がん細胞の免疫監視からの逃避に関わる樹状細胞レクチン-糖鎖間シグナルの解析・制御
がん細胞の免疫監視からの逃避に関わる樹状細胞レクチン-糖鎖間シグナルの解析・制御
批准号:
10J09530
负责人:
野中 元裕
金额:
$1.79万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 2012
中文摘要
マンナン結合タンパク質MBPは、樹状細胞レクチンDC-SIGNと類似の糖結合特異性を示すことが知られている。申請者は、本年度において大腸がん組織におけるMBPリガンド糖鎖の特徴および発現パターンを調べ、臨床病理学的意義を検討した。申請者は、まず大腸がん組織におけるMBPリガンド糖鎖の発現パターンを詳細に調べた。MBPによる大腸がん組織の染色は、フコースに特異性をもつAleuria aurantia lectin(AAL)の存在下によって顕著に阻害されたことから、MBPはがん組織上のフコース残基を認識していることが明らかになった。さらに、抗ルイス抗体とMBPによる二重染色の結果から、MBPは大腸がん組織上のルイスB糖鎖[α-Fuc(1→2)-β-Gal-(1→3)-(α-Fuc-[1→4])-GlcNAc]を認識していることが示唆された。興味深い事に、非癌領域上に発現するルイスB糖鎖はMBPによって染色されなかった。このことは、大腸癌組織上には従来の血液型関連ルイス糖鎖とは異なる"癌関連ルイス糖鎖"が存在することを示唆し、MBPはこの癌関連ルイス糖鎖のみを認識している可能性が考えられる。一方、非還元末端にシアル酸が付加されたシアリルルイスA(CAI9-9)の発現パターンは、MBPリガンドの発現とは著しく異なることも明らかにした。次に申請者は、大腸がん組織196例を用いてMBPリガンド糖鎖の発現を調べた。そのうち、77症例(39.3%)がMBPで染色され、119例では染色がみられなかった。一方、近傍の非癌領域67症例においてはいずれもMBPでの染色はみられなかった。BPによる染色の臨床病理学的分類を行ったところ、MBP染色の陽性率は60歳以上の大腸がん患者において有意に高く(P=0.0020)、分化度の低い癌に比べて高分化癌において有意に高い(P=0.0118)ことが明らかとなった。申請者の所属研究室ではこれまで、ヒト結腸がん細胞株SW1116細胞表面に、ルイスA糖鎖のタンデムリピート構造が存在することを報告している。本研究による成果は、ヒト大腸がん組織上において同様の癌関連ルイス糖鎖が存在することを示唆し、MBPが大腸がんの有効なマーカーとなりうることを示すものである。
英文摘要
マンナン結合タンパク質MBPは、樹状細胞レクチンDC-SIGNと類似の糖結合特異性を示すことが知られている。申請者は、本年度において大腸がん組織におけるMBPリガンド糖鎖の特徴および発現パターンを調べ、臨床病理学的意義を検討した。申請者は、まず大腸がん組織におけるMBPリガンド糖鎖の発現パターンを詳細に調べた。MBPによる大腸がん組織の染色は、フコースに特異性をもつAleuria aurantia lectin(AAL)の存在下によって顕著に阻害されたことから、MBPはがん組織上のフコース残基を認識していることが明らかになった。さらに、抗ルイス抗体とMBPによる二重染色の結果から、MBPは大腸がん組織上のルイスB糖鎖[α-Fuc(1→2)-β-Gal-(1→3)-(α-Fuc-[1→4])-GlcNAc]を認識していることが示唆された。興味深い事に、非癌領域上に発現するルイスB糖鎖はMBPによって染色されなかった。このことは、大腸癌組織上には従来の血液型関連ルイス糖鎖とは異なる"癌関連ルイス糖鎖"が存在することを示唆し、MBPはこの癌関連ルイス糖鎖のみを認識している可能性が考えられる。一方、非還元末端にシアル酸が付加されたシアリルルイスA(CAI9-9)の発現パターンは、MBPリガンドの発現とは著しく異なることも明らかにした。次に申請者は、大腸がん組織196例を用いてMBPリガンド糖鎖の発現を調べた。そのうち、77症例(39.3%)がMBPで染色され、119例では染色がみられなかった。一方、近傍の非癌領域67症例においてはいずれもMBPでの染色はみられなかった。BPによる染色の臨床病理学的分類を行ったところ、MBP染色の陽性率は60歳以上の大腸がん患者において有意に高く(P=0.0020)、分化度の低い癌に比べて高分化癌において有意に高い(P=0.0118)ことが明らかとなった。申請者の所属研究室ではこれまで、ヒト結腸がん細胞株SW1116細胞表面に、ルイスA糖鎖のタンデムリピート構造が存在することを報告している。本研究による成果は、ヒト大腸がん組織上において同様の癌関連ルイス糖鎖が存在することを示唆し、MBPが大腸がんの有効なマーカーとなりうることを示すものである。
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C-Type Lectin DC-SIGN Recognizes Its Novel Ligand Mac-2 Binding Protein Through Colorectal Cancer-Associated Glycans
C 型凝集素 DC-SIGN 通过结直肠癌相关聚糖识别其新型配体 Mac-2 结合蛋白
DOI:
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发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Motohiro Nonaka, Bruce Yong Ma, Shogo Matsumoto, Nobuko Kawasaki, Toshisuke Kawasaki]
通讯作者:
Toshisuke Kawasaki
A novel marker antibody of human induced pluripotent stem (iPS) cells, which recognizes a new type of keratan sulfate
人类诱导多能干 (iPS) 细胞的新型标记抗体,可识别新型硫酸角质素
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
影响因子:
--
作者:
[T Kawasaki, K Kawabe, M Kusuda Furue, H Nakao, S Matsumoto, M Nonaka, H Toyoda, Y Hirose, N Kawasaki, N Kawasaki.]
通讯作者:
N Kawasaki.
C-Type lectin DC-SIGN interacts with Mac-2BP expressed on human colon tumors.
C 型凝集素 DC-SIGN 与人类结肠肿瘤上表达的 Mac-2BP 相互作用。
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[野中元裕,Ma BY., 山口圭子,川嵜伸子,川嵜敏祐]
通讯作者:
山口圭子,川嵜伸子,川嵜敏祐
DOI:
10.1074/jbc.m110.215301
发表时间:
2011-06-24
期刊:
JOURNAL OF BIOLOGICAL CHEMISTRY
影响因子:
4.8
作者:
[Nonaka, Motohiro, Ma, Bruce Yong, Kawasaki, Toshisuke]
通讯作者:
Kawasaki, Toshisuke
ヒトiPS細胞上のケラタン硫酸鎖を認識する新規単クローン抗体の性質
识别人 iPS 细胞上硫酸角质素链的新型单克隆抗体的特性
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
影响因子:
--
作者:
[松本尚悟, 中尾広美, 河邊圭子, 館山大揮, 廣瀬佳則, 森田彩葉, 野中元裕, 川崎ナナ, 橋井則貴, 川嵜伸子, 古江-楠田美穂, 豊田英尚, 川嵜敏祐]
通讯作者:
川嵜敏祐
共 10 条
低分子化抗体ライブラリーの拡充と鏡像スクリーニングへの展開
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批准号:24K01628
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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资助金额:$11.98万
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财政年份:2024
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负责人:野中 元裕
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依托单位:
Development of antibody-mimetic libraries by CDR grafting
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批准号:22K19376
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项目类别:Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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资助金额:$4.16万
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财政年份:2022
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负责人:野中 元裕
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依托单位:
海外基金