褥瘡ケアに応用するための褥瘡肉芽組織の評価指標の検討
褥瘡ケアに応用するための褥瘡肉芽組織の評価指標の検討
批准号:
24792390
负责人:
廣岡 亜美
金额:
$0.92万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份:
2012
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2012 至 --
中文摘要
褥瘡などの潰瘍の肉芽組織評価は、視診で行うため、評価者の主観的な要素が強くなる。本研究では、皮膚潰瘍を有する患者7名の創傷10ヶ所に、ph試験紙、創部の写真、サーモグラフィーを用いて、創部の色相や表面温度などを経時的に(最長4週)測定し、肉芽組織の客観的な評価指標を検討した。結果:1)浸出液の水素イオン濃度創傷の浸出液は、ph=5.0~5.5(酸性)と、ph=9.0(アルカリ性)を示したが、治癒過程に有意な差はなかった。2)創部の色相創部のデジタル写真と画像処理ソフト(Adobe Photoshop Elements 9)により、健常皮膚部、創傷辺縁部と創傷中心部の色相を数値化した。治癒過程が良好な創傷は、創傷面積の縮小、上皮化する傾向を示し、経時的に辺縁部は濃赤色、中心部は橙色から赤色と変化した。一方、遅延・悪化した創傷全体は、経時的に赤色を呈し、中心部には壊死組織の残存がみられ、橙色または黄色傾向を示した。3)創部の表面温度治癒過程が良好な創傷の表面温度は低下し、遅延・悪化した創傷の表面温度は上昇する傾向を示した。感染を起こした創傷は、視診では創部に炎症徴候は確認できなかったが、中心部に局所の表面温度の上昇がみられ、炎症の存在を示した。肉芽組織をより客観的に観察できたのは、色相と表面温度の測定であった。色相は、創部表面の変化を捉えられるが、壊死組織や滲出物、局所の血流量などにより影響を受けやすい。一方、表面温度の測定では、深部の炎症の有無や血流量などを相対的に観察できた。本研究は、対象数が少なく、さらに経時的な観察が困難であったが、潰瘍に対する色相と表面温度の評価は有用なツールである可能性を示す。今後、研究方法などを再考し、研究の継続が必要である。本研究は、浜松医科大学大学院医学系研究科修士課程で発表し修士論文としてまとめた。
英文摘要
褥瘡などの潰瘍の肉芽組織評価は、視診で行うため、評価者の主観的な要素が強くなる。本研究では、皮膚潰瘍を有する患者7名の創傷10ヶ所に、ph試験紙、創部の写真、サーモグラフィーを用いて、創部の色相や表面温度などを経時的に(最長4週)測定し、肉芽組織の客観的な評価指標を検討した。結果:1)浸出液の水素イオン濃度創傷の浸出液は、ph=5.0~5.5(酸性)と、ph=9.0(アルカリ性)を示したが、治癒過程に有意な差はなかった。2)創部の色相創部のデジタル写真と画像処理ソフト(Adobe Photoshop Elements 9)により、健常皮膚部、創傷辺縁部と創傷中心部の色相を数値化した。治癒過程が良好な創傷は、創傷面積の縮小、上皮化する傾向を示し、経時的に辺縁部は濃赤色、中心部は橙色から赤色と変化した。一方、遅延・悪化した創傷全体は、経時的に赤色を呈し、中心部には壊死組織の残存がみられ、橙色または黄色傾向を示した。3)創部の表面温度治癒過程が良好な創傷の表面温度は低下し、遅延・悪化した創傷の表面温度は上昇する傾向を示した。感染を起こした創傷は、視診では創部に炎症徴候は確認できなかったが、中心部に局所の表面温度の上昇がみられ、炎症の存在を示した。肉芽組織をより客観的に観察できたのは、色相と表面温度の測定であった。色相は、創部表面の変化を捉えられるが、壊死組織や滲出物、局所の血流量などにより影響を受けやすい。一方、表面温度の測定では、深部の炎症の有無や血流量などを相対的に観察できた。本研究は、対象数が少なく、さらに経時的な観察が困難であったが、潰瘍に対する色相と表面温度の評価は有用なツールである可能性を示す。今後、研究方法などを再考し、研究の継続が必要である。本研究は、浜松医科大学大学院医学系研究科修士課程で発表し修士論文としてまとめた。
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