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台湾タイヤル族と日本人-植民地主義との向き合いかた

台湾泰雅族与日本人——如何面对殖民主义

基本信息

批准号：
04J00153
负责人：
中村平
金额：
$ 2.18万
依托单位：
Kyoto University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2004
资助国家：
日本
起止时间：
2004 至 2006
项目状态：
已结题

项目摘要

植民主義(colonialism)が席巻した近代社会において、マイノリティによりその束縛からの脱出が主張されてきた。そうした力の磁場において、文化と歴史の記述がいかなる脱植民化(decolonization)の力を持ちうるのかという問題意識に取り組んできた。この大きな課題に対し本研究は、台湾先住民族のうちのタイヤルと自称する人々と日本のかかわりを描く民族誌記述に問題を絞り、追究した。結果として、到来する暴力の記憶の分有が「困難な私たち」を固定的でない形で生み出し、植民者と被植民者の和解、そして脱植民化が進行していくことを理解し得た。絶望的に分断されているかに見える日本人とタイヤルの人々であるが、その断絶を暴力の記憶が橋渡しする。その記憶の橋渡しつまり記憶のつながりとは、現在タイヤルの知識人や政治家が追求する運動に多分に含まれてしまうような、民族主体を立ち上げようとするスタイルとは異なるものである。それは磯田和秀が論じたように、個々の記憶が換喩的につながっていくようなスタイルである。ナショナルな記憶のつながりが全一的な体系を目指し、結果的に強固な民族主体を形成してしまうのとは異なり、換喩的な記憶のつながりは思わぬ他者を巻き込んでしまう。換喩的な記憶のつながりこそが、同一的・全一的な民族主体の形成を生む植民主義を崩していくものである。本研究は、その具体的な民族誌記述をタイヤルと日本の関係に絞り実践した。到来する暴力の記憶において、登場してくるのが「国家」と「戦争」であり、日本と台湾を中心に考察する本研究においては「天皇」であった。暴力の常態化が「平和」として語られるが、スブラック(平和)が本当に平和なのかという、語義をめぐるゆれが生じている。そうした歴史に分け入っていく中で暴力の記憶が不意に到来し、植民者と被植民者という言説上の二分法が崩される。暴力の記憶の到来が、新たな主体を形成し続けるのである。

Colonialism has been a trend in modern society. The force of the magnetic field, the description of the history of culture, the force of decolonization, the consciousness of the problem, and the choice of the group. This study focuses on the problems of ethnographic description of Taiwan's indigenous peoples. As a result, the memory of violence is divided into "difficult and private","fixed","born","planted" and "planted", and "removed". Desperate to break the bridge between the Japanese and the people The bridge between memory and politics is divided into many parts, and the national subject is divided into different parts.それは矶田和秀が论じたように、个々の记忆が换喩的につながっていくようなスタイルである。The memory of the whole system refers to the purpose, the result, the strength of the national subject, the formation of the different, the change of the memory, the reflection of the other. The memory of change, the unity, the formation of the national subject, the collapse of nationalism This study is based on a detailed ethnographic description of Japan. The memory of violence is coming, and the country is coming. The normalization of violence is "peace" and "language", and it is "peace" and "semantic". The dichotomy of history and violence comes unexpectedly, and the dichotomy between the planter and the planted is broken. The memory of violence is coming, and the new subject is forming.