RMnO_3が示す特異なスピン揺らぎ,格子変位と強誘電性の中性子散乱による研究
RMnO_3が示す特異なスピン揺らぎ,格子変位と強誘電性の中性子散乱による研究
批准号:
17740240
负责人:
梶本 亮一
金额:
$1.92万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份:
2005
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2005 至 2006
中文摘要
近年,磁性と強くカップルした強誘電性を示す物質群(マルチフェロイクス)が,新奇なデバイスへの応用の期待から注目されている。こうした強誘電性の起源を明らかにするには,スピンおよび格子の静的・動的構造について調べることが非常に重要である。そこで本年度は,マルチフェロイクスの代表的な物質であるTbMnO_3を対象とし,その磁気構造および格子ダイナミクス(フォノン)について以下の研究を行った。1.磁気構造解析の3次元中性子偏極解析TbMnO_3の磁気構造は磁気転移温度T_N=42K以下でサイン波秩序を示し,強誘電転移温度T_C=28K以下で楕円状の螺旋秩序を示すことが明らかになっている。さらに詳細な磁気構造を調べるため,3次元中性子偏極解析実験を行った。その結果,TbMnO_3の磁気秩序はT_C以下でサイン波秩序から螺旋秩序へ連続的に変化していることが明らかになった。この変化は有限温度で飽和し,その結果楕円状の螺旋秩序となる。また,楕円螺旋秩序の時の楕円の主軸はこれまでb軸を向いているとされていたが,実際にはb軸から傾いていることが分かった。これは強誘電転移に伴う結晶構造の対称性の低下を反映していると思われる。2.フォノン測定RMnO_3における強誘電性の起源は,螺旋磁気秩序がDzyaloshinsky-Moriya相互作用を介してc軸方向への原子変位を引き起こすため,と直感的には理解されている。この描像が正しければRMnO_3はいわゆる変位型強誘電体であり,強誘電転移に伴ってc軸方向に分極するフォノンがソフト化するはずである。そこで,非弾性X散乱実験によってTbMnO_3のフォノンを測定した。特にc軸方向に分極したフォノンに注目して測定を行ったが,測定の結果,強誘電転移の前後でフォノンには特に異常は観測されなかった。このことはRMnO_3における強誘電転移は単純な変位型とは異なることを示唆している。
英文摘要
近年,磁性と強くカップルした強誘電性を示す物質群(マルチフェロイクス)が,新奇なデバイスへの応用の期待から注目されている。こうした強誘電性の起源を明らかにするには,スピンおよび格子の静的・動的構造について調べることが非常に重要である。そこで本年度は,マルチフェロイクスの代表的な物質であるTbMnO_3を対象とし,その磁気構造および格子ダイナミクス(フォノン)について以下の研究を行った。1.磁気構造解析の3次元中性子偏極解析TbMnO_3の磁気構造は磁気転移温度T_N=42K以下でサイン波秩序を示し,強誘電転移温度T_C=28K以下で楕円状の螺旋秩序を示すことが明らかになっている。さらに詳細な磁気構造を調べるため,3次元中性子偏極解析実験を行った。その結果,TbMnO_3の磁気秩序はT_C以下でサイン波秩序から螺旋秩序へ連続的に変化していることが明らかになった。この変化は有限温度で飽和し,その結果楕円状の螺旋秩序となる。また,楕円螺旋秩序の時の楕円の主軸はこれまでb軸を向いているとされていたが,実際にはb軸から傾いていることが分かった。これは強誘電転移に伴う結晶構造の対称性の低下を反映していると思われる。2.フォノン測定RMnO_3における強誘電性の起源は,螺旋磁気秩序がDzyaloshinsky-Moriya相互作用を介してc軸方向への原子変位を引き起こすため,と直感的には理解されている。この描像が正しければRMnO_3はいわゆる変位型強誘電体であり,強誘電転移に伴ってc軸方向に分極するフォノンがソフト化するはずである。そこで,非弾性X散乱実験によってTbMnO_3のフォノンを測定した。特にc軸方向に分極したフォノンに注目して測定を行ったが,測定の結果,強誘電転移の前後でフォノンには特に異常は観測されなかった。このことはRMnO_3における強誘電転移は単純な変位型とは異なることを示唆している。
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Ferroelectric polarization and magnetic structure in Eun_<0.595>Y_<0.405>MnO_3
Eun_<0.595>Y_<0.405>MnO_3中的铁电极化和磁结构
DOI:
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发表时间:
期刊:
Journal of Physics and Chemistry of Solids (発表予定)
影响因子:
--
作者:
[R.Kajimoto, 他]
通讯作者:
他
High Intensity Chopper Spectrometer 4SEASONS at J-PARC
J-PARC 高强度斩波光谱仪 4SEASONS
DOI:
--
发表时间:
2007
期刊:
J.Neutron Research 15
影响因子:
--
作者:
[沖村千夏, 作村諭一, 島袋勝弥, 岩楯好昭, Toshiji KANAYA, 平島剛志, T.Yakoo]
通讯作者:
T.Yakoo
Utilization of multiple incident energies on Cold-Neutron Disk-Chopper Spectrometer at J-PARC
J-PARC 冷中子盘斩波谱仪上多入射能量的利用
DOI:
--
发表时间:
2007
期刊:
Journal of Neutron Research 15
影响因子:
--
作者:
[M.Nakamura, K.Nakajima, R.Kajimoto, 他]
通讯作者:
他
Study of converging neutron guides for the cold neutron double-chopper spectrometer at J-PARC
J-PARC 冷中子双斩波谱仪会聚中子导管研究
DOI:
--
发表时间:
2006
期刊:
Physica B 385-386
影响因子:
--
作者:
[R.Kajimoto, 他]
通讯作者:
他
Fractal dimension in percolating Heisenberg antiferromagnets
渗透海森堡反铁磁体的分形维数
DOI:
--
发表时间:
2007
期刊:
Journal of Magnetism and Magnetic Materials 310
影响因子:
--
作者:
[S.Itoh, R.Kajimoto, K.Iwasa, N.Aso, H.Yoshizawa, et al.]
通讯作者:
et al.
共 8 条
理想的な中性子単色化装置用スリット材の開発
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批准号:22K12663
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$2.66万
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财政年份:2022
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负责人:梶本 亮一
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依托单位:
遷移金属酸化物の電荷整列の中性子散乱による研究
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批准号:00J07670
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$2.3万
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财政年份:2000
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负责人:梶本 亮一
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依托单位:
海外基金