跨境地域における社会変容と民族アイデンティティ―雲南省ラフ族の事例から

跨境地区的社会转型与民族认同：以云南拉祜族为例

基本信息

批准号：
09J01264
负责人：
堀江未央
金额：
$ 1.34万
依托单位：
Kyoto University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2009
资助国家：
日本
起止时间：
2009 至 2011
项目状态：
已结题

项目摘要

本研究は、中国・ミャンマー・タイ国境に跨って分布するラフ族の自他意識のあり方を探ることを目的としている。特に、研究蓄積の少ない中国雲南省において、ラフ族が現在どのような社会変容に直面し、その中でいかなる自己意識を紡いでいるのかを探る。本年度は、雲南民族大学に訪問学者として所属し、昨年度の不足を補うために長期フィールドワークを行う一年であった。調査期間は、2011年5月3日～10月9日、11月8日～3月10日の約9ヶ月間である。2011年5月3日～10日は、瀾槍県政府と竹塘郷政府において文書資料の収集に当たった。県全体の民族構成や各民族人口、竹塘郷の村落情報などを収集した。その後、2011年5月11日～10月9日はフィールドワークを実施した。調査の主なトピックは、昨年度得られた知見を踏まえて、ラフ族女性と漢族男性との新たな婚姻関係に定めた。中国では、1979年の計画生育政策の実施以降、跡継ぎとなる男児出産を重視する漢族のあいだで産児コントロールが行われ、男女比のバランスが崩れている。そうして生まれた嫁不足を補うように、多くの漢族男性たちがラフ族居住地域に嫁探しに訪れている。漢族と接する機会が増えていくなかで、ラフ族の自意識がどのような変容を遂げているのかに関心があった。そのため、村内で漢族との結婚によって婚出した女性の人数、年齢、学歴、婚出先、婚出の契機などをインタビューして歩いた。その結果、ちょうど改革開放と計画生育政策の実施時期に重なる1980年代から徐々に婚出が始まり、現在に至るまで計64人もの女性が婚出していることが明らかになった。(調査村の総世帯数は81世帯、総人口は135人)。主な婚出先は、江蘇省、江西省、安徽省、湖南省、河南省などの農村であった。また、ラフ族女性の甚だしい婚出はラフ族地域の嫁不足も引き起こし、それを補うように、国境を越えてミャンマーに嫁探しに行く者が現れ始めていることを知った。特に、文化大革命の時期に国外逃亡した親戚がいる者がネットワークのハブになり、新たな国境間関係が活発になりつつあった。2011年10月10日からは一度昆明に戻り、データ整理と資料収集を行った。特に、ラフ族女性が多く混入している地域の人口統計を収集した。2011年10月15日からは、漢族と結婚して安徽省に住むラフ族女性を訪ね、彼女たちが婚出したときの状況、婚出の方法、現在の生活に対する彼女たちの考え方などについて聞き取りを行った。その後、2011年11月8日からは再び調査地に移動し、フィールドワークを継続した。この時期には、漢族と結婚した女性や、嫁を得られず出稼ぎに行っている高齢独身男性たちが春節のために里帰りするため、彼らの結婚観や恋愛観について聞き取りを行った。これらのデータをもとに、来年度は博士論文の執筆に専念する予定である。

这项研究旨在探索拉hu人民的自我意识，这些人分布在中国，缅甸和泰国的边界。特别是，我们将探讨拉胡（Rahu）人民目前在中国云南省面临的社会转变类型，那里的研究很少见，以及他们所编织的什么样的自我意识。今年是我在云南族大学的访问学者，并进行了长期野外工作以弥补去年的短缺。调查期约为2011年5月3日至10月9日至11月10日至2011年3月10日的9个月。从2011年5月3日至10日，Lan Yi县政府和豪坦地区政府收集了纪录片材料。我们收集了有关整个县的种族组成，每个种族的人口以及朱顿镇的村庄的信息。此后，根据去年获得的调查结果，该调查的主要主题是在2011年5月11日至10月9日进行的。自1979年计划的发展政策实施以来，汉人已经进行了生育措施，这些人对生育男孩的重视，导致性别比率的平衡受到干扰。为了弥补以这种方式出生的新娘的短缺，许多汉人来到拉哈地区寻找新娘。随着人们越来越多地与汉族互动，他们对拉胡人的自我意识如何经历感兴趣。因此，我采访了这个村庄，涉及与汉中国妇女，年龄，学术背景，去哪里的妇女人数以及婚姻的触发因素。结果，据透露，婚姻逐渐始于1980年代，当时的改革和开放是与计划发展政策的实施相吻合的，至今总共有64名妇女结婚。（调查村的家庭总数为81，总人口为135）。他的主要婚姻是在农村地区，例如江苏，江西，安海，匈奴和河南。他还了解到，拉胡妇女的严重婚姻在拉胡地区造成了新娘的短缺，为了弥补这一点，人们开始在缅甸出现以越境并寻找新娘。特别是，在文化大革命期间逃离该国的亲戚的人成为网络的枢纽，新的边境关系变得越来越活跃。从2011年10月10日开始，我回到库明组织数据并收集材料。特别是，我们为拥有大量RAF妇女的地区收集了人口统计。从2011年10月15日起，他们访问了与汉·中国人结婚并住在安海省的拉胡妇女，并就她们的情况，结婚时的情况，结婚方式以及他们如何看待他们当前的生活采访了他们。此后，2011年11月8日，该网站被转移回调查站点并继续进行现场工作。在此期间，嫁给了汉中国和老年单身男人的妇女，这些男人无法找妻子去上班，然后回到农历新年工作，采访了她们对婚姻和爱的看法。根据这些数据，我计划专注于明年写我的博士学位论文。