生体血管膜モデルを用いた血管新生・消退機構の統合的解析
生体血管膜モデルを用いた血管新生・消退機構の統合的解析
批准号:
17791234
负责人:
寺田 佳子
金额:
$2.24万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份:
2005
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2005 至 2006
中文摘要
本研究は血管新生および消退の機構を分子レベルから組織レベルまで経時的に解明することを目的とし、血管新生・消退におけるラット眼球の瞳孔膜の血流動態と調節因子の関係、調節因子間の相互関係を明らかにするものである。平成17年度において、我々は始めに、独自に開発した高分解能CCD生体顕微鏡(空間解像度0.5μm)を用いて瞳孔膜血管の血流動態を可視化した。その結果、瞳孔膜の消退に伴って瞳孔膜血管の血流が停止、再開した。このような血流の変動は動脈、静脈の区別無く同期的に起こった。また、血流の変動は血管径の小さい血管(毛細血管、血管径5-8μm)で先行して起こり、血管径のより大きな血管(細血管、血管径10-20μm)では血流が保たれる傾向がみられた。また、瞳孔膜血管の消退は毛細血管から先行しておこり、細血管の消退は消退後期になってみられた。このことから血管膜の消退過程では、血管径の階層に従って血流動態の変動が生じ、血管アポトーシスが起こることが明らかになった。次に、生後7日目から1%アトロピンを点眼し虹彩運動を持続的に抑制することで、人為的に瞳孔膜を残存させた。我々はこの方法を繰り返し行い、本手法の再現性が極めて高く、安定して瞳孔膜を残すことが出来ることを確認した。我々は瞳孔膜血管の血流動態の変動に伴い、瞳孔膜を取り巻く環境、特に眼房水において血管新生や消退に関わるサイトカインの変動が起こっているのではないかと考えた。そこで、人為的に瞳孔膜を遺残させたラットと瞳孔膜が完全に消退したラット(コントロール)を用いて、各群のラット眼前房水中のVEGF濃度をELISA法を用いて測定した。しかしこれまでの結果では、両群において前房水中のVEGF濃度に有意差はみられなかった。今後は、他のサイトカイン(Ang-Tie,FGF,PDGF,BMP)についても検討を進める予定である。
英文摘要
本研究は血管新生および消退の機構を分子レベルから組織レベルまで経時的に解明することを目的とし、血管新生・消退におけるラット眼球の瞳孔膜の血流動態と調節因子の関係、調節因子間の相互関係を明らかにするものである。平成17年度において、我々は始めに、独自に開発した高分解能CCD生体顕微鏡(空間解像度0.5μm)を用いて瞳孔膜血管の血流動態を可視化した。その結果、瞳孔膜の消退に伴って瞳孔膜血管の血流が停止、再開した。このような血流の変動は動脈、静脈の区別無く同期的に起こった。また、血流の変動は血管径の小さい血管(毛細血管、血管径5-8μm)で先行して起こり、血管径のより大きな血管(細血管、血管径10-20μm)では血流が保たれる傾向がみられた。また、瞳孔膜血管の消退は毛細血管から先行しておこり、細血管の消退は消退後期になってみられた。このことから血管膜の消退過程では、血管径の階層に従って血流動態の変動が生じ、血管アポトーシスが起こることが明らかになった。次に、生後7日目から1%アトロピンを点眼し虹彩運動を持続的に抑制することで、人為的に瞳孔膜を残存させた。我々はこの方法を繰り返し行い、本手法の再現性が極めて高く、安定して瞳孔膜を残すことが出来ることを確認した。我々は瞳孔膜血管の血流動態の変動に伴い、瞳孔膜を取り巻く環境、特に眼房水において血管新生や消退に関わるサイトカインの変動が起こっているのではないかと考えた。そこで、人為的に瞳孔膜を遺残させたラットと瞳孔膜が完全に消退したラット(コントロール)を用いて、各群のラット眼前房水中のVEGF濃度をELISA法を用いて測定した。しかしこれまでの結果では、両群において前房水中のVEGF濃度に有意差はみられなかった。今後は、他のサイトカイン(Ang-Tie,FGF,PDGF,BMP)についても検討を進める予定である。
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