化合物特異的な同位体分析による先史人類集団の定量的食性復元方法の開発
化合物特異的な同位体分析による先史人類集団の定量的食性復元方法の開発
批准号:
10J05905
负责人:
内藤 裕一
金额:
$0.9万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 2011
中文摘要
前年度に確立した考古学試料(人骨・動物遺存体)に残存するアミノ酸窒素同位体法を先史日本各地から出土した古人骨に応用した。その内容は、北海道オホーツク文化集団、本州内陸部縄文時代集団、沖縄県石垣島後期更新世集団と多岐にわたる。全2集団については、前年度に引き続き分析資料数を増やすことに専念した。以下、主に当時の人々の海産物摂取量と肉食率について得られた知見を報告する。北海道オホーツク文化人については、骨コラーゲンの同位体比ではみられなかった道北集団と道東集団の食性の違いが明らかとなった。特に、その違いはフェニルアラニンの窒素同位体比において顕著である。ただし陸上・海生動物ともにフェニルアラニンの窒素同位体比に大きなバラつきがみられ、食料の内容の違いを区別するには至らなかった。本州内陸部縄文時代人に関しては、時代の異なる2集団(縄文時代早期および中後期)を対象としたが、両集団ともに陸上植物をベースとする生態系に強く依存していたことが明らかとなった。ヒトの窒素同位体比値がキツネの値に近いことから、当時の人々が高い割合で動物性タンパク質を摂取していた可能性が示唆された。また、陸上動物と淡水生物でフェニルアラニンの窒素同位体比に顕著な違いがみられることを初めて報告した。このことから、グルタミン酸とフェニルアラニンの窒素同位体比がヒトのタンパク質摂取量(肉食率)の指標となることを明らかにした。最後に,人骨の14C年代を直接測定したものとしては国内最古級の後期更新世時代の人骨群(石垣島・白保竿根田原洞穴人骨)の食性復元にも着手した。その結果,島嶼環境であったにもかかわらず,当時の人々が陸上の食料資源に非常に強く依存していたことを初めて明らかにした。この成果は,一般に保存の良くない更新世の古人骨に,アミノ酸レベルでの同位体分析法を応用した世界で初めての例として重要である。また、考古学試料(土器)に残存する脂質(脂肪酸)の同位体分析にも着手し、予備的な分析を試みた。その結果、土器に残存する脂肪酸と土壌中に存在する脂肪酸で同位体比が似たような値を示すことが分かり、埋没中の資料に対する環境からの汚染を評価する方法を確立する必要性を新たに指摘した。
英文摘要
前年度に確立した考古学試料(人骨・動物遺存体)に残存するアミノ酸窒素同位体法を先史日本各地から出土した古人骨に応用した。その内容は、北海道オホーツク文化集団、本州内陸部縄文時代集団、沖縄県石垣島後期更新世集団と多岐にわたる。全2集団については、前年度に引き続き分析資料数を増やすことに専念した。以下、主に当時の人々の海産物摂取量と肉食率について得られた知見を報告する。北海道オホーツク文化人については、骨コラーゲンの同位体比ではみられなかった道北集団と道東集団の食性の違いが明らかとなった。特に、その違いはフェニルアラニンの窒素同位体比において顕著である。ただし陸上・海生動物ともにフェニルアラニンの窒素同位体比に大きなバラつきがみられ、食料の内容の違いを区別するには至らなかった。本州内陸部縄文時代人に関しては、時代の異なる2集団(縄文時代早期および中後期)を対象としたが、両集団ともに陸上植物をベースとする生態系に強く依存していたことが明らかとなった。ヒトの窒素同位体比値がキツネの値に近いことから、当時の人々が高い割合で動物性タンパク質を摂取していた可能性が示唆された。また、陸上動物と淡水生物でフェニルアラニンの窒素同位体比に顕著な違いがみられることを初めて報告した。このことから、グルタミン酸とフェニルアラニンの窒素同位体比がヒトのタンパク質摂取量(肉食率)の指標となることを明らかにした。最後に,人骨の14C年代を直接測定したものとしては国内最古級の後期更新世時代の人骨群(石垣島・白保竿根田原洞穴人骨)の食性復元にも着手した。その結果,島嶼環境であったにもかかわらず,当時の人々が陸上の食料資源に非常に強く依存していたことを初めて明らかにした。この成果は,一般に保存の良くない更新世の古人骨に,アミノ酸レベルでの同位体分析法を応用した世界で初めての例として重要である。また、考古学試料(土器)に残存する脂質(脂肪酸)の同位体分析にも着手し、予備的な分析を試みた。その結果、土器に残存する脂肪酸と土壌中に存在する脂肪酸で同位体比が似たような値を示すことが分かり、埋没中の資料に対する環境からの汚染を評価する方法を確立する必要性を新たに指摘した。
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古人骨のアミノ酸窒素同位体分析を用いた中部内陸部縄文時代人集団の肉食率評価
利用古人类骨骼氨基酸氮同位素分析评价中部内陆地区绳文时代人类的肉食率
DOI:
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发表时间:
2011
期刊:
影响因子:
--
作者:
[内藤裕一・力石嘉人, 大河内直彦・米田穣]
通讯作者:
大河内直彦・米田穣
同位体分析を用いた先史人の食性研究
利用同位素分析研究史前人类的饮食
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
影响因子:
--
作者:
[内藤裕一, 山口保彦, 力石嘉人, 大河内直彦, 内藤裕一]
通讯作者:
内藤裕一
Palaeodietary reconstruction of prehistoric human populations from Japan using the δ15N values of individual bone collagen amino acids.
使用单个骨胶原氨基酸的 δ15N 值对日本史前人类群体进行古饮食重建。
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Yuichi I.Naito, Noah V. Honch, Yoshito Chikaraishi, Naohiko Ohkouchi, Minoru Yoneda]
通讯作者:
Minoru Yoneda
不飽和脂肪酸の極性カラムを用いたGC/MS解析
使用不饱和脂肪酸极性柱进行 GC/MS 分析
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
Researches in Organic Geochemistry
影响因子:
--
作者:
[内藤裕一, 山口保彦, 力石嘉人, 大河内直彦]
通讯作者:
大河内直彦
アミノ酸の窒素同位体分析を用いた先史日本人集団の食性復元
使用氨基酸氮同位素分析重建史前日本人群的饮食
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
影响因子:
--
作者:
[内藤裕一, NV Honch, 力石嘉人, 大河内直彦, 米田穣]
通讯作者:
米田穣
共 6 条
安定同位体プロテオミクスを用いた新たな内陸古環境指標の探索
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批准号:21H01168
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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资助金额:$10.48万
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财政年份:2021
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负责人:内藤 裕一
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依托单位:
海外基金