人間社会の相互協力を支える利他的罰の心理・適応基盤の検討
人間社会の相互協力を支える利他的罰の心理・適応基盤の検討
批准号:
11J02670
负责人:
堀田 結孝
金额:
$1.54万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2011
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2011 至 2013
中文摘要
本研究の目的は、広範な社会規範維持のための行動として捉えられている"非協力者への罰"を、"特定の二者関係において生じる罰(二者罰)"と、"特定の二者間を越えたN人関係において生じる罰(N人罰)"に区別し, それぞれの罰行動の心的・適応基盤を検討することである。当年度は、N人罰の心理・適応基盤を探る目的の研究に着手した。まず、N人罰の心的基盤(動機)を探る研究として、N人罰における行動変容の動機――非協力者の将来の行動を協力に転じさせる――の相対的重要性を検討する目的の実験を行った。具体的には、非協力者が罰されたという事実に気づかない状況(非協力者は運悪く利益が減ってしまったと信じ込んでいる、すなわち非協力者を反省させることが出来ない)を設定し、罰を行使する者がどの程度見られるかを検討した。実験の結果、非協力者が罰されたという事実に気づかない状況においても、通常の実験状況(罰の原因が自身の非協力行動であることに明らかに気づく状況)と変わらない頻度で罰の行使が見られた。実験結果は、N人罰においては非協力者の将来の行動を変容させる期待よりも, 結果の平等性の実現に基づく公正感情が相対的に重要な役割を果たしている可能性を示唆している。更に追加研究として、行動変容とは無関係な罰行動にも適応価(他者からポジティブな評価を受ける)があるかを検討する目的の質問紙調査を行った。先述の行動実験と同じ実験状況をシナリオで参加者に提示し、シナリオにおける罰行使者に対していかなる印象を受けるかが尋ねられた。調査の結果、罰が行使された状況とは無関係に、N人罰の行使者は常に非行使者よりも信頼に値する人間と認識されやすいことが示された。これまでに行われた本研究課題の成果は総合して、二者罰(仕返しとしての罰)とN人罰(第3者の手による制裁としての罰)はそれぞれ異なる心的基盤を有し、それぞれに社会的交換場面における適応価があることを示唆している。
英文摘要
本研究の目的は、広範な社会規範維持のための行動として捉えられている"非協力者への罰"を、"特定の二者関係において生じる罰(二者罰)"と、"特定の二者間を越えたN人関係において生じる罰(N人罰)"に区別し, それぞれの罰行動の心的・適応基盤を検討することである。当年度は、N人罰の心理・適応基盤を探る目的の研究に着手した。まず、N人罰の心的基盤(動機)を探る研究として、N人罰における行動変容の動機――非協力者の将来の行動を協力に転じさせる――の相対的重要性を検討する目的の実験を行った。具体的には、非協力者が罰されたという事実に気づかない状況(非協力者は運悪く利益が減ってしまったと信じ込んでいる、すなわち非協力者を反省させることが出来ない)を設定し、罰を行使する者がどの程度見られるかを検討した。実験の結果、非協力者が罰されたという事実に気づかない状況においても、通常の実験状況(罰の原因が自身の非協力行動であることに明らかに気づく状況)と変わらない頻度で罰の行使が見られた。実験結果は、N人罰においては非協力者の将来の行動を変容させる期待よりも, 結果の平等性の実現に基づく公正感情が相対的に重要な役割を果たしている可能性を示唆している。更に追加研究として、行動変容とは無関係な罰行動にも適応価(他者からポジティブな評価を受ける)があるかを検討する目的の質問紙調査を行った。先述の行動実験と同じ実験状況をシナリオで参加者に提示し、シナリオにおける罰行使者に対していかなる印象を受けるかが尋ねられた。調査の結果、罰が行使された状況とは無関係に、N人罰の行使者は常に非行使者よりも信頼に値する人間と認識されやすいことが示された。これまでに行われた本研究課題の成果は総合して、二者罰(仕返しとしての罰)とN人罰(第3者の手による制裁としての罰)はそれぞれ異なる心的基盤を有し、それぞれに社会的交換場面における適応価があることを示唆している。
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宗教と道徳判断:互酬性の信念が道徳判断に及ぼす影響
宗教与道德判断:互惠信念对道德判断的影响。
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Horita, Y., 堀田結孝, 堀田結孝, 堀田結孝]
通讯作者:
堀田結孝
DOI:
10.1016/j.obhdp.2012.06.002
发表时间:
2013-03-01
期刊:
ORGANIZATIONAL BEHAVIOR AND HUMAN DECISION PROCESSES
影响因子:
4.6
作者:
[Yamagishi, Toshio, Mifune, Nobuhiro, Simunovic, Dora]
通讯作者:
Simunovic, Dora
第三者罰の理由:評判と行動変容
第三方惩罚的原因:声誉和行为改变
DOI:
--
发表时间:
2013
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Horita, Y., & Takezawa, M., 堀田結孝・加村圭史朗・中分遥・竹澤正哲, 堀田結孝・竹澤正哲]
通讯作者:
堀田結孝・竹澤正哲
The relationship between pathogen prevalence and the solution to free-rider problems
病原体流行与搭便车问题解决方案之间的关系
DOI:
--
发表时间:
2013
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Horita, Y. & Takezawa, M.]
通讯作者:
M.
観察の手がかりが利他行動と道待判断に及ぼす影響 : 因果応報観との関係
观察线索对利他行为和决策的影响:与因果观的关系。
DOI:
--
发表时间:
2013
期刊:
影响因子:
--
作者:
[堀田結孝, 竹澤正哲]
通讯作者:
竹澤正哲
共 19 条
社会的ネットワークと関係形成場面における行動戦略:関係流動性に着目して
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批准号:21K02984
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$2.66万
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财政年份:2021
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负责人:堀田 結孝
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依托单位:
公正行動の心理メカニズム:適応基盤からのアプローチ
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批准号:08J01147
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$0.96万
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财政年份:2008
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负责人:堀田 結孝
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依托单位:
海外基金