熱帯アジアにおけるトウガラシ属の民族植物学的研究-呼称・利用・伝播を探る-
熱帯アジアにおけるトウガラシ属の民族植物学的研究-呼称・利用・伝播を探る-
批准号:
10J00617
负责人:
山本 宗立
金额:
$0.64万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 --
中文摘要
東南アジア・東アジアにおけるキダチトウガラシの分布や伝播を明らかにするため、トウガラシ属の遺伝資源・文化資源に関する調査をおこなった。まず、ラオス北部においてトウガラシ属の呼称および利用の現地調査をおこなった。その結果、トウガラシ属は麹を作るときの儀礼に利用されていることが明らかとなった。麹の材料や儀礼にトウガラシ属を利用するという技術は、熱帯アジアにおいて多元的・偶発的に発生した可能性が高い。次に、「ShDH-B」という稀有なアイソザイム型を示す南西諸島のキダチトウガラシの伝播経路を明らかにするため、これまでに採集したキダチトウガラシ(特にカンボジアを中心とした東南アジア大陸部の系統)のアイソザイム分析をおこなった。その結果、バヌアツの1系統、エクアドルの1系統がShDH-Bを示したのに対し、カンボジア188系統およびタイ・ラオスの109系統はすべてShDH-Bを示さなかった。新大陸の系統がShDH-Bを示したことから、ShDH-Bは変異などによってアジアで発生したわけではないと考えられた。また、東南アジア大陸部でShDH-Bの分布を確認できないこと、メラネシアのバヌアツにShDH-Bが分布することから、南西諸島系統が島嶼部のみを経由して伝播した可能性が一層強まった。16世紀中葉から19世紀初頭にかけてフィリピンのマニラとメキシコのアカプルコとの間でガレオン貿易がおこなわれていたことを考慮すると、ShDH-Bを示すキダチトウガラシは新大陸から直接太平洋を経由してアジアの島嶼部に伝播した可能性がある。今後、アジア・オセアニアの島嶼部においてキダチトウガラシを調査・分析することで、ShDH-Bを示す南西諸島系統が、新大陸から直接太平洋を経由して伝播してきたのか、ヨーロッパ・アフリカ・インドを経由したのかを明らかできると思われる。
英文摘要
東南アジア・東アジアにおけるキダチトウガラシの分布や伝播を明らかにするため、トウガラシ属の遺伝資源・文化資源に関する調査をおこなった。まず、ラオス北部においてトウガラシ属の呼称および利用の現地調査をおこなった。その結果、トウガラシ属は麹を作るときの儀礼に利用されていることが明らかとなった。麹の材料や儀礼にトウガラシ属を利用するという技術は、熱帯アジアにおいて多元的・偶発的に発生した可能性が高い。次に、「ShDH-B」という稀有なアイソザイム型を示す南西諸島のキダチトウガラシの伝播経路を明らかにするため、これまでに採集したキダチトウガラシ(特にカンボジアを中心とした東南アジア大陸部の系統)のアイソザイム分析をおこなった。その結果、バヌアツの1系統、エクアドルの1系統がShDH-Bを示したのに対し、カンボジア188系統およびタイ・ラオスの109系統はすべてShDH-Bを示さなかった。新大陸の系統がShDH-Bを示したことから、ShDH-Bは変異などによってアジアで発生したわけではないと考えられた。また、東南アジア大陸部でShDH-Bの分布を確認できないこと、メラネシアのバヌアツにShDH-Bが分布することから、南西諸島系統が島嶼部のみを経由して伝播した可能性が一層強まった。16世紀中葉から19世紀初頭にかけてフィリピンのマニラとメキシコのアカプルコとの間でガレオン貿易がおこなわれていたことを考慮すると、ShDH-Bを示すキダチトウガラシは新大陸から直接太平洋を経由してアジアの島嶼部に伝播した可能性がある。今後、アジア・オセアニアの島嶼部においてキダチトウガラシを調査・分析することで、ShDH-Bを示す南西諸島系統が、新大陸から直接太平洋を経由して伝播してきたのか、ヨーロッパ・アフリカ・インドを経由したのかを明らかできると思われる。
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Capsicum use in Cambodia : the continental region of Southeast Asia is not related to the dispersal route of C. frutescens in the Ryukyu Islands
柬埔寨的辣椒使用:东南亚大陆地区与琉球群岛的辣椒传播路线无关
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
Economic Botany
影响因子:
2.6
作者:
[Sota Yamamoto, Tetsuo Matsumoto, Eiji Nawata]
通讯作者:
Eiji Nawata
日本のトウガラシ品種(トウガラシ讃歌)(山本紀夫編著)
日本辣椒品种(辣椒赞美诗)(山本纪夫编辑)
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[山本宗立, 松原幸子, 一木重夫, 縄田栄治, 山本宗立, 山本宗立(分担執筆), 山本宗立(分担執筆)]
通讯作者:
山本宗立(分担執筆)
ミクロネシア連邦ポンペイ州におけるキダチトウガラシの利用
密克罗尼西亚联邦波纳佩州 Kidachi 辣椒的利用
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Sota Yamamoto, Tetsuo Matsumoto, Eiji Nawata, Sota Yamamoto, 山本宗立]
通讯作者:
山本宗立
アジアの唐辛子-起源地の中南米から遠く離れたアジアへ-
亚洲辣椒——从中美洲和南美洲的原产地到遥远的亚洲——
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[山本宗立, 松原幸子, 一木重夫, 縄田栄治, 山本宗立]
通讯作者:
山本宗立
南西諸島・小笠原諸島のキダチトウガラシ
来自南西群岛和小笠原群岛的Kidachi辣椒
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[山本宗立, 松原幸子, 一木重夫, 縄田栄治]
通讯作者:
縄田栄治
共 9 条
東南アジアの「唐辛子文化」の全容解明
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批准号:23K25081
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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资助金额:$6.07万
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财政年份:2024
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负责人:山本 宗立
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依托单位:
Ethnobotanical study on chili peppers in Southeast Asia
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批准号:22H03827
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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资助金额:$10.98万
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财政年份:2022
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负责人:山本 宗立
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依托单位:
Comprehensive research on agroforestry (dusung) in Maluku Province, Indonesia
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批准号:21K18402
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项目类别:Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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资助金额:$4.08万
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财政年份:2021
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负责人:山本 宗立
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依托单位:
東南アジア・オセアニアにおけるキダチトウガラシの分布及び伝播
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批准号:05J02318
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$1.73万
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财政年份:2005
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负责人:山本 宗立
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依托单位:
海外基金