ケイ酸による乾燥耐性向上におけるポリアミン合成酵素の機能解明と過剰発現穀物作出
ケイ酸による乾燥耐性向上におけるポリアミン合成酵素の機能解明と過剰発現穀物作出
批准号:
11F01100
负责人:
田中 淨
金额:
$1.02万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2011
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2011 至 2012
中文摘要
ソルガムなどの作物にケイ酸施与することで乾燥、高塩、病虫害などの環境ストレス耐性が向上することが知られているが、これまでにストレス緩和機構を分子レベルで解明した研究は殆どない。ケイ酸処理ソルガムでポリアミン合成酵素遺伝子(S-adenosylmethionine decarboxylase3 : SbSAMDC3)の発現が確認された。S-adenosyl-methionine decarboxylaseは環境ストレス応答物質として注目されているポリアミン(アミノ基を2つ以上持つ有機物質)の生合成の鍵になる酵素で、植物ホルモンのエチレンの生合成にも関与する。本研究では、SbSAMDC機能解明を通して、環境ストレス応答時のこれら生理活性物質の相互作用を明らかにし、SbSAMDC3過剰発現、ノックアウトモデル植物(シロイヌナズナ)の乾燥と塩ストレス応答、耐性を評価することで本遺伝子の乾燥と塩ストレス耐性遺伝子としての有効性を確認し、最終的には乾燥と塩耐性ジャガイモやイネ等作物の開発を目指す。環境制御温室でSbSAMDC3を過剰発現させたシロイヌナズナおよび野生型を用いて、塩ストレス下でのポリアミン量の変化およびイオン含量、漏出量を比較することにより、ケイ素とポリアミンの関係性のさらなる機能解析を行った。更にSbSAMDC3の機能解析の一環として、蛍光タンパク質を用いた細胞内局在性の観察を同時に行った。塩ストレス下でSbSAMDC3を過剰発現させたシロイヌナズナの発芽率、生長量、光合成活性等は野生型より高い、細胞のダメージ(イオン漏出量)を小さい、塩耐性があることを示した。ポリアミン測定の結果、過剰発現体葉のプトレスシンとスペルミン量は野生型より高いことが確認できました。また、過剰発現体のNa^+含量は野生型より低いです。これはSAMDCを過剰発現させることにより増加したポリアミンはH+-ATPaseを活性化させ、Na^+の排出を促進している可能性を考えられる。細胞内局在性の観察結果、SbSAMDC3は核、細胞膜、液胞膜、葉緑体に局在することが確認されました。細胞膜や液胞膜に局在していることから細胞膜および液胞膜上のH+-ATPaseの活性化を行い、Na^+とH^+の対向輸送を促進しNa+を積極的に排出することにより膜の安定化に貢献する役割をポリアミンが担っていると考えられる。
英文摘要
ソルガムなどの作物にケイ酸施与することで乾燥、高塩、病虫害などの環境ストレス耐性が向上することが知られているが、これまでにストレス緩和機構を分子レベルで解明した研究は殆どない。ケイ酸処理ソルガムでポリアミン合成酵素遺伝子(S-adenosylmethionine decarboxylase3 : SbSAMDC3)の発現が確認された。S-adenosyl-methionine decarboxylaseは環境ストレス応答物質として注目されているポリアミン(アミノ基を2つ以上持つ有機物質)の生合成の鍵になる酵素で、植物ホルモンのエチレンの生合成にも関与する。本研究では、SbSAMDC機能解明を通して、環境ストレス応答時のこれら生理活性物質の相互作用を明らかにし、SbSAMDC3過剰発現、ノックアウトモデル植物(シロイヌナズナ)の乾燥と塩ストレス応答、耐性を評価することで本遺伝子の乾燥と塩ストレス耐性遺伝子としての有効性を確認し、最終的には乾燥と塩耐性ジャガイモやイネ等作物の開発を目指す。環境制御温室でSbSAMDC3を過剰発現させたシロイヌナズナおよび野生型を用いて、塩ストレス下でのポリアミン量の変化およびイオン含量、漏出量を比較することにより、ケイ素とポリアミンの関係性のさらなる機能解析を行った。更にSbSAMDC3の機能解析の一環として、蛍光タンパク質を用いた細胞内局在性の観察を同時に行った。塩ストレス下でSbSAMDC3を過剰発現させたシロイヌナズナの発芽率、生長量、光合成活性等は野生型より高い、細胞のダメージ(イオン漏出量)を小さい、塩耐性があることを示した。ポリアミン測定の結果、過剰発現体葉のプトレスシンとスペルミン量は野生型より高いことが確認できました。また、過剰発現体のNa^+含量は野生型より低いです。これはSAMDCを過剰発現させることにより増加したポリアミンはH+-ATPaseを活性化させ、Na^+の排出を促進している可能性を考えられる。細胞内局在性の観察結果、SbSAMDC3は核、細胞膜、液胞膜、葉緑体に局在することが確認されました。細胞膜や液胞膜に局在していることから細胞膜および液胞膜上のH+-ATPaseの活性化を行い、Na^+とH^+の対向輸送を促進しNa+を積極的に排出することにより膜の安定化に貢献する役割をポリアミンが担っていると考えられる。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
登录
查看更多内容
Identification of drought stress responsive genes from Leymus mollis, a wild relative of wheat (Triticum aestivum L.)
小麦野生近缘种羊草 (Triticum aestivum L.) 干旱胁迫响应基因的鉴定
DOI:
--
发表时间:
期刊:
Breeding Science
影响因子:
2.4
作者:
[Mohamed Elsadig Eltayeb Habora, Amin Elsadig Eltayeb, Hisashi Tsujimoto, Kiyoshi Tanaka]
通讯作者:
Kiyoshi Tanaka
ソルガムのケイ酸誘導性遺伝子fructosebisphosphate aldolaseの機能解明
高粱硅酸诱导的果糖二磷酸醛缩酶基因的功能阐明
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
影响因子:
--
作者:
[名嶋凛太郎, Yin Lina, 王仕穏, 清水洋彰, 大内優花, 田中淨]
通讯作者:
田中淨
ソルガム(Sorghum bicolor)の乾燥と高塩耐性におけるケイ素誘導性遺伝子sucrose synthaseの機能解明
硅诱导基因蔗糖合酶在高粱(Sorghum bicolor)耐旱和高盐耐性中的功能阐明
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Lina Yin, Shiwen Wang, 名嶋凛太郎, 田中淨]
通讯作者:
田中淨
Overexpression of the rice monogalactosyldiacylglycerol synthase gene (OsMGD) enhances tolerance to multiple stresses in tobacco
水稻单半乳糖二酰基甘油合酶基因(OsMGD)的过度表达增强了烟草对多种胁迫的耐受性
DOI:
--
发表时间:
2013
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Lina Yin, Shiwen Wang, Kiyoshi Tanaka]
通讯作者:
Kiyoshi Tanaka
Enhanced UV・B radiation increases glyphosate resistance in velvetleaf(Abutilon theophrasti)
增强的 UV·B 辐射可提高苘麻 (Abutilon theophrasti) 的草甘膦抗性
DOI:
10.1111/j.1751-1097.2012.01234.x
发表时间:
2012
期刊:
Photochemistry and Photobiology
影响因子:
3.3
作者:
[L. Yin, M. Zhang, Z. Li, L. Duan, S. Wang]
通讯作者:
S. Wang
共 9 条
過剰発現と機能抑制によるイネアンチポータータンパク質の機能解明
-
批准号:08F08447
-
项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
-
资助金额:$1.41万
-
财政年份:2008
-
负责人:田中 淨
-
依托单位:
乾燥地生育植物からの新規乾燥耐性遺伝子の単離と応用
-
批准号:04F04485
-
项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
-
资助金额:$1.54万
-
财政年份:2004
-
负责人:田中 淨
-
依托单位:
海外基金