観察
批准号:
14770935
负责人:
平井 眞代
金额:
$0.51万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份:
2002
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2002 至 2003
中文摘要
胎生期マウスの内耳に認められるTUNEL陽性死細胞は、光顕的にアポトーシス様死細胞(apoptotic dying cell : ADC)と非アポトーシス様死細胞(non-apoptotic dying cell : NADC)に分類可能である。樹脂切片表面のエッチング処置後TUNEL陽性死細胞を観察し、同一切片の再包埋で得られた同一死細胞の電顕像を分析すると、TUNEL光顕レベルでADC,NADCと判定されるものは、それぞれClarkeの発生期死細胞の電顕分類におけるtype1,type2死細胞であることが明らかとなった。さらにシスプラチンの内耳毒性負荷は内耳全体におけるTUNEL陽性総死細胞数を著変させることなくtype1死細胞の発現率を約90%から約70%に減少させ、逆にtype2死細胞の発現率を約10%から約30%に増加させた。これら死細胞に対する処理様式を電顕的に分析すると、type1死細胞に対する貪食処理は主に隣接細胞が行なっていた。ところがtype2死細胞に対する貪食処理像は確認されず、同死細胞には核濃縮を呈する(TUNEL陽性)ものと正常核を有する(TUNEL陰性)ものの二者が存在していた。そのため、生体内に内耳毒性が存在すると器官形成のためのtype1予定細胞の一部は死滅が解除され、一方、予定外に障害された細胞にはtype2の死滅様式が与えられて、貪食されることなくDNA修復を試み、修復可能であったものは生存に向かい(TUNEL陰性)、修復不可能であったものは死滅が決定している(TUNEL陽性)可能性が示唆された。このtype2死細胞の修復機構によってTUNEL陽性総死細胞数は著変を来さないものと予想された。したがってDNA修復機構を有するtype2死滅様式は発生阻害因子に対する防御機構として、アポトーシスと同様に発生期には必須のプロセスと考えられた。
英文摘要
胎生期マウスの内耳に認められるTUNEL陽性死細胞は、光顕的にアポトーシス様死細胞(apoptotic dying cell : ADC)と非アポトーシス様死細胞(non-apoptotic dying cell : NADC)に分類可能である。樹脂切片表面のエッチング処置後TUNEL陽性死細胞を観察し、同一切片の再包埋で得られた同一死細胞の電顕像を分析すると、TUNEL光顕レベルでADC,NADCと判定されるものは、それぞれClarkeの発生期死細胞の電顕分類におけるtype1,type2死細胞であることが明らかとなった。さらにシスプラチンの内耳毒性負荷は内耳全体におけるTUNEL陽性総死細胞数を著変させることなくtype1死細胞の発現率を約90%から約70%に減少させ、逆にtype2死細胞の発現率を約10%から約30%に増加させた。これら死細胞に対する処理様式を電顕的に分析すると、type1死細胞に対する貪食処理は主に隣接細胞が行なっていた。ところがtype2死細胞に対する貪食処理像は確認されず、同死細胞には核濃縮を呈する(TUNEL陽性)ものと正常核を有する(TUNEL陰性)ものの二者が存在していた。そのため、生体内に内耳毒性が存在すると器官形成のためのtype1予定細胞の一部は死滅が解除され、一方、予定外に障害された細胞にはtype2の死滅様式が与えられて、貪食されることなくDNA修復を試み、修復可能であったものは生存に向かい(TUNEL陰性)、修復不可能であったものは死滅が決定している(TUNEL陽性)可能性が示唆された。このtype2死細胞の修復機構によってTUNEL陽性総死細胞数は著変を来さないものと予想された。したがってDNA修復機構を有するtype2死滅様式は発生阻害因子に対する防御機構として、アポトーシスと同様に発生期には必須のプロセスと考えられた。
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