口腔扁平上皮癌のリンパ節転移におけるポドプラニンの生物学的意義
口腔扁平上皮癌のリンパ節転移におけるポドプラニンの生物学的意義
批准号:
23792145
负责人:
鈴木 豊子
金额:
$2.83万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份:
2011
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2011 至 --
中文摘要
これまでに樹立した内因性podoplanin発現陽性の口腔扁平上皮癌細胞株SCC-TFにanti-sense-podoplaninを導入したTF-asPおよび対照株TF-contを用いてin vitroにおける増殖活性および遊走活性を比較検討した。その結果、増殖活性には有意差を認めなかったが、遊走活性はTF-asPがTF-contと比較して有意に低下していた。これまでに肺扁平上皮癌細胞株におけるpodoplanin発現依存性のVEGF-C発現抑制効果を報告してきた。そこでin vitroにおけるVEGF-C mRNAの発現をreal time RT-PCR法を用いて検討すると、肺扁平上皮癌と同様にTF-asPのVEGF-C発現が有意に低下していた。次に、同樹立細胞株を用いたマウス腫瘍移植モデルの増殖活性を検討したところ、TF-asP群において有意に増殖活性が高い結果となった。細胞株接種後21日目の腫瘍組織において、LYVE-1抗体およびvon Willebrand factor抗体を用い、免疫組織化学的に腫瘍リンパ管および血管新生を管腔数密度、平均管腔面積および周辺長に関して比較検討したが、いずれも有意差はみられなかった。最後に、移植腫瘍組織の腫瘍細胞株由来ヒトVEGF-C mRNAをヒト特異的なプライマーを用いてreal time RT-PCR法を用いて確認した結果、有意差を認めなかった。これらの結果は、生体では様々な環境因子に影響され、in vitroの現象が反映されない場合があると考えられ、増殖活性の結果の相違もこのことによるものと推察される。臨床病理学的に口腔扁平上皮癌細胞のpodoplanin発現は予後不良因子として報告されているものの、発生臓器やその周囲の環境においてその機能に相違があるとされており、今後は多種類の細胞株を用いた検討が必要であると考えられる。
英文摘要
これまでに樹立した内因性podoplanin発現陽性の口腔扁平上皮癌細胞株SCC-TFにanti-sense-podoplaninを導入したTF-asPおよび対照株TF-contを用いてin vitroにおける増殖活性および遊走活性を比較検討した。その結果、増殖活性には有意差を認めなかったが、遊走活性はTF-asPがTF-contと比較して有意に低下していた。これまでに肺扁平上皮癌細胞株におけるpodoplanin発現依存性のVEGF-C発現抑制効果を報告してきた。そこでin vitroにおけるVEGF-C mRNAの発現をreal time RT-PCR法を用いて検討すると、肺扁平上皮癌と同様にTF-asPのVEGF-C発現が有意に低下していた。次に、同樹立細胞株を用いたマウス腫瘍移植モデルの増殖活性を検討したところ、TF-asP群において有意に増殖活性が高い結果となった。細胞株接種後21日目の腫瘍組織において、LYVE-1抗体およびvon Willebrand factor抗体を用い、免疫組織化学的に腫瘍リンパ管および血管新生を管腔数密度、平均管腔面積および周辺長に関して比較検討したが、いずれも有意差はみられなかった。最後に、移植腫瘍組織の腫瘍細胞株由来ヒトVEGF-C mRNAをヒト特異的なプライマーを用いてreal time RT-PCR法を用いて確認した結果、有意差を認めなかった。これらの結果は、生体では様々な環境因子に影響され、in vitroの現象が反映されない場合があると考えられ、増殖活性の結果の相違もこのことによるものと推察される。臨床病理学的に口腔扁平上皮癌細胞のpodoplanin発現は予後不良因子として報告されているものの、発生臓器やその周囲の環境においてその機能に相違があるとされており、今後は多種類の細胞株を用いた検討が必要であると考えられる。
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