フレデリック・ダグラスの政治的言説-「マスキュリニティの戦略的利用をめぐって」
フレデリック・ダグラスの政治的言説-「マスキュリニティの戦略的利用をめぐって」
批准号:
05J09230
负责人:
朴 す英
金额:
$1.41万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2005
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2005 至 2007
中文摘要
今年度は既往の研究では南北戦争後は失われたと考えられてきたフレデリック・ダグラスのマスキュリニティ言説が、実は彼の晩年まで一貫して存在していたことに焦点を当て、それが南北戦争期とは異なるかたちで構築されていく過程を検証した。それにより以下のことが明らかになった。1.南北戦争後、再建期を経て南北の和解が成り、南北戦争の大義は次第に失われ、その記憶をめぐる議論から黒人は除外されていった。そういった状況の中で、ダグラスが著したハイチ独立の指導者であるトゥサン・ルヴェルチュールに関する未発表の原稿と、黒人雑誌に掲載されたルヴェルチュールに関する記事をもとに、ダグラスのマスキュリニティ言説の変容をたどった。すなわちダグラスはルヴェルチュールに代表される理想的黒人のヒロイズムを18世紀サント・ドミンゴ(現ハイチ)に限定されたものから、100年後の世紀転換期のアメリカに敷術させたのである。2.黒人女性の問題と関連させダグラスのアイダ・B・ウェルズとの関わりを通して、彼の最晩年のマスキュリニティ言説を明らかにした。特に、黒人男性のリンチにおけるジェンダーやセクシュアリティの観点から分析した。また、1893年のシカゴ万博においてアメリカの黒人が排除された事実に対しダグラスが著した文書をもとに、ダグラス最晩年のマスキュリニティ言説を探った。そしてダグラスのマスキュリニティ言説とは文化的に規定される「男らしさ」の規範を超え、「人間性」にまで広がりを持つものであると、結論付けた。それは「人種」によってジェンダー化された視点を通し、また時に生物学的性差やセクシュアリティまでも戦略として用いることで、19世紀のアメリカ黒人全体を解放しようとする試みであった。
英文摘要
今年度は既往の研究では南北戦争後は失われたと考えられてきたフレデリック・ダグラスのマスキュリニティ言説が、実は彼の晩年まで一貫して存在していたことに焦点を当て、それが南北戦争期とは異なるかたちで構築されていく過程を検証した。それにより以下のことが明らかになった。1.南北戦争後、再建期を経て南北の和解が成り、南北戦争の大義は次第に失われ、その記憶をめぐる議論から黒人は除外されていった。そういった状況の中で、ダグラスが著したハイチ独立の指導者であるトゥサン・ルヴェルチュールに関する未発表の原稿と、黒人雑誌に掲載されたルヴェルチュールに関する記事をもとに、ダグラスのマスキュリニティ言説の変容をたどった。すなわちダグラスはルヴェルチュールに代表される理想的黒人のヒロイズムを18世紀サント・ドミンゴ(現ハイチ)に限定されたものから、100年後の世紀転換期のアメリカに敷術させたのである。2.黒人女性の問題と関連させダグラスのアイダ・B・ウェルズとの関わりを通して、彼の最晩年のマスキュリニティ言説を明らかにした。特に、黒人男性のリンチにおけるジェンダーやセクシュアリティの観点から分析した。また、1893年のシカゴ万博においてアメリカの黒人が排除された事実に対しダグラスが著した文書をもとに、ダグラス最晩年のマスキュリニティ言説を探った。そしてダグラスのマスキュリニティ言説とは文化的に規定される「男らしさ」の規範を超え、「人間性」にまで広がりを持つものであると、結論付けた。それは「人種」によってジェンダー化された視点を通し、また時に生物学的性差やセクシュアリティまでも戦略として用いることで、19世紀のアメリカ黒人全体を解放しようとする試みであった。
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『ヨーロッパ・アメリカ文学案内』担当:朴 〓英「ヨーロッパ・アメリカ文学史年表」
《欧美文学指南》负责人:朴英《欧美文学史年表》
DOI:
--
发表时间:
2007
期刊:
影响因子:
--
作者:
[A.Inoue, et al., Ota M, Goto M, Sawamura D, Goto M, Nakamura H, Yasukawa K, Nakamura H, Sawamura D, Sawamura D, Akiyama M, Sawamura D, 朴 〓英, 朴 〓英, 朴 す英, 朴 す英, 天理大学ヨーロッパ・アメリカ学科編]
通讯作者:
天理大学ヨーロッパ・アメリカ学科編
書評:加藤恒彦『キャロル・フィリップスの世界』
书评:加藤常彦《卡罗尔·菲利普斯的世界》
DOI:
--
发表时间:
2008
期刊:
『黒人研究』 77(印刷中)
影响因子:
--
作者:
[A.Inoue, et al., Ota M, Goto M, Sawamura D, Goto M, Nakamura H, Yasukawa K, Nakamura H, Sawamura D, Sawamura D, Akiyama M, Sawamura D, 朴 〓英]
通讯作者:
朴 〓英
フレデリック・ダグラスの"masculinity"戦略-Narrativeを中心に-
弗雷德里克·道格拉斯的“男子气概”策略——聚焦叙事——
DOI:
--
发表时间:
2005
期刊:
黒人研究 74号
影响因子:
--
作者:
[A.Inoue, et al., Ota M, Goto M, Sawamura D, Goto M, Nakamura H, Yasukawa K, Nakamura H, Sawamura D, Sawamura D, Akiyama M, Sawamura D, 朴 〓英, 朴 〓英, 朴 す英]
通讯作者:
朴 す英
フレデリック・ダグラスのマスキュリニティ言説-アンテベラム期から南北戦争期を中心に
弗雷德里克·道格拉斯关于男性气质的论述——从战前时期到内战时期
DOI:
--
发表时间:
2006
期刊:
アメリカ文化研究の可能性 4号
影响因子:
--
作者:
[A.Inoue, et al., Ota M, Goto M, Sawamura D, Goto M, Nakamura H, Yasukawa K, Nakamura H, Sawamura D, Sawamura D, Akiyama M, Sawamura D, 朴 〓英, 朴 〓英]
通讯作者:
朴 〓英
尊厳を懸けた戦い-Frederick Douglassの"Fight with Covey"をめぐって-
为尊严而战——论弗雷德里克·道格拉斯的《与科维战斗》——
DOI:
--
发表时间:
2005
期刊:
アメリカ文化研究の可能性 3号
影响因子:
--
作者:
[A.Inoue, et al., Ota M, Goto M, Sawamura D, Goto M, Nakamura H, Yasukawa K, Nakamura H, Sawamura D, Sawamura D, Akiyama M, Sawamura D, 朴 〓英, 朴 〓英, 朴 す英, 朴 す英]
通讯作者:
朴 す英
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