胃の発癌や胃粘膜萎縮に関連するヘリコバクターピロリ菌遺伝子の同定と解析
胃の発癌や胃粘膜萎縮に関連するヘリコバクターピロリ菌遺伝子の同定と解析
批准号:
15790344
负责人:
伊藤 義幸
金额:
$0.9万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份:
2003
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2003 至 2004
中文摘要
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英文摘要
平成15年度では、DNAサブトラクション法を用いて日本株で委縮の強い胃癌患者から分離された菌株と委縮の少ない十二指腸潰瘍患者から分離された菌株の比較を行った。このゲノムレベルの比較では、各疾患に特異的な欠失や挿入、大規模な変異は認めなかった。一方で日本株とスペイン株を比較した場合、日本株の8割に認められ、スペイン株にほとんど認められない726塩基対からなる膜蛋白をコードすると想定される遺伝子を同定した。この遺伝子は、遺伝子データベースに相同性の高い配列は認められず、新規遺伝子と考えられた。また、プラスミドを有する菌株のゲノムを比較することでヘリコバクターピロリ菌のプラスミド上にmobA遺伝子のhomologを同定した。以上の成果をふまえ、平成16年度には、再度胃癌株と十二指腸潰瘍株との間でゲノムの比較を行った。しかしながら、各疾患に特異的な遺伝子や遺伝子変異を同定することはできなかった。平成15年度に同定した新規膜蛋白遺伝子に対して周辺の遺伝子領域を含めて塩基配列を決定し、胃癌株と十二指腸潰瘍株で差があるかを検討した。さらに沖縄県で分離された菌株についてこの遺伝子の頻度をPCR法によって検討した。その結果、この遺伝子は沖縄株では約60%に認められるにすぎず、福井株や他の東アジア株に比べて頻度が低いことが判明した。遺伝子配列を決定したところ、この遺伝子は日本株では比較的保存されているが、この遺伝子周囲の配列は、多様性に富んでおり、疾患による差は同定できなかった。今後、この遺伝子の発現や機能、隣接する遺伝子群との関連、臨床の病態との関わりについてさらなる解析が望まれる。ヘリコバクターピロリ菌のプラスミド上にみられたmobA homologに関しては、周辺の塩基配列を決定したが、他の細菌でみられるような遺伝子クラスターは同定されなかった。我々が同定したmobA homologは最近、他の研究者によって報告されたものと相同性が高く、同一の遺伝子と考えられた。
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