日本海側の森林土壌における硫黄循環に関する研究:その現存量、起源および将来予測
日本海側の森林土壌における硫黄循環に関する研究:その現存量、起源および将来予測
批准号:
10J00388
负责人:
高橋 純子
金额:
$1.34万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 2012
中文摘要
大陸からの越境大気汚染による硫酸イオンの森林土壌への影響を明らかにするために、東日本を中心に34地点について調査を行い、硫酸イオン現存量、硫酸イオン吸着能(S-retention)および硫黄安定同位体比の分析を行った。その結果、日本海側と内陸部の黒ぼく土では硫酸イオン吸着能には有意な差がないものの、硫酸イオン現存量は有意に日本海側で高くなることが確認された。また、土壌中の蓄積硫酸イオンの硫黄安定同位体比δ^<34>S(%_o)についても、各調査地点の海塩寄与率を推定し、非海塩性硫酸イオンのδ^<34>Sを算出したところ、日本海側と内陸部で有意な差が認められた。とくに、日本海側の黒ぼく土の非海塩性硫酸イオンのδ^<34>Sは+3.2~+12.6%_o(平均+6.6%o)と算出され、内陸部の土壌のδ^<34>Sと中国起源硫黄酸化物のδ^<34>S(+7.8%_o)の中間の値となり、越境大気汚染物質が混入している可能性が示された。さらに、内陸部と日本海側の硫酸イオンの現存量とδ^<34>Sの差が全て海塩性硫酸イオンと中国起源の硫黄酸化物に起因すると仮定して、黒ぼく土について土壌中の硫酸イオンの起源の寄与率を算出したところ、中国起源の硫黄酸化物の寄与率は、利尻島で6~10%と少なく、東北地方・新潟県で4~52%、北陸地方で26~78%となり、日本海側の南地域ほど越境大気汚染の影響が強いことが示唆された。また、土壌に特異的に吸着した硫酸イオンは容易に溶出しないことも明らかとなり、硫酸イオンが蓄積した土壌は酸性化の回復に時間がかかることが予想されることから、その被害は欧米よりも広範に、そして長期間に及ぶ可能性が示唆された。これまで、日本では酸性雨や越境大気汚染の影響を評価する上で、土壌中の硫酸イオン現存量については全く関心が持たれていなかったが、酸性雨や越境大気汚染の影響評価と将来予測のために、土壌中の硫酸イオンについても継続的なモニタリング調査を行うことが重要である。
英文摘要
大陸からの越境大気汚染による硫酸イオンの森林土壌への影響を明らかにするために、東日本を中心に34地点について調査を行い、硫酸イオン現存量、硫酸イオン吸着能(S-retention)および硫黄安定同位体比の分析を行った。その結果、日本海側と内陸部の黒ぼく土では硫酸イオン吸着能には有意な差がないものの、硫酸イオン現存量は有意に日本海側で高くなることが確認された。また、土壌中の蓄積硫酸イオンの硫黄安定同位体比δ^<34>S(%_o)についても、各調査地点の海塩寄与率を推定し、非海塩性硫酸イオンのδ^<34>Sを算出したところ、日本海側と内陸部で有意な差が認められた。とくに、日本海側の黒ぼく土の非海塩性硫酸イオンのδ^<34>Sは+3.2~+12.6%_o(平均+6.6%o)と算出され、内陸部の土壌のδ^<34>Sと中国起源硫黄酸化物のδ^<34>S(+7.8%_o)の中間の値となり、越境大気汚染物質が混入している可能性が示された。さらに、内陸部と日本海側の硫酸イオンの現存量とδ^<34>Sの差が全て海塩性硫酸イオンと中国起源の硫黄酸化物に起因すると仮定して、黒ぼく土について土壌中の硫酸イオンの起源の寄与率を算出したところ、中国起源の硫黄酸化物の寄与率は、利尻島で6~10%と少なく、東北地方・新潟県で4~52%、北陸地方で26~78%となり、日本海側の南地域ほど越境大気汚染の影響が強いことが示唆された。また、土壌に特異的に吸着した硫酸イオンは容易に溶出しないことも明らかとなり、硫酸イオンが蓄積した土壌は酸性化の回復に時間がかかることが予想されることから、その被害は欧米よりも広範に、そして長期間に及ぶ可能性が示唆された。これまで、日本では酸性雨や越境大気汚染の影響を評価する上で、土壌中の硫酸イオン現存量については全く関心が持たれていなかったが、酸性雨や越境大気汚染の影響評価と将来予測のために、土壌中の硫酸イオンについても継続的なモニタリング調査を行うことが重要である。
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北陸地方の土壌型を異にする森林土壌における硫酸イオンの断面分布と現存量
北陆地区不同土壤类型森林土壤中硫酸根离子的断面分布及存在量
DOI:
--
发表时间:
2013
期刊:
ペドロジスト
影响因子:
--
作者:
[高橋悠太, 大徳浩昭, 深水昭吉, Takahashi Junko and Higashi Teruo, 高橋純子・東照雄]
通讯作者:
高橋純子・東照雄
日本海側森林土壌における硫酸イオンの蓄積と越境大気汚染の影響
日本海一侧森林土壤中硫酸根离子的积累及跨境空气污染的影响
DOI:
--
发表时间:
2013
期刊:
影响因子:
--
作者:
[高橋悠太, 大徳浩昭, 深水昭吉, Takahashi Junko and Higashi Teruo, 高橋純子・東照雄, 高橋純子・東照雄・田村憲司]
通讯作者:
高橋純子・東照雄・田村憲司
DOI:
10.1097/ss.0b013e3182878909
发表时间:
2013-02-01
期刊:
SOIL SCIENCE
影响因子:
--
作者:
[Takahashi, Junko, Higashi, Teruo]
通讯作者:
Higashi, Teruo
東日本のブナ林下における土壌
日本东部山毛榉林下的土壤
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[高橋悠太, 大徳浩昭, 深水昭吉, Takahashi Junko and Higashi Teruo, 高橋純子・東照雄, 高橋純子・東照雄・田村憲司, 高橋純子・東照雄・田村憲司, 高橋純子・東照雄・田村憲司, 高橋純子・東照雄・田村憲司, 高橋純子・東照雄・田村憲司]
通讯作者:
高橋純子・東照雄・田村憲司
Accumulation of sulfate ion and stable isotope ratio of sulfur in some forest soils of Japan
日本部分森林土壤硫酸根离子累积量及硫稳定同位素比
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
影响因子:
--
作者:
[高橋悠太, 大徳浩昭, 深水昭吉, Takahashi Junko and Higashi Teruo, 高橋純子・東照雄, 高橋純子・東照雄・田村憲司, 高橋純子・東照雄・田村憲司]
通讯作者:
高橋純子・東照雄・田村憲司
共 7 条
災害時要配慮者の的確な福祉避難所への誘導を目的としたアプリケーションの開発
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批准号:24K14046
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$3.0万
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财政年份:2024
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负责人:高橋 純子
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依托单位:
森林間伐は放射性セシウム下方移行と空間線量率の低下をもたらすか?
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批准号:24K15271
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$3.0万
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财政年份:2024
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负责人:高橋 純子
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依托单位:
空間的不均一性を考慮した森林土壌における放射性セシウムの可給性評価
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批准号:20K19951
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项目类别:Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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资助金额:$2.5万
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财政年份:2020
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负责人:高橋 純子
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依托单位:
次世代交通システム(電動カートWA-MO)を利用した救命モデルの検証
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批准号:20K19257
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项目类别:Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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资助金额:$2.75万
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财政年份:2020
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负责人:高橋 純子
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依托单位:
山城方言の言語地理学的研究(京都府南部と大和方言の比較)
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批准号:X00220----890216
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项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (B)
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资助金额:$0.07万
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财政年份:1973
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负责人:高橋 純子
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依托单位:
海外基金